IRのタスク管理のひな型とは?業務効率が上がる無料ひな型テンプレート!

上場会社やスタートアップ企業においては、投資家とのコミュニケーション(Investers Relations、略して「IR」といいます。)の重要性が広く知られるようになってきました。
投資家に対して会社が適時適切なコミュニケーションを図ることで、会社は最適な資金調達を実施することができます。
IRを担当する部署は、会社の経営状況・財務情報・成長戦略を、投資家・株主・金融機関などのステークホルダーに正確かつ分かりやすく伝える役割を担う部署です。
企業価値を適切に評価してもらうため、「情報開示」「対話」「信頼構築」を軸に、経営と市場をつなぐ重要な機能を果たします。
ここではIRのタスク管理の無料のひな型(テンプレート)のおすすめをご紹介します!
多くの企業にあるIR部門は、情報開示業務、投資家・アナリスト対応、株主対応、リスク管理・コンプライアンス対応など、多岐にわたる業務を担当しています。
最近では、決算説明資料や有価証券報告書・適時開示資料の作成、IRサイト運営、投資家・アナリスト対応、オンライン決算説明会の実施など、デジタルとアナログの両面での情報発信力と正確性が求められています。
IR業務のタスクを簡単に実行するには、業務の標準化をしてタスクのひな型を活用するのがピッタリです。
IRは単なる「情報発信」ではなく、経営戦略や企業価値向上と密接に関わる仕事です。
経営トップのメッセージや、経営状況を投資家・株主に正しく伝え、市場との信頼関係を構築し、企業の中長期的な評価を支える重要なポジションといえます。
まずは、IR部門の基本的な業務と、日々のタスクをどのように整理・管理すべきかを理解しましょう。
本記事では、無料で使える、業務の標準化に役立つIRのタスク管理のひな型を紹介します。
IRのタスクとは何か、IRのタスク管理の課題、エクセルでIRのタスク管理を行う際のポイント、IRのタスクひな型がある「スーツアップ」、そして、IRのタスクひな型の紹介について説明します。
- IRとは何か
- IRのタスク管理のよくある課題
- エクセルでIRのタスク管理を作るときのポイント
- IRのタスクひな型なら「スーツアップ」がおすすめ
- IRのタスクひな型の紹介
IRのタスク(IR業務)とは?
IR部門は、一般的に決算説明資料や開示資料を作成したり、投資家・アナリスト対応を行ったりするなど、主に情報開示と対話を担当する部署だと思われています。
まずはIRを理解した上で、IR業務を担当するIR部門について学びましょう。
中小企業やスタートアップなどの小規模組織の場合、広報部がない場合も多く、専任のIR部門が存在しないケースも多く、管理部や経営企画部、総務部などがIR業務を兼務をすることもよくあります。
IRの役割
1. IRとは?
IRの役割は、企業の目的達成や課題解決のために、投資家・株主・アナリストなどの資本市場のステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、市場からの適切な評価と信頼関係を構築・維持することにあります。
ポイントになるのが、決算説明会や開示資料の発信だけに向き合っているわけではなく、会社を取り巻く投資家、株主、アナリスト、金融機関などと向き合っていることです。
また、情報開示を行うだけではなく、相手側からの市場評価やフィードバック、質問・要望を収集し、双方向のコミュニケーションを行っていることです。く、相手側からの情報取得も行って、双方向コミュニケーションをしていることです。
2. SRとは?
SRとは、シェアホルダー・リレーションズ(Shareholder Relations)の頭文字をとったもので、企業が株主との良好な関係を築くための戦略的なコミュニケーション活動です。
一方的に情報を伝えるのではなく、株主との双方向の「信頼関係づくり」を目的とします。
SRでは、後述のとおり、株主向け情報開示、定時株主総会の運営、株主への説明・問い合わせ対応などを通じて、企業価値への理解を深め、株主からの信頼を高めていきます。
効果的なSR活動は、正確で分かりやすい情報開示、タイムリーなコミュニケーション、継続的な対話を軸に行われます。
これにより、株主の納得感と共感を生み、企業と株主の間に持続的な関係を構築できます。SRは「伝える」だけでなく「理解を共有する」活動として、企業の中長期的な成長と資本市場からの信頼を支えています。
3. IRとPRの違い
IRとPRの違いは、目的と向き合う相手にあります。
PRは「企業やブランドの認知向上・信頼構築」のための活動であり、メディアやSNSなどを通じて、社会全体に向けた情報発信を行います。
一方、IRは「投資家・株主との信頼関係を築く」ための活動で、決算説明会や開示資料、対話の場を通じて、企業価値や経営方針を正しく伝えることを重視します。
PRは比較的即時性があり、話題づくりやイメージ形成に強いですが、IRは中長期的な視点で投資家・株主との関係を深め、安定した企業評価を支える役割を担います。
つまり、PRが「社会との信頼形成」を担うのに対し、IRは「投資家・株主との長期的な信頼構築」を担っており、それぞれの役割を理解したうえで適切に使い分けることが重要になります。
一般的なIR業務
IRは、情報開示方針の策定、情報開示文書の作成、投資家・アナリスト対応、決算説明会の運営、リスク管理・コンプライアンス対応などの業務を推進します。
大企業になれば、IR部門のように独立した組織が存在しますが、中小企業やスタートアップだと担当者を配置できればよいぐらいです。
代表的なIR業務には、以下のような業務内容があります。
- 情報開示方針の策定、情報開示文書の作成業務
- 投資家・アナリスト対応、決算説明会の運営業務
- リスク管理・コンプライアンス対応業務
1. 情報開示方針の策定、情報開示文書の作成業務
IR部門の代表的な業務は、情報開示方針の策定や、決算資料・適時開示資料などの情報開示文書の作成業務です。
情報開示とは、企業の経営状況や財務情報、重要な意思決定について、投資家や株主に対して適切に伝えるための活動の一つです。
社内の情報をとりまとめて有価証券報告書や決算説明資料、適時開示資料などの情報開示文書を作成します。
次に、開示対象となる情報や開示タイミングを整理し、どの情報をどの媒体・チャネルで開示するかを検討します。
前述のとおり、情報開示方針に基づいた継続的かつ一貫性のある情報開示を通じて、投資家・株主との信頼関係の構築を目指します。
2. 投資家・アナリスト対応、決算説明会の運営業務
IR部門は、投資家やアナリストを対象とした決算説明会やIRミーティングを計画・運営します。
決算説明会は、企業が決算内容の説明、経営方針や中期戦略の共有、業績見通しの説明など、投資判断に影響を与える重要な情報を、投資家・アナリストに直接伝えるための場です。
投資家やアナリストを招き、経営者やIR担当者が登壇して説明・質疑応答を行います。
投資家向けレポートや証券会社の分析、マーケットでの評価に反映されることを目的とするため、信頼性の高い情報開示・対話手段として位置づけられます。
一方で、個別IRミーティングやスモールミーティングは、企業理解を深めてもらうために実施される対話型のIR活動です。広報活動です。
機関投資家・個人投資家・アナリストを対象に行い、1on1面談、少人数説明会、オンラインミーティングなどを企画・運営します。
3. リスク管理・コンプライアンス対応業務
IR部門は、インサイダー情報管理や開示ルールの周知など、リスク管理・コンプライアンス対応業務を行います。
IR部門が対応すべきステークホルダーは、必ずしも投資家や株主といった社外の関係者だけではありません。
組織規模が大きくなるにつれて、情報開示ルールやリスクに関する認識が社内全体で統一されにくくなります。
そこで、大企業などでは、社内向けのガイドライン整備や研修、注意喚起の発信を行い、情報漏えいや不適切な開示を防止するためのリスク管理・コンプライアンス対応を進めます。
中小企業やスタートアップなどの小規模組織のIR業務
中小企業やスタートアップなどの小規模組織の場合はIR部門がなく、部署名は部署名は管理部やコーポレート部門となっており、部長や責任者が複数の業務を兼務していることも多いです。
具体的には、帳簿作成などの経理業務、資金調達やM&Aなどの財務業務、上場準備(IPO準備)に関わる業務などを併せて担当している場合が多いです。
- 帳簿作成など経理の業務が含まれる場合
- 資金調達やM&Aなど財務の業務が含まれる場合
- 上場準備(IPO準備)の業務が含まれる場合
1. 帳簿作成など経理の業務が含まれる場合
経理業務は、企業活動を支えるための基盤となる業務です。
具体的には、日々の取引を記録する帳簿作成や、仕訳入力、請求書・領収書の管理が挙げられます。
そもそも管理部門の業務には、月次・年次決算対応といった経理業務が含まれています。こちらは主に正確な数値管理と法令遵守を目的としたものです。
そのため、同じ数値を扱う業務であっても、経営判断や財務業務と連携する場面があり、経営層や他部門との連携が求められる場合があります。
2. 資金調達やM&Aなど財務の業務が含まれる場合
財務業務は、資金調達やM&Aの検討・実行など、企業の成長戦略を支えるための業務であり、主に財務部や経営企画部が担う業務です。
中小企業やスタートアップでは、専任の財務部門が設置されていない場合も多く、財務業務を管理部門や経営企画部門の一部として扱うこともあります。
そのため、投資家や株主対応の一つとしてIR担当が財務の業務を行うことがあります。
3. 株主対応などインベスター・リレーションズ(IR)の業務が含まれる場合
インベスター・リレーションズ(IR)は、株主に対するレポーティングなど、株主とのコミュニケーションに関する業務です。
中小企業やスタートアップでは、一般的にIR担当部門がありません。
そのため、資金調達やM&Aといった財務活動についても、IRや経営管理を担当する部門が兼務して対応しているケースが多く見られます。
IRのタスク管理のよくある課題
IRのタスク管理は、IRについて専門性の高い知識を必要とするため、様々な課題が発生します。
ここでは特によくある3つの課題を紹介します。
経営者とのコミュニケーション不足
IRのタスク管理のよくある課題は、経営者とのコミュニケーション不足です。
IR業務では、経営者の考えや判断を踏まえ、投資家や株主に向けて情報開示や説明を行うことになります。
そのため、経営者とのコミュニケーションが不足していると、経営方針や中長期戦略、業績見通しなどを正しく伝えることができません。
社内のコミュニケーション不足
IR業務は、社内の情報を取りまとめて、投資家や株主に向けて情報開示や説明を行う業務であるため、他部署との連携は欠かせません。
IR業務のタスク管理におけるよくある課題は、社内のコミュニケーション不足です。
他部署との連携が不足していると、開示資料や投資家対応において、正確かつタイムリーな情報提供ができません。
IRの専任担当者を配置できない
IRのタスク管理のよくある課題は、相当な規模の会社にならなければ専任担当者を配置できないことです。
IRの業務は専門性が高いです。また、小規模な会社だと担当者を常勤させるまで業務量がない場合もあります。
そのため、部署名は管理部や経営企画部などとなり、部長や責任者がIR業務を兼務していることも多いです。
エクセルでIRのタスク管理を作るときのポイント
エクセルを使ってIRのタスク管理を作成する際には、いくつかのポイントに注意することで作業効率を大幅に向上させることができます。
事前に入れたい項目を整理しておく
IRのタスク管理を作成する前に、管理したい項目を整理しておくことが重要です。
例えば、大項目・中項目、タスク名、業務内容、責任者、担当者、期限など、必要な情報を決めておくことで、あとから追加する手間が省けます。
また、何を重視するかを明確にすることで、表の見やすさや使い勝手が向上します。
共同編集ができるようにしておく
複数のメンバーでIRのタスク管理を行う場合は、エクセルの「共同編集」機能を活用しましょう。
クラウドにファイルを保存することで、誰でもリアルタイムでデータを確認・編集できる環境を整えることができます。
特に複数の人が同時に作業を行うケースでは、データの整合性が保たれやすくなります。
OneDriveやGoogle Driveといったクラウドストレージを利用するのがおすすめです。
社内で言葉を統一しておく
IRのタスク管理を効率的に進めるためには、社内で使用する言葉や表現を統一しておくことが大切です。
大項目・中項目、タスク名や業務内容などのキーワードを統一することで、データが混乱しにくくなり、スムーズな人事労務のタスク管理が可能になります。
エクセルでIRのタスク管理を作るときの作り方
エクセルを使ったIRのタスク管理の作成方法を解説します。
業務一覧表を作成して、グループ分け(グルーピング)を繰り返して、チームのメンバーが誰でも簡単に把握できるようにします。
新しいエクセルシートを開き、上部に項目名を入力します。
例えば、大項目・中項目、タスク名、業務内容、重要度、責任者、担当者、期限などです。
必要に応じて、緊急度、進捗度、始期や備考なども入力可能です。
業務一覧表にIRのタスクの入力します。
具体的には、日次、週次、月次、四半期、年次とありとあらゆるIRのタスクを入力します。
ここでは、IR部門にある、IRのタスクを網羅して入力することです。
ポイントは、今やっていないとしても、本来はやったほうがいいタスクについても書き出すことです。
入力したIRのタスクを、大項目・中項目ごとにグループ分けします。
また繰り返し行うタスクは定型タスクとします。
繰り返し行う定型タスクと、1回だけ行う非定型タスクにグループ分けしましょう。
IRのタスクひな型なら「スーツアップ」がおすすめ

もしエクセルでIRのタスク管理を1から作るのが面倒だと感じる場合、テンプレートが既に用意されているツールを使うのがおすすめです。
経営支援クラウド「スーツアップ」はそのようなツールの一つで、あらかじめ用意されたIRのタスクの無料のテンプレートがあり、初心者でも簡単に使い始めることができます。
カスタマイズの必要が少なく、時間を節約できるのが大きな魅力です。
スーツアップのメリット
- IRのタスクのひな型はもちろん、初心者でもすぐに使える無料テンプレートが多数揃っています。
そのため、専門知識がなくても導入可能です。 - 各種設定があらかじめ組み込まれているため、エクセルの複雑な操作を覚える必要がありません。
- カスタマイズも可能で、自社の業務に合わせた広報部のタスク管理を簡単に作成できます。
スーツアップはこんな人におすすめ
- エクセルでのIRのタスク管理を簡単に始めたい人
- IRのタスク設定に自信がない人
- 初期投資を抑えつつ効率的なIRのタスク管理を目指したい人
IRのタスク管理のおすすめ無料テンプレート
スーツアップにはあらかじめIRのタスク管理に便利な無料テンプレートが豊富に揃っています。
ここでは年間計画、情報開示、投資家対応、IRコミュニケーション、有価証券報告書の作成要領及びリスク管理・コンプライアンスのタスクのひな型を紹介します。
年間計画のIRのタスクのひな型

IR業務の年間計画に関するタスクのひな型は、IR活動に関する課題・リスクの整理、体制・担当者の確定、情報開示の基本方針の策定、開示内容・メッセージの整理、IR目標の設定、また、具体的なアクションプランと年間スケジュールの策定などのチェック項目があります。
あらかじめ年間計画の内容をリスト化しておくことで、業務の効率化を図れます。
情報開示のIRのタスクのひな型

情報開示のIRのタスクのひな型は、開示対象情報の整理、開示ルール・基準の確認、情報開示文書の作成、開示スケジュール管理、社内確認・承認プロセスなどIRのチェック項目があります。
あらかじめ情報開示の内容をリスト化しておくことで、業務の効率化を実現します。
投資家対応のIRのタスクのひな型

投資家対応に関するIR業務のタスクのひな型は、投資家向け案内資料の作成、ファクトシートやIR資料の作成、投資家・アナリストの過去の質問や関心事項の調査、ブリーフィングシートの作成など、投資家対応に関するチェック項目があります。
あらかじめ投資家対応の内容をリスト化しておくことで、業務の効率化を図れます。
IRコミュニケーションのIRのタスクのひな型

IRコミュニケーションに関するIR業務のタスクのひな型は、決算説明会、投資家向け説明会、1on1ミーティング、スモールミーティング、オンラインIR、株主総会など、IRコミュニケーションに関するチェック項目があります。
あらかじめIRコミュニケーションの内容をリスト化しておくことで、業務の効率化を実現します。
有価証券報告書のIRの作成要領のタスクのひな型

有価証券報告書の作成要領に関するIR業務のタスクのひな型は、作成体制・担当者の選定、記載方針・作成ルールの策定、関係部署との連携体制の構築、ドラフト作成およびレビュー、修正・最終確認と評価など、有価証券報告書作成に関するチェック項目があります。目があります。
あらかじめ有価証券報告書の作成要領の内容をリスト化しておくことで、業務の効率化を図れます。
リスク管理・コンプライアンスのIRのタスクのひな型

リスク管理・コンプライアンスに関するIR業務のタスクのひな型は、開示ルール・インサイダー情報管理方針の整理、社内ガイドラインの整備、関係部署への周知・教育、リスク事案発生時の対応フロー確認、社内ルールや運用状況の定期的な見直しなど、リスク管理・コンプライアンス対応に関するチェック項目があります。
あらかじめリスク管理・コンプライアンスの内容をリスト化しておくことで、業務の効率化を実現します。
まとめ
IRのタスク管理は、高度な専門性を要求されるIRの業務の効率化に役立ちます。
IRの仕事は、投資家対応、情報開示、リスク管理・コンプライアンス対応など、会社を取り巻く資本市場のステークホルダーとのコミュニケーション全般に関わるため、一人の担当者ですべてをカバーすることが難しい業務でもあります。
IRのタスクひな型を活用することで、業務の標準化ができ、より効率的な実行が可能になります。
IRのタスク管理を簡単に行いたい場合には、エクセル以外にも専用ツールの導入を検討しましょう。
特に「スーツアップ」などのIRのタスクの無料テンプレートが用意されているツールは、効率よくIRのタスク管理を始められる点が魅力です。
チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。