経営企画のタスク管理のひな型とは?業務効率が上がる無料ひな型テンプレート!

経営企画部門は、会社の中長期成長を支える中枢部門として、経営者をサポートする重要な役割を担います。
そこで本記事では、経営企画のタスク管理の無料のひな型(テンプレート)のおすすめをご紹介します!
経営企画部門は、会社のトップである経営者をサポートするミッションを持っています。
多くの企業にある経営企画部門とは、経営管理部、経営企画室や社長室などの名称です。
また、経営企画は、将来の後継者、幹部候補が配置されることも多く、経営そのものを学ぶ場にもなります。
まずは経営企画の仕事について学び、経営企画部門が行うべき標準的なタスクを知りましょう。
無料で使える、業務の標準化ができる経営企画のタスク管理のひな型を紹介します。
経営企画のタスクとは何か、経営企画のタスク管理のよくある課題、エクセルで経営企画のタスク管理を作るときのポイント、経営企画のタスクひな型がある「スーツアップ」、そして、経営企画のタスクひな型の紹介について説明します。
- 経営企画のタスクとは何か
- 経営企画のタスク管理のよくある課題
- エクセルで経営企画のタスク管理を作るときのポイント
- 経営企画のタスクひな型なら「スーツアップ」がおすすめ
- 経営企画のタスクひな型の紹介
経営企画のタスク(経営企画業務)とは?
まずは経営企画が行うべきタスク(業務内容)について学びましょう。
経営企画部門は、「経営企画」という文字どおり、主に経営に関する企画立案に関する業務を行います。
会社のトップである経営者は日々、忙しく仕事をしています。
昨今の会社経営は高度化しており、特に企画立案については経営者だけでは対応できません。主にそのサポートをするのが経営企画部門です。
そこで、経営企画のタスクを知るためには、まずは経営者の一般的な役割とタスクについて、しっかりと理解しましょう。
経営企画の仕事
経営企画の仕事は、経営者をサポートする仕事で、主に経営に関する企画立案に関する業務を行います。
そのため、会社によって、経営者と経営企画部門の関係は異なるため、経営企画の業務の内容も違います。
まずは経営者の仕事を理解し、次に経営者をサポートする経営企画の仕事を理解しましょう。
- 経営者の仕事
- 経営者をサポートする仕事
1. 経営者の仕事
経営者の仕事は、リーダーシップとマネジメントと、大きく2つの種類があります。
経営者は、リーダーシップとマネジメントを駆使して、経営成績を上げて、企業価値・株主価値の向上をしていきます。
なお、経営者の仕事のタスクの詳細について知りたい方は、「経営のタスク管理のひな型とは?業務効率が上がる無料ひな型テンプレート!」をご参照ください。
(1)リーダーシップ
経営者には強いリーダーシップが求められます。
具体的には、夢やビジョンを描き、ビジネスモデルを創り、PR活動・営業活動をして、仲間とお金など新たな経営資源の獲得をします。
経営者が、リーダーシップを発揮して、お客様の課題解決をしたいと一歩を歩み始めることで会社が組織になります。
なお、スタートアップでは、事業立ち上げのことを「ゼロイチ(「0→1」の略)」と呼びます。
(2)マネジメント
経営者には手元にある経営資源を効率よく運営するマネジメントも求められます。
具体的には、社員、組織、資金の流れや業務を管理します。
2. 経営者をサポートする仕事
経営企画部門は、主に経営者のマネジメントに関する業務のサポートを行います。
もちろん経営者の業務状況に応じて、経営者のリーダーシップに関する業務のサポートについても対応します。
<サポートの具体例>
経営者のリーダーシップ業務 : 分析、経営戦略の立案やコミュニケーション
経営者のマネジメント業務 : 事業計画、業績管理や予算管理
一般的な経営企画の仕事
経営企画部門は、経営者をサポートします。
経営者はリーダーシップとマネジメントの2つを駆使して会社を良くするという役割を持っていますので、経営企画部門は具体的な業務としてそのサポートを行います。
そのため、経営企画担当も、リーダーシップが「未来」を扱うのに対して、マネジメントは「現在」を扱っており、業務内容が異なることを理解しなければなりません。
経営企画のタスクには、以下のような業務内容があります。
- 経営戦略の立案のサポート
- 戦略の実行のサポート
- モニタリングのサポート
1. 経営戦略の立案のサポート
経営戦略の立案のサポートは、経営企画部門の代表的なタスクです。
経営者の頭の中にある経営戦略を、パワーポイントやエクセルなどに資料化して落とし込みます。
忙しい経営者になれば資料作成をする時間はありません。経営企画部門がその資料作成をサポートするのです。
なお、戦略より上の概念である会社のあるべき姿として、経営理念、ビジョン(数値目標)、ブランドスローガンや行動指針があります。
経営戦略には、全社戦略として事業ドメインや事業ポートフォリオ、事業戦略、機能別戦略としてマーケティング戦略、営業戦略、オペレーション戦略、財務戦略、人事戦略やサプライチェーン・マネジメントなどがあります。
また、経営企画部門が戦略立案の前提となる情報分析を行います。
経営者は意思決定を行うことが仕事です。そのためには、経営企画部門が経営者に正しい情報を提供する必要があります。
経営企画部門が情報収集と情報分析を行って経営者に提供することが、経営企画の重要なタスクです。
2. 戦略の実行のサポート
戦略の実行のサポートは、経営企画部門の代表的なタスクです。
経営者は、会社にある経営資源を活かして、効率よく経営戦略を実行します。
この実行を、より効率的に組織的に行うために、パワーポイントやエクセルなどに資料化して落とし込みます。
忙しい経営者になれば資料作成をする時間はありません。経営企画部門がその資料作成をサポートするのです。
なお、戦略の実行のために、マネジメントチームの構築、組織の構築、コミュニケーションの整備や事業計画の策定などがあります。
3. モニタリングのサポート
モニタリングのサポートは、経営企画部門の主なタスクの一つです。
経営者は、戦略の実行の状況を把握するために、マネジメントシステムの構築を行います。
この実行の状況の把握を、より効率的に組織的にするために、パワーポイントやエクセルなどに資料化して落とし込みます。
忙しい経営者になれば資料作成をする時間はありません。経営企画部門がその資料作成をサポートするのです。
なお、マネジメントシステムは、目標を達成するために組織を適切に管理する制度や仕組みのことです。
売上や利益目標の管理、予実管理やKPI(Key Performance Indicatorの略で、重要業績評価指標のこと)管理などがあります。
中小企業やスタートアップなどの小規模組織の経営企画の仕事
中小企業やスタートアップなどの小規模組織の場合は、経営企画の専門部署がない場合も多いでしょう。
経営管理部、経営企画室や社長室などの経営企画部門があったとしても、経営企画以外の業務も担当しています。
具体的には、経営企画以外にも、財務、上場準備(IPO準備)やIRなどを担当しています。
- 資金調達やM&Aなど財務の業務が含まれる場合
- 上場準備(IPO準備)の業務が含まれる場合
- 株主対応などIR(インベスター・リレーションズ)の業務が含まれる場合
1. 資金調達やM&Aなど財務の業務が含まれる場合
財務は、金融機関からの融資や投資家からの資金調達、M&Aなどお金に関する業務です。
中小企業は、金融機関からの融資の場合に、経営企画部門が金融機関から求められる資料の作成を行います。
また、スタートアップは、ベンチャーキャピタル(VC)などの投資家から投資を受ける場合に、経営企画部門が投資家から求められる資料の作成を行います。
これらの資料は、収益シミュレーション、資本政策や事業計画などです。
2. 上場準備(IPO準備)の業務が含まれる場合
上場準備(IPO準備)は、証券取引所への新規株式公開を目指す企業が行う一連のプロセスのことです。
上場準備(IPO準備)では、主幹事証券、監査法人やIPOコンサルタントと連携しながら、資料の作成を行います。
上場準備(IPO準備)では膨大な資料作成が求められますので経営者だけでは対応できませんし、その対応自体も組織的な対応が求められます。
具体的な作業としては、内部統制の強化、ガバナンス体制の整備、管理会計の高度化や開示資料作成などを行います。
3. 株主対応などIR(インベスター・リレーションズ)の業務が含まれる場合
IR(インベスター・リレーションズ)とは、投資家や株主に向けて企業情報を適切に開示・説明する活動です。
一般的に、上場企業は専任のIR担当部門がありますが、未上場企業では経営企画部門が兼務していることが多いです。
特にスタートアップの経営企画部門は、ベンチャーキャピタル(VC)などの投資家から投資を受けた後、株主との定例会議などで用いる資料の作成を行います。
具体的には、決算説明資料の作成、情報開示(適時開示)の対応、株主総会の運営や投資家対応などを通じて、株主との信頼関係構築を目指します。
経営企画のタスク管理のよくある課題
経営企画部門は、幅広く経営者のサポートをしなければなりません。
そのためタスク管理に関していうと、あらかじめ決められたタスクというよりも、どうしても非定型・個別性が高いという特徴があります。
ここでは特によくある3つの課題を紹介します。
経営者とのコミュニケーション不足
経営企画のタスク管理のよくある課題は、経営者とのコミュニケーションが不足していることです。
経営企画部門は、会社のトップである経営者をサポートする部署です。
そのため、経営者とのコミュニケーションが不足していると、業務が進まないという問題があります。
なお、本記事では経営者と記載をしていますが、昨今の会社経営はマネジメントチームで行うことが一般的です。
そのため、以下のようにCEO(社長)だけでなく、他のCXO(Chief XX Officer)とのコミュニケーションも欠かせません。
<マネジメントチーム CXOの事例>
・CEO(Chief Executive Officer) 最高経営責任者
・COO(Chief Operating Officer) 最高執行責任者
・CFO(Chief Financial Officer) 最高財務責任者
・CMO(Chief Merketing Officer) 最高マーケティング責任者
・CTO(Chief Technology Officer) 最高技術責任者
経営企画業務が会社によって異なる
経営企画のタスク管理のよくある課題は、業務内容が会社によって異なることです。
経営企画部門は経営者のサポートを行います。
サポートを行う経営者のタスクが会社によって全く違いますから、同じように経営企画部門のタスクも異なります。
特に経営者のタスクに、商品・サービス提供に関する現場の業務が含まれる場合は業種業態によって全く異なります。
経営企画業務はチームで行う
経営企画のタスク管理のよくある課題は、経営企画のタスクはチームで実行するということです。
近年は、経営に関する論点が高度化しています。
経営企画のタスク管理のチームには、外部のフィナンシャル・アドバイザー、会計事務所や弁護士事務所などの外部専門家も含まれます。
To Doリストのように、一人だけで経営企画のタスク管理ができればいいというわけではありません。
エクセルで経営企画のタスク管理を作るときのポイント
エクセルを使って経営企画のタスク管理を作成する際には、いくつかのポイントに注意することで作業効率を大幅に向上させることができます。
事前に入れたい項目を整理しておく
経営企画のタスク管理を作成する前に、管理したい項目を整理しておくことが重要です。
例えば、大項目・中項目、タスク名、業務内容、責任者、担当者、期限など、必要な情報を決めておくことで、あとから追加する手間が省けます。
また、何を重視するかを明確にすることで、表の見やすさや使い勝手が向上します。
共同編集ができるようにしておく
複数のメンバーで経営企画のタスク管理を行う場合は、エクセルの「共同編集」機能を活用しましょう。
クラウドにファイルを保存することで、誰でもリアルタイムでデータを確認・編集できる環境を整えることができます。
特に複数の人が同時に作業を行うケースでは、データの整合性が保たれやすくなります。
OneDriveやGoogle Driveといったクラウドストレージを利用するのがおすすめです。
社内で言葉を統一しておく
経営企画のタスク管理を効率的に進めるためには、社内で使用する言葉や表現を統一しておくことが大切です。
大項目・中項目、タスク名や業務内容などのキーワードを統一することで、データが混乱しにくくなり、スムーズな経営企画のタスク管理が可能になります。
エクセルで経営企画のタスク管理を作るときの作り方
エクセルを使った経営企画のタスク管理の作成方法を解説します。
業務一覧表を作成して、グループ分け(グルーピング)を繰り返して、チームのメンバーが誰でも簡単に把握できるようにします。
新しいエクセルシートを開き、上部に項目名を入力します。
例えば、大項目・中項目、タスク名、業務内容、重要度、責任者、担当者、期限などです。
必要に応じて、緊急度、進捗度、始期や備考なども入力可能です。
業務一覧表に経営企画のタスクの入力します。
具体的には、日次、週次、月次、四半期、年次とありとあらゆる経営のタスクを入力します。
ここでは、経営企画部門が行うべき、経営企画のタスクを網羅して入力することです。
ポイントは、今やっていないとしても、本来はやったほうがいいタスクについても書き出すことです。
入力した経営企画のタスクを、大項目・中項目ごとにグループ分けします。
また繰り返し行うタスクは定型タスクとします。
繰り返し行う定型タスクと、1回だけ行う非定型タスクにグループ分けしましょう。
経営企画のタスクひな型なら「スーツアップ」がおすすめ

もしエクセルで経営企画のタスク管理を1から作るのが面倒だと感じる場合、テンプレートが既に用意されているツールを使うのがおすすめです。
経営支援クラウド「スーツアップ」はそのようなツールの一つで、あらかじめ用意された経営のタスクの無料のテンプレートがあり、初心者でも簡単に使い始めることができます。
カスタマイズの必要が少なく、時間を節約できるのが大きな魅力です。
スーツアップのメリット
- 経営企画のタスクのひな型はもちろん、初心者でもすぐに使える無料テンプレートが多数揃っています。
そのため、専門知識がなくても導入可能です。 - 各種設定があらかじめ組み込まれているため、エクセルの複雑な操作を覚える必要がありません。
- カスタマイズも可能で、自社の業務に合わせた経営企画のタスク管理を簡単に作成できます。
スーツアップはこんな人におすすめ
- エクセルでの経営企画のタスク管理を簡単に始めたい人
- 経営企画のタスク設定に自信がない人
- 初期投資を抑えつつ効率的な経営企画のタスク管理を目指したい人
経営企画のタスク管理のおすすめ無料テンプレート
スーツアップにはあらかじめ経営企画のタスク管理に便利な無料テンプレートが豊富に揃っています。
ここでは分析、経営戦略、事業計画、業績管理、予算管理及びコミュニケーションの経営企画のタスクのテンプレートを紹介します。
分析の経営企画のタスクのひな型

分析の経営企画のタスクのひな型には、3C分析、SWOT分析、5フォース分析や7S分析などがあります。
ビジネスフレームワークとは、企業戦略や課題解決を効率的に進めるための思考ツール・分析手法のことです。
簡易的な分析は、ビジネスフレームワークを用いることで、効率的に進めることができます。
経営戦略のタスクのひな型

経営戦略の経営企画のタスクのひな型には、全社戦略、事業戦略及び機能別戦略などがあります。
全社戦略には、事業ドメインと事業ポートフォリオがあります。
また、機能別戦略には、マーケティング戦略、営業戦略、オペレーション戦略、人事戦略や財務戦略などがあります。
事業計画の経営企画のタスクのひな型

事業計画の経営企画のタスクのひな型には、年度計画策定、事業戦略策定、計画改善や計画実行などがあります。
「経営は実行」という格言があるように、会社経営では事業計画を実現することが重要です。
事業計画のタスクのひな型は、経営者による実行をサポートします。
業績管理の経営企画のタスクのひな型

業績管理の経営企画のタスクのひな型には、KPI設定、原因分析・改善、業績モニタリングや業績報告会など経営モニタリングに関するタスクがあります。
業績管理のタスクを用意しておくことで、マネジメントサイクルをまわすことができます。
予算管理の経営企画のタスクのひな型

予算管理の経営企画のタスクのひな型には、予算実績管理、予算説明、予算編成、予算統計や予算見直しなど経営モニタリングに関するタスクがあります。
予算管理のタスクを用意しておくことで、マネジメントサイクルをまわすことができます。
コミュニケーションの経営企画のタスクのひな型

コミュニケーションの経営企画のタスクのひな型には、IR活動、広報活動、地域社会との連携、渉外活動や情報発信など対外コミュニケーションに関するタスクがあります。
経営企画部門は、経営者のサポートとして、時に経営者に代わって、会社を取り巻く全てのステークホルダー(利害関係人)との関係改善を図らねばなりません。
コミュニケーションのタスクひな型があれば、お客様、株主、社員、協力会社や地域社会など全てのステークホルダーに対して、PRを行うことができます。
まとめ
以上にように、経営企画部門では、経営者のサポートが求められます。
特に経営者のマネジメントに関する業務のサポートは、業務の標準化を実現しやすく、業務の効率化ができます。
経営企画のタスクひな型を用いることで経営者のサポートを効率的に実現でき、経営者はステークホルダーに対してより大きな影響力を発揮することができます。
また、経営企画のタスク管理を簡単に行いたい場合には、エクセル以外にも専用ツールの導入を検討しましょう。
経営企画のタスクの無料テンプレートが用意されている経営支援クラウド「スーツアップ」のようなツールは、効率よく経営のサポートを実現してくれます。
チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。