リーダーシップ往復書簡 050

早いもので本連載もおかげさまで第50回を迎えることができました。読者の皆さんと、毎回ご質問を考えてくださる方々のおかげです。感謝いたします。

本連載は、私と同じようにリーダーシップに興味を持つ、尊敬する友人の西山 和馬さんと話をしてスタートしました。

ある日、どうすればリーダーシップの考え方を広められるかというテーマで、彼と話をしていました。その中で、書籍になるような洗練されたリーダーシップの理論をただ紹介するのではなく、誰もが賞賛する成功者や聖人君子ではない、成長過程の実務家がリーダーシップについて生々しく語ったら面白いのではないかとなり、この連載を書くことにしました。

本来ならば、リーダーシップは、私のような浅学非才の経営者が扱うには大き過ぎるテーマだとご指摘を受けることもあろうかと思います。

しかし、前述のとおり、あえて、場合によっては、不足しているところも前面に出して記述していくことが、多くの人に対して、新しい気づきを与えられるのではないかと考えています。

以前も記載をしましたが、私は、ライフワークとして、リーダーシップの考えを広め、リーダーの育成をしたいと考えています。

当初は、今回のように、前半はゆるい雑談や世間話、後半はQ&Aという構成だったのですが、始まってすぐに、私が言いたいことが多いからか、前半も現時点の私の考えを言いたい放題に記載する構成になっていってしまいました。

このように行き当たりばったりの下手な文章ではありますが、本連載を書いていて、毎回気が付かされることがあります。やはりアウトプットを行うことで、頭が整理されて、その都度、私も新しい気づきや感動を得ることができているのです。

リーダーが多くのフォロワーを率いていると、リーダーがフォロワーに対して与えていることばかりに思うかもしれませんが、同じように、リーダーはフォロワーからも多くのことを得ているのです。

ヒーローズ・ジャーニー(英雄の旅)のように、リーダーが旅に出るこの物語は、リーダーの成長物語でもあるのです。

本連載を通じて、嬉しいことに、よく個別に「参考になった」「気が付かされた」などのコメントをいただきますが、私のほうが成長の機会をもらっているように思います。

引き続き、読者の方に、納得度の高い、深い気づきを得ていただけられるような視点で、リーダーシップについて書いてまいります。

リーダーシップについて疑問がある、質問をしたいという方がいらっしゃいましたら、コメントや個別にメッセンジャーでご連絡ください。

また、コメントも大歓迎です。もし興味ある人がいれば、これを酒の肴に一杯やりましょう!

 

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【Q.50】
周囲の人々や部下に、正しさや倫理観を身に付けさせるためには、何をするべきでしょうか?

 

<コメント>

正しさや倫理観において、まずは、その人たちの見本になるべきだと思います。どのような言葉や本を贈るよりも、その人たちのためになるし、説得力があると思います。

逆に、言葉だけならばキレイごとになってしまいます。正しさや倫理観ほど、実践や実行が求められることはないのではないかと思います。

また、前回も記載をしましたが、サラリーマンが忙しい毎日の中で、正しさや倫理観について、個別に時間を設けて話をすることはなかなか難しいと思います。

そのため、一番の近道は、常日頃からこの価値観に触れさせることだと思います。

知らず知らずに、人は、上司であったり、周囲の人であったりの影響を受けているものです。私もメンターから「リーダーはリーダーを育てる」という言葉をもらいました。

ご質問いただいた方が、正しさや倫理観を持って行動し、周囲の人や部下らともコミュニケーションを図れば、周囲の人々や部下は、これらの価値観を大事にするようになると思います。

 

※この記事は、2020年9月18日付Facebook投稿を転載したものです。

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この記事を書いた人

小松裕介のアバター 小松裕介 代表取締役社長CEO

株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松 裕介

2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社の前身となる株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より、総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より、国土交通省PPPサポーター。
2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場会社の子会社化を実現。
2022年12月に、株式会社スーツを新設分割し、当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。

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