小林 靖(ジャパン・リレー・パートナーズ合同会社 代表取締役)と小松裕介(株式会社スーツ 代表取締役社長CEO)によるQ&A

当社では、2025年7月23日にゲスト講師に、ジャパン・リレー・パートナーズ合同会社の小林 靖氏を迎え、第13回目となるスーツアップ特別ウェビナー「サーチャーから見たサーチファンド起業」を開催しました。

本稿では、中小企業の皆様にとって有益な情報が満載だった本ウェビナーの内容を、前編・後編の2回にわたりダイジェスト版としてお届けいたします。

後編は、ゲスト講師の小林氏(ジャパン・リレー・パートナーズ合同会社 代表取締役)と当社代表者の小松(株式会社スーツ 代表取締役社長CEO)による対談の内容です。小林氏のご経歴は以下のとおりです。

<ジャパン・リレー・パートナーズ合同会社 代表取締役 小林 靖氏>

早稲田大学商学部卒業後、豊田通商にて中南米での営業・与信管理、キューバ現地法人の立ち上げと経営、新規事業やM&Aに従事。IESE Business SchoolにてMBA取得。2024年、ジャパン・リレー・パートナーズを創業し現職。国内外17名の投資家とともに中小企業の承継と成長を目指す。一般社団法人日本サーチファンド協会創設者・代表理事。

前編のゲスト講師の小林氏による講演「サーチャーから見たサーチファンド起業」はコチラから。

まとめ

  • サーチャーはなぜ挑戦するのか
  • トラディショナル型を選んだ理由
  • 日本での投資家集めは困難の連続
  • エコシステムを広げるための展望
  • PEファンドとの競争に勝つ戦略
目次

対談内容

小林さんがサーチファンドに挑戦した理由

株式会社スーツ 小松裕介(以下「小松」といいます。):

小林さん、本日は貴重な講演をありがとうございました。サーチファンドの仕組みやサーチャーの仕事について、大変分かりやすくご説明いただき、視聴者の皆様も深く理解されたことと思います。ここからは、私との対談を通じて、さらに具体的な部分を掘り下げていければと思います。

まず、なぜそもそも小林さんはサーチファンドに挑戦しようと思ったのでしょうか?また、数ある形態の中から、なぜアクセラレーター型ではなく、トラディショナル型を選ばれたのか、その理由をお聞かせいただけますか?

ジャパン・リレー・パートナーズ合同会社 小林 靖(以下「小林」といいます。):

ありがとうございます。まず、サーチファンドをやろうと思った一番の原体験は、商社での経験にあります。私はキューバに駐在していた際、豊田通商キューバという会社を立ち上げ、社長として初めて経営というものを経験しました。その時、目標を掲げ、仲間を集め、チームでゴールに向かっていくことの楽しさを強く感じました。

しかし、商社という組織の中では、いつまでもそのポジションにいられるわけではありません。いつか本社に戻り、年功序列の枠組みの中で働くことになります。そうではなく、自分のやりたいことを突き詰めるために、この世界に飛び込むことを決意しました。

その上で、なぜトラディショナル型を選んだかというと、シンプルに「経営の自由度が高いから」です。もちろん、17社もの投資家を口説くのは大変でしたが、自分でファンドレイズをすることで、自分が筆頭株主となり、オーナーシップを持って経営ができる。そこに魅力を感じたからです。また、海外のMBAの同期にもサーチファンドをキャリアとして選ぶ人が多く、彼らのほとんどがトラディショナル型で活動していたという周囲の影響も大きかったと思います。

苦難の連続だった投資家集めの舞台裏

小松: ありがとうございます。トラディショナル型は投資家集めが最も大変だと思います。投資家とのコミュニケーションはどのように進めていかれたのですか?

小林: 本当に苦労しました。日本でサーチファンドという言葉がまだ浸透していない中で、「よく分からないやつ」が来てお金を投資してくれ、と言っても、ほとんどの投資家に見向きもされなかったのが現実です。最終的には17社の方に支援いただくことになりましたが、その裏では少なくとも150社ぐらいの投資家を回りました。最初は全く相手にされませんでしたが、1人、2人と理解してくれる人が増えると、それが連鎖となり、一気に投資してくれる方が増えていったんです。

実は小松さんにも、私がMBAに通っているときに、TwitterのDMでアポを取らせていただき、お会いしました。その際に色々とアドバイスをいただき、投資家もご紹介いただきました。小松さんにご紹介いただいた投資家の方も、現在私の17社の中の1社として支援してくださっています。本当に多くの方の支援と協力があってこそ、資金調達ができたと実感しています。

サーチファンドのエコシステムを広げるために

小松: 今後、サーチファンドのエコシステムを広げていくためには、どういった活動を考えていらっしゃいますか?

小林: 日本でサーチファンドを普及させるためには、私のようなサーチャーの数を増やすことと、彼らを応援するリスクマネーを提供する投資家を増やすこと、この二軸で活動していきたいと思っています。

そのために最も手っ取り早いのは、やはり「成功事例をつくること」です。まずは私自身が、その成功事例となれるようにしっかり汗をかいていきたいです。成功事例が出てくれば、おのずと挑戦者も増えますし、リスクマネーも集まってくるはずです。

それから、啓蒙活動も重要だと考えています。日本には、大企業の中にアントレプレナーシップを持っていながら、年功序列の壁に阻まれている優秀な人材がたくさん眠っていると思っています。そうした方々にとって、サーチファンドがひとつの受け皿となれるよう、今後は設立した「一般社団法人日本サーチファンド協会」を通じて、イベントや情報発信を積極的に行っていきたいと考えています。

Pファンドとの競争、どこで勝負するのか?

小松: サーチファンドはスモールキャップのPEファンドと競合する領域だと思いますが、価格競争になった場合、どこで勝負しようとお考えですか?

小林: PEファンドとの競合では、サーチファンドの独自のポジショニングを活かして戦うことになると思います。

まず、一つ目の強みは「顔の見える事業承継」です。PEファンドの場合、交渉窓口の担当者と、買収後に社長として派遣される人物が異なるケースが多く、売却元のオーナーは不安を感じるかもしれません。しかし、サーチファンドの場合は、私自身が後継者として事業承継後も経営に携わるため、オーナーは安心して事業を託すことができます。

次に、「一社入魂の経営」も大きな強みです。PEファンドは複数社に投資してモニタリングを行うのに対し、サーチャーは一社に集中して経営を行います。この「この人に任せたい」という気迫が、オーナーの心を動かす鍵になります。

そして、トラディショナル型は償還期間がないため、長期保有が可能です。PEファンドのように数年で売却するのではなく、中長期的な目線で経営に取り組めるという点も、オーナーにとっては魅力的に映ります。

以下の図のように、金額だけではない「ウェットな戦い方」が、サーチファンドがPE Eファンドと差別化を図るための重要な戦略だと考えています。

<ご案内>

本記事は、中小企業の皆様向けに開催したスーツアップ特別ウェビナーの内容をダイジェスト版としてまとめたものです。

当社では、毎月2回、中小企業の経営者やご担当者様に向けて、 日本経済の中心である中小企業等の経営改善に貢献できるようなテーマのウェビナーを主催しております。

過去のウェビナーでは、第一線でご活躍されている経営者や専門家の方々をゲスト講師にお迎えし、中小企業を取り巻く経営環境、マーケティング、デジタル・トランスフォーメーション(DX)、労働生産性の向上に繋がるマネジメントシステムの構築、M&Aなど、多岐にわたるテーマでご講演いただいております。

今後のウェビナー情報や過去のアーカイブについては、当社WEBサイトをご覧ください。

【サーチャーから見たサーチファンド起業】 

「サーチャーから見たサーチファンド起業」(ゲスト講師:ジャパン・リレー・パートナーズ合同会社 代表取締役 小林 靖)

小林 靖(ジャパン・リレー・パートナーズ合同会社 代表取締役)と 小松裕介(株式会社スーツ 代表取締役社長CEO)によるQ&A

チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

スーツアップの広報担当です。スーツアップは、AIでかんたん、チームで毎日続けられるプロジェクト・タスク管理ツールです。表計算ソフトのような操作で、チームの「タスクの見える化」をして、タスクの抜け漏れや期限遅れを防ぎます。チームのタスク管理を実現することで、業務の効率化やオペレーションの改善が進み、大幅なコスト削減を実現します。

お問い合わせ先:pr@suits.co.jp

目次