属人化からの脱却、「タスクの見える化」で変わるメディア運営の現場

今回は、AI×マーケティングを軸にWebメディア運営および広告事業を手がけるポップコーン株式会社(以下「ポップコーン」といいます。)の代表取締役社長 大澤 陽平さんにユーザーインタビューをさせていただきました。インタビュアーは株式会社スーツ代表取締役社長CEOの小松裕介、インタビュー日は2026年4月30日です。
- 企業規模
10名以上(インターン含めて15名程度)
- 業種・業界
Webメディア運営/Webマーケティング
- 導入の決め手
タスク管理、業務の標準化、属人化解消
Before
(課題)
- インターンが業務を担うため、品質を安定させる仕組みが必要だった。
- 制作フローの進捗が個人の頭の中にしかなく、チーム全体で把握できていなかった。
After
(効果)
- 業務の標準化がされ、インターンの入れ替わりがあっても品質が安定するようになった。
- 上流工程が「見える化」され、誰が何をどこまで進めているかが共有されるようになった。
導入の
決めて
- 学習コストの低さ。インターンが短期間で習得し、戦力化できる。
- Slack連携・Googleカレンダー連携で、タスクが確実に実行できる。
導入背景:今いるメンバーで仕事を正しく回せる体制をつくりたい
ポップコーン創業のきっかけと事業内容について教えてください。
私は新卒でDeNAに入社し、EC事業部で4年ほど営業企画やマーケティングに携わった後、2018年にポップコーンを創業しました。DeNA時代に培ったWebマーケティングの知見をベースに、自分自身でも事業を立ち上げてみたいという思いが強くなったのが独立のきっかけです。
ポップコーンは「誰かの人生を弾けさせる集団」をミッションに掲げ、「ユーザーと徹底的に向き合う」という姿勢を全社で共有しています。事業の中心はSEOを軸にしたWebメディア運営で、恋愛・占い・金融・マッチングアプリなど複数のジャンルでメディアを展開しており、月間100万PVを超えるメディアもあります。上場企業や大手報道機関と連携した新規メディアの立ち上げも進めています。それ以外にも、ランキングメディアの構築、Webマーケティング支援、電話占い事業、Web顧問事業など、メディアを起点にしながら事業領域を広げているところです。
直近で特に注力しているのが、AI領域です。社内の業務にもAIを当たり前に取り入れていますし、メディア制作・運用の現場でもAIをフル活用しています。「AI×マーケティングで世の中を変える」という方針のもと、AIを軸とした新規事業の立ち上げにも投資を進めています。
組織やオペレーションに対する課題はお持ちでしたか?
メディア運営の仕事は、キーワード選定→企画立案→記事制作→クライアントチェック→記事公開という一連のフローで成り立っています。これらの工程は順番に積み重ねていく性質のもので、どこか一つでも詰まると後ろの工程がすべて止まってしまいます。にもかかわらず、以前は「今どの工程が、誰のところで、どれくらい進んでいるか」がチーム全体で共有されておらず、それぞれの担当者の頭の中にしかない状態でした。
ポップコーンの現場では、インターンのメンバーがメディア制作に深く関わってくれています。学業の合間に来てくれる学生メンバーが多いのですが、業務へのコミット度が高く、戦力としても大きな役割を果たしてくれています。
ただ、構造として一つ難しさがあるのは、インターンは長くても数年しか勤務できず、その間にも入れ替わりが生じるという点です。これはどの会社でも同じことですが、メンバーが固定されない前提で組織を回さなければなりません。「あの人がいるから回っている」状態を放置しておくと、その人が抜けた瞬間に業務が止まってしまう。継続的にコンテンツを届けるメディア事業にとっては、ここが大きなリスクでした。誰が担当しても同じ品質・同じスピードで業務が回る仕組みを持つことは、私たちにとっては「あれば便利」ではなく「なければ事業が成り立たない」レベルの必須条件だったのです。
私たちの組織は比較的ITリテラシーが高い方だと思います。新しいツールやAIの導入にも抵抗が少なく、現場の各工程ではすでにAIを使った効率化がかなり進んでいます。にもかかわらず、上流工程の進行管理だけは属人化しがちだったというのが、正直なところです。個別作業をAIで効率化することと、フロー全体を整流化することは、まったく別の問題なんですね。ここに気づけたことが、私たちにとってツール導入の出発点でした。
進捗の把握には、これまでどのような手段を使われていたのでしょうか?
スプレッドシートやチャットツールであるSlackでの確認が中心でした。ただ、スプレッドシートは更新の抜け漏れが発生します。結局、マネジメントする側が一人ひとりに声をかけて確認するしかなく、その確認作業自体に多くの時間がかかっていました。
ある時期、人員体制を強化できない中で案件が重なり、業務の停滞が顕著になったことがあります。そのときに痛感したのは、「忙しいから回せない」のではなく「仕組みがないから回せない」のだということでした。人を増やせばいいという話ではなく、今いるメンバーで仕事を正しく回せる体制を先につくる。これがポップコーンにとっての優先課題だと考えるようになりました。
活用方法:判断と引き継ぎが発生する上流工程の管理ツール
スーツアップ導入の決め手と、現在の運用方法について教えてください
導入を検討する過程で、いくつかのタスク管理ツールを比較しました。そこで気づいたのは、ITリテラシーが高いチームであっても、高機能ツールが正解とは限らないということです。
普通に考えれば、ITに強いチームほど高機能なツールを使いこなせる、と思われるかもしれません。実際、私たちもいくつかの多機能ツールを比較検討しました。ただ、検討を進めるなかで見えてきたのは、機能が多いことと、業務が回ることはイコールではないということでした。
オーバースペックなツールを導入すると、「管理のための管理」が発生してしまうのです。細かく情報を入力すること自体が仕事になってしまって、本来の業務時間を圧迫する。これでは本末転倒です。上流工程の進行管理に必要なのは、高度な機能ではなく、「誰が、どのようなタスクを、いつまでに」が一目で分かる仕組みだけです。この結論に至ったのが、スーツアップ導入の出発点でした。
なぜスーツアップを選んだのでしょうか?
そうですね、スーツアップを選んだ理由は、大きく3つあります。
1つ目は、シンプル設計です。「誰が、どのようなタスクを、いつまでに」という3つに絞られた設計が、私たちが求めていた粒度とぴったり合っていました。余計な項目がないからこそ運用のハードルが下がり、形骸化しにくい。これは大きな決め手の一つでした
2つ目は、SlackとGoogleカレンダー連携です。ここはスーツアップを使う上で、私たちが最も価値を感じている部分です。Slack連携によって、期限が近づいたタスクのリマインドがメンバーの普段使っているSlackに自動で飛びます。これによってタスクが流れずに、最後まで「やり抜く」ことができる。さらにGoogleカレンダー連携によって、登録したタスクが自動でカレンダーに転記されるので、メンバーは自分のカレンダーツールの中でも「いつ、何をやればいいのか」が明確になります。行うべきタスクが明確化されて、確実に実行できる。この一連の流れが整ったことが、私たちにとって大きな意味を持ちました。
3つ目は、低い学習コストです。先ほどお話ししたとおり、私たちの組織はインターンの入れ替わりが前提です。新しく入ってきたメンバーが短期間で操作を習得できないツールでは、戦力化までに時間がかかってしまい、組織の回転に間に合いません。スーツアップは表計算ソフトに近い画面構成なので、スプレッドシートを触ったことがあるメンバーであれば、ほぼ説明なしで使い始められます。これは、入れ替わりのある組織にとって極めて大きなメリットです。
実際にどのように運用されているのか、具体的に教えていただけますか?
ポップコーンでは、スーツアップを上流工程の管理ツールとして位置付けています。ここが、私たちの運用の特徴的な部分かもしれません。
個別の制作作業。たとえば記事のドラフト作成や情報リサーチなどはAIや既存のツールで効率化を図っています。一方で、キーワード選定・企画立案・進行管理・クライアントチェック・公開判断といった、判断と引き継ぎが発生する上流工程は、スーツアップに集約しています。すべてをスーツアップで管理するのではなく、「タスクの見える化」が本当に必要な部分に絞って運用する、という考え方です。
具体的には、まず制作フローのタスクひな型を自社用に落とし込みました。スーツアップにはタスクひな型の機能があるので、ゼロから設計する必要がなく、短期間でフローを整理することができました。各タスクには担当者と期限を必ず紐づけ、繰り返し発生する業務については定型タスク機能を使って自動的にタスクが立ち上がるようにしています。これによって、メンバーが「次に何をすればいいか」を自分で確認できる状態が常に保たれています。
導入効果:インターンの入れ替わりがあっても、品質と進行が安定化
スーツアップの導入効果について教えてください。
最も大きな変化は、上流工程の「タスクの見える化」がされたことで、インターンの入れ替わりがあっても品質と進行が安定するようになったことです。新しいメンバーが入ってきたときも、スーツアップ上のフローを見れば、自分が何をどの順番でやればいいかが分かります。引き継ぎ資料を一から作ったり、口頭で何時間も説明したりする必要がなくなりました。
マネジメント側からすると、「声をかけて回る」工数が大幅に減ったのが大きな変化です。誰がどこまで進めているかをツール上で確認できるので、報告を待たなくても状況が把握できる。その分、私自身もより本質的な仕事、AIを活用した新規領域の立ち上げに時間を使えるようになりました。
ポップコーンさんのように、現場でAIも積極的に活用されている組織にスーツアップがフィットしたというのは、興味深いお話ですね。
そうですね。これは導入してから改めて感じていることなのですが、自分で考えて動けるメンバーが多い組織ほど、スーツアップはよりワークすると思っています。
指示待ちではなく自走するメンバーが揃っている組織では、タスクと期限さえ可視化されれば、あとは各自が判断して動いてくれます。むしろ、過剰な管理機能や複雑な承認フローはノイズになってしまう。「シンプルに『タスクの見える化』がされている」。これだけで、自律的に動けるチームは十分に機能します。
少し逆説的に聞こえるかもしれませんが、機能が多くて高度なツールほど、自走できるチームには合わないこともある、というのが私の実感です。AIも含めて、現場のメンバーひとり一人がツールを使いこなせる組織だからこそ、上流工程の管理は逆に「シンプルでブレないもの」であってほしい。スーツアップは、その役割をきれいに果たしてくれているツールだと感じています。
今後の展望:仕組みをつくり、「AI×マーケティングで世の中を変える」
最後に、今後の展望とスーツアップの活用についてお聞かせください。
これからのポップコーンは、「AI×マーケティングで世の中を変える」という方針のもと、AI関連の新規事業の立ち上げに本格的に投資していきます。既存のメディア運営事業を磨きながら、AIを軸とした新しい領域へと事業の幅を広げていくフェーズです。
その挑戦を支えるのは、結局のところ「仕組み」だと考えています。新しい事業を立ち上げると、そこには必ず新しいオペレーションが生まれます。そのときに、属人化していない、誰が入っても回せる組織体制があるかどうかが、事業のスピードを大きく左右します。
スーツアップは、私たちにとってその仕組みづくりの中核を担うツールです。今後も上流工程の管理基盤として継続的に活用しながら、人が増えても、入れ替わりがあっても、同じ品質で事業を回せる組織を目指していきたいと考えています。
(聞き手:株式会社スーツ代表取締役社長CEO 小松)
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チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。
