チームマネジメントとは?目的・やり方・必要なスキルを解説!

チームマネジメントとは?目的・やり方・必要なスキル

チームをマネジメントすることで業務効率や結束力を高め、結果を出せる集団へと変える「チームマネジメント」。

実施を検討しているけれど、そもそもどんな施策なのか、何のために実施するものなのか分からないという方も多いでしょう。

この記事では、チームマネジメントの概要や目的、やり方を紹介します。

あわせて、必要なスキルや便利なツールも紹介していますので、ぜひ参考にされてみてください。

目次

チームマネジメントとは

チームマネジメントとは、チームの生産性の向上に重点を置いたマネジメント手法です。

近年注目されている手法の1つで、メンバーの育成やタスクの管理、チームビルディング、職場環境の改善などを行いながらチームの生産性を高め、目標達成につなげます。

メンバーのモチベーションや主体性が高まる、離職率の抑制効果が期待できるといった、企業・組織にとってプラスになりうるメリットがあるのも特徴の1つ。

また、チームマネジメントを経験することで、チームを引っ張るリーダーも大きく成長できます。

すぐに効果が出るものではありませんが、チームでの業務の生産性を向上させたい、快適に働ける環境を作りたいならぜひ実施されてみてはいかがでしょうか?

チームマネジメントの目的

チームマネジメントを成功させるためには、そもそもチームマネジメントは何のために行うのか、目的は何かをはっきりとさせておく必要があります。

これらが不明瞭なままチームの運営を進めてしまうと、思うような効果が出ない可能性もあるので、ぜひ把握しておきましょう。

概要の次は、チームマネジメントの目的についてを解説します。

成果を出すチームを作る

チームマネジメントは、成果を出すチームを作るために実施するものです。

エネルギーコストや原材料費、人件費などが高騰している昨今、チームや企業には確実に成果を出すことが求められています。

しかし、生産性が低い状態のまま日々の業務をこなしてしまっては、思うような成果も出せません。

そんな環境を改善してくれるのが、チームマネジメントです。

適切な方法を意識し実施すれば、メンバーのモチベーションやスキルを着実に高めることができます。

さらに、チーム全員が同じ方向を向けるようになるほか、チームワークも高まるため、成果を出せる確率も大幅に高められます。

このように、高い確率で成果を出せる、優秀なチームを作ることができるのが「チームマネジメント」です。

効率化で人手不足を解消する

労働力や人口の減少により、顕著になっている企業の人手不足。

この人手不足を解消することも、チームマネジメントの目的の1つです。

チームマネジメントを適切に実施すればチームはもちろん、個人の生産性も向上します。

これにより業務をより早く、より効率的に進められるようになるため、多少の人員不足であれば十分にカバーできるでしょう。

チームマネジメントを通して快適な労働環境を作ることで、人材の流出が防げるのもポイントです。

新しいアイデアを創出する

チームマネジメントは、新しいアイデアやイノベーションの創出にも役立ちます。

これはチームマネジメントを適切に実施すれば、メンバーそれぞれが個性を発揮できる環境、気軽に話し合える環境を作れるからです。

このような環境であれば、個人が自由に意見でき、討論もスムーズに行えるため、新しいアイデアやイノベーションも生まれやすくなります。

常にイノベーションを生みだせる環境を作りたいなら、チームマネジメントをぜひ実施してみましょう。

チームマネジメントのやり方

次は、チームマネジメントの具体的なやり方を解説します。

段階ごとに詳しく解説していますので、ぜひ参考にされてみてください。

STEP
目標を明確化・共有する

チームマネジメントを実施する際には、まず目標の明確化・共有からはじめましょう。

目標を明確にし、分かりやすい言葉で共有すればチームマネジメントの成功確率を大幅に高めることができます。

今後の業務計画の作成や戦略立案に役立つほか、メンバーのモチベーションを高めることにもつながるため、このステップは丁寧に行うようにしてください。

ポイントは「なぜその目標を達成する必要があるかを伝える」「実現可能な目標を立てる」「目標とする数値と期限を定める」の3点。

これらを意識するだけでも、目標の明確化や共有がやりやすくなるので、ぜひ意識してみましょう。

STEP
戦略を決める

目標を明確化し、共有したら次は戦略を決めます。

このステップでは、目標を達成するための道筋を立てたり、具体的に何をするのかを決めたりします。

可能であれば、業績を定量的に評価する指標「KPI」も設定しておくと良いでしょう。

このとき、内部的なことばかりを考えていては、良い戦略は立てられません。

必ず市場における自社のポジションや業界の動向といった、外部的な要素も考慮した上で戦略を立てるようにしましょう。

また、このタイミングでメンバーをどのように伸ばすのか、どの方向に伸ばすのかをある程度決めておくと、その後の育成をスムーズに進められます。

STEP
実行する

次は、ステップ2で決めた戦略をを実行していきます。

ここでは、できるだけ計画や戦略通りに物事を進めるようにしましょう。

計画・戦略に沿って業務を実行するだけでも、チームマネジメントをより遂行しやすくなります。

実行の際のポイントは、結果や数値などを記録に残すこと。

しっかりと記録を残しておけば、問題が起こった場合の原因究明や解決、分析などもスムーズに行えます。

計画や戦略の改善を行う際にも役立つので、ぜひ記録は残すようにしましょう。

STEP
メンバーにフィードバックする

チームマネジメントをより有意義なものにするためには、メンバーへのフィードバックが欠かせません。

メンバーの仕事を客観的な視点で評価し、適切に伝えることで、個人の成長を促すことができます。

さらに、ポジティブな面を評価したり、伝え方を工夫したりすれば、モチベーションの向上にもつながります。

定期的にフィードバックの機会を設ければ、仕事の方向性や業務そのものへの理解を深めてもらえるのもポイントです。

また、同じミスを何度も繰り返している、多くのメンバーが似たようなミスをしている場合はミスを指摘するだけでなく、仕組みを改善することも忘れないようにしてください。

チームマネジメントのポイント

チームマネジメントを実施する際には、いくつかのポイントを意識しましょう。

そのポイントとは以下の2つ

  • コミュニケーションを多くとる
  • プロセスを重視する

これらのポイントを意識すると、モチベーションや自主性の向上や業務効率の改善といった、プラスの効果を期待できます。

コミュニケーションを多くとる

チームマネジメントを成功に導くポイントは、コミュニケーションを多くとることです。

意識してコミュニケーションの量を増やすことで、メンバーとの信頼関係を築くことができます。

発言しやすい環境を作ることで、心理的安全性が確保できるのもポイントです。

心理的安全性が確保できれば、それぞれが安心して発言できるようになるため、新しいアイデアもより生まれやすくなります。

業務トラブルや離職の防止、業務効率の向上にもつながるため、ぜひ意識してコミュニケーションを取るようにしましょう。

時間がなくてコミュニケーションを十分に取れていないときは、1on1ミーティングなどを実施するのがおすすめですよ。

プロセスを重視する

プロセスを重視することも、チームマネジメントのポイントの1つです。

もちろん、結果も重要ですが、結果だけを重視した評価を行ってしまうと過激な手段を選ぶメンバーが出る、不要な競争や対立が生まれる可能性があります。

さらに、プロセスや計画、努力を軽んじる風潮、ミスが許されない雰囲気が定着してしまうため、長期的に成果を出せるチームにはならないでしょう。

安定して成果を出せるチームにしたいなら、プロセスを重視することが重要です。

成功事例のプロセスを共有できる環境を作れば、仕事の再現性を高められるのもメリットです。

チームマネジメントに必要なスキル

企業はもちろん、個人にもメリットのあるチームマネジメント

では、実施するにあたって、どんなスキルが必要となるのでしょうか?

ここからは、チームマネジメントに必要なスキルを、習得のコツと共に紹介します。

リーダーシップ

チームマネジメントに必要なスキルの1つ目が「リーダーシップ」です。

ここでいうリーダーシップとは、メンバーの能力を引き出すコーチングのスキル、チームをまとめるチームビルディングのスキル、主体的に動くスキルをまとめたものです。

このスキルを習得し、備えた上でチームマネジメントに望めば、スムーズにチーム作りを進められるでしょう。

ただし、上層部のみが意思決定を行い、部下に実行させるトップダウン型のリーダーシップには要注意。

このタイプのリーダーシップばかりを活用していると、メンバーの主体性が失われるため、素早い決断が必要なシーンのみ使用するようにしてください。

コミュニケーション能力

コミュニケーション能力も、チームマネジメントを成功させるために必要なスキルです。

安定したコミュニケーション能力があれば、メンバーとの会話や情報共有もスムーズに行えます。

コミュニケーション能力を高めるコツは以下の4つ。

コミュニケーション能力を高めるコツ
  • 主語と述語を意識しながら論理的に伝える
  • 相手の話を共感しながら聞く
  • 適切なタイミングで質問を投げかけ、相手の気持ちを引き出す

これらのコツを意識するだけでも、コミュニケーション能力を高められるのでぜひ意識してみましょう。

課題発見能力

チームをマネジメントするリーダーには現状を分析し、課題を見つける「課題発見能力」が必要不可欠です。

リーダーに課題発見能力があれば、チームが問題に直面した際もよりスムーズに対応できます。

また、根拠と自信を持って指示を出せるので、メンバーからの信頼も得やすくなります。

課題発見能力の鍛え方に関しては、論点や課題を起点に物事を考えていく「クリティカルシンキング」を学んでみるのが効果的です。

また、前提や思い込みをゼロにして考える「ゼロベース思考」、多面的に物事を見る「ラテラルシンキング」も役立つため、興味がある人はこちらも勉強してみてください。

課題発見能力の向上に役立つ思考ツール
  • クリティカルシンキング
  • ゼロベース思考
  • ラテラルシンキング
  • 未来志向

チームマネジメントに使えるおすすめツール

チームマネジメントをより快適に進めたい、業務効率を高めたいなら便利なツールを導入するのがおすすめです。

導入の手間やコストは必要となりますが、一度導入を済ませてしまえば業務環境がより快適になります。

しっかりと活用すれば、チームマネジメントもスムーズに進められるでしょう。

最後に、チームマネジメントに使える、おすすめのツールを紹介します。

タスク管理ツール

タスク管理ツールとは、チームのタスクをより効率的に管理するためのツールです。

進捗状況やタスクを可視化してくれるツールでチームリーダー、もしくはメンバーそれぞれがタスクを入力して使用します。

期限が迫っているタスク、遅れているタスクを一目で確認できる設計になっているため、導入するだけでもマネジメントやアドバイスがやりやすくなるでしょう。

また、優先度や期限が明確になるため、メンバー自身も仕事に集中しやすくなります。

このように、チームマネジメントと特に相性の良いツールなので、効果的にマネジメントを進めていきたいなら、ぜひ導入を検討されてみてください。

チャットツール

チームマネジメントをより快適に進めていきたいなら、チャットツールもおすすめです。

こちらは多くの企業がコミュニケーションの活性化、業務の効率化を狙って導入しているツールで、文字によるリアルタイムのコミュニケーションが行えます。

気軽にやり取りができる設計のため、情報の共有や質問などがスムーズに行えるのが特徴。

さらに、複数人でのやり取りも快適に行えるため、チーム内のコミュニケーションも促進できるでしょう。

多くのツールが、外部ツールとの連携機能やファイル共有機能、ビデオ通話機能といった便利な機能を多数搭載しているのも魅力の1つ。

チームのコミュニケーションを活発にしたいならぜひ導入しておきたいツールです。

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この記事を書いた人

小松裕介のアバター 小松裕介 代表取締役社長CEO

株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松 裕介

2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社の前身となる株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より、総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より、国土交通省PPPサポーター。
2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場会社の子会社化を実現。
2022年12月に、株式会社スーツを新設分割し、当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。

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