総務のタスク管理術7選!多すぎる業務を仕組みで回すコツと手順

総務のタスク管理のコツは、①タスクを棚卸しして分類し、②管理表で見える化し、③優先順位・リマインド・標準化・共有で回し続けること。

総務のタスク管理がうまくいかないのは、担当者の能力や人数の問題ではありません。

あらゆる部署から依頼が集まり、毎月の定型業務と突発の対応が混ざり合い、いま何がどれだけ残っているのかが誰にも見えていない——これが本当の原因です。

本記事では、総務の現場で今すぐ使える使える7つのタスク管理方法を、手順・コツや無料テンプレートつきで解説します。

記憶や気合いに頼る運用から、仕組みで回る運用へ。具体的なステップに沿って変えていきましょう。

目次

【全体像】総務のタスク管理を仕組みで回す5ステップ

総務のタスク管理を仕組みで回す5ステップの全体像図

総務のタスク管理は、棚卸し→分類→見える化→優先順位づけ→回す仕組みの5ステップで整えます。
まず全体像をつかんでから、各ステップに進みましょう。

個別のテクニックに飛びつく前に、全体の流れを押さえておくと遠回りを避けられます。

総務のタスク管理は、次の5つのステップを順番に踏むのが基本形です。

まず押さえる基本の5ステップ

どのステップも難しくありません。
大事なのは「順番に」「全部を」やり切ることです。

  1. 棚卸し:頭の中と個人メモにあるタスクを1か所に全部書き出す
  2. 分類:定型・非定型・イレギュラーに仕分け、打ち手を分ける
  3. 見える化:担当・期限・状態が並ぶ管理表に一元化する
  4. 優先順位づけ:重要度×緊急度で、やる順番を決める
  5. 回す仕組み:リマインド・標準化・チーム共有で継続できる形にする

この5ステップは、一度作って終わりではなく、毎週まわしていく「サイクル」です。

棚卸しで全体量を把握し、見える化で共有し、回す仕組みで継続する——この循環ができると、担当者が変わっても業務が止まらない総務に近づきます。

総務ならではの前提を先に理解する

総務のタスクは「種類が多い」「突発が多い」「期日に厳しい」の3つがボトルネック。
この前提を踏まえると、なぜ仕組み化が必要かが腹落ちします。

一般的なタスク管理術がそのまま総務に応用しにくいのは、総務の仕事に独特の性質があるから。

タスク管理の基本を押さえたうえで、次の3つの前提を意識すると、自分のチームに合った運用に調整できます。

種類が多い:請求処理から備品管理、入退社、行事運営まで守備範囲が広い。

突発が多い:各部署・社員からの問い合わせやトラブル対応が予定を崩す。

期日に厳しい:社会保険・契約更新・官公庁提出など、遅れが会社全体に響く。

この3つが重なると、「目の前の緊急対応で1日が終わり、重要な仕事が進まない」という状態に陥ります。

だからこそ総務では、個人の記憶や器用さに頼るのではなく、タスクを見える形にして優先順位をつけ、チームで回す仕組みが欠かせません。

次章では、なぜこの状態になりやすいのかを原因から掘り下げます。

なぜ総務のタスク管理は難しく属人化しやすいのか

総務のタスク管理が属人化する3つの原因を示した図

原因は大きく3つ。
依頼の集中/定型と非定型の混在/属人化です。
解決策に入る前に、なぜ回らなくなるのかを押さえておきましょう。

つまずきの正体が分かると、打ち手の意味が理解できて定着しやすくなります。

総務のタスク管理が難しくなる原因を、依頼の集中・混在・属人化の3つに分けて見ていきます。

四方八方から依頼が集まり優先順位が崩れる

総務は「会社の何でも屋」になりがち。
来た順・社内での地位順で対応すると、重要な仕事が後回しになります。

総務には、経理・人事・現場・経営層と、あらゆる立場から依頼が飛んできます。

それぞれの依頼者が「自分の依頼が最優先」と考えているため、受ける側が優先順位を持たないと、目の前の緊急対応に追われ続け、本当に重要な仕事に手が回らなくなります。

漫然と目の前の業務に対応しているだけでは、どれだけ頑張っても仕事は終わりません。

まずは依頼を一覧で可視化し、緊急度と重要度で並べ替えるという一段階を挟むことが、総務の負荷を下げる出発点になります。

タスクを抱えすぎているなら『タスクを減らす考え方』のページで紹介されている視点も役立ちます。

定型業務と非定型業務が混在する

毎月同じ手順で回る仕事と、その都度判断が要る仕事を、同じやり方で管理しようとすると無理が出ます。

総務のタスクは、請求処理や備品発注のように毎回同じ手順で回る「定型業務」と、入退社対応や社内イベントのように状況に応じて動く「非定型業務」が入り混じっています。

たとえば同じ「請求書」に関わる仕事でも、毎月決まった手順で処理する支払い業務は定型、取引先とのイレギュラーな条件確認は非定型。

定型は仕組み化・自動化で効率を上げられますが、非定型はチェックリストや段取りで抜けを防ぐのが有効で、必要な打ち手がまったく違います。

両者を分けずに「とりあえず全部ToDoに入れる」と、リストが膨らむばかりで手が止まります。

性質ごとに分類し、それぞれに合った管理方法を当てることが、混在を解きほぐす鍵です。

段取りの考え方については、『段取りの整え方』のページも参考にしてください。

担当者しか分からず属人化・ブラックボックス化する

「その仕事はあの人しか分からない」状態は、担当者の不在で業務が止まる時限爆弾です。

少人数で幅広い業務を回す総務では、担当者ごとにやり方が固まり、いつの間にか本人しか手順を知らない業務が積み上がります。

これがブラックボックス化で、休職・退職・異動のたびに引き継ぎで混乱し、業務が停滞します。

多くの組織は「まわっている」のではなく、過去から続く仕事をそのまま引き継いで「まわってしまっている」状態にあります。

ブラックボックス化から抜け出す鍵は、「タスクの見える化」

属人化を解くには、個人の頭の中にある手順をチームで共有できる状態に移すことが第一歩です。

具体的な進め方は『脱属人化の仕組みづくり』のページでも解説しています。

属人化は「怠けている」から起きるのではなく、忙しくて手順を書き出す余裕がないから起きる。
仕組み化で少しずつ手順を書き出せるようにするのが現実的な対策です。

総務のタスクを棚卸し・分類して見える化する方法

総務のタスクを棚卸し・分類・一元化して見える化する流れの図

最初にやるべきは、散らばったタスクを1か所に集めて見える状態にすること。
棚卸し→分類→管理表への一元化の順に進めます。

まずは総務のタスクを今日から「見える化」する3つの方法を、手順とコツつきで紹介します。

見える化と聞くと大がかりな仕組みを想像しがちですが、本質は頭の中や個人メモにある情報を、チームの誰もが見られる場所に出すことだけ。

順番としては、まず全部を書き出す棚卸しがあり、次に性質ごとの分類があり、最後に決まった項目の管理表へまとめる、という流れになります。

この3ステップを踏むと、総務が抱える業務の総量と偏りが初めて客観的に見えてきます。

総務のタスクを棚卸しして一覧に書き出す(難易度 ★☆☆ / 効果 大)

頭の中と個人メモに散らばったタスクを、まず1か所に全部書き出す
ここを飛ばすと、どんな管理術も砂上の楼閣になります。

総務のタスクが回らない一番の原因は、能力でも人数でもなく「全体量が誰にも見えていない」こと。

請求処理や備品管理といった毎月の定型業務、入退社対応や社内イベントといった非定型業務、そこに各部署からの突発依頼が重なります。

まずは1週間ほど、対応した仕事をその都度メモに足していく「実績ベースの棚卸し」から始めましょう。

頭の中だけで整理しようとせず、いったん全部を紙かシートに吐き出すのが第一歩です。

  1. 1週間、対応した仕事をその都度メモに書き足す(実績ベースで洗い出す)
  2. 月次・四半期・年次で発生する定型業務を思い出して追加する(年末調整・健康診断・株主総会など)
  3. 「いつか対応が必要」な懸案(規程の見直し・レイアウト変更など)も1行で書いておく
  4. 重複や粒度のばらつきを整え、1タスク=1行に整理する
  • ポイント:「〇〇の対応」ではなく「〇〇の請求書を経理に提出」のように動詞まで書くと、後で担当や期限を振りやすい。
  • 向いているのは、タスク管理をこれから立て直したい総務担当者。まず全体量を把握したい人。

定型・非定型・イレギュラーに分類する(難易度 ★☆☆ / 効果 中)

洗い出したタスクを「毎回同じ手順で回る定型」「その都度判断が要る非定型」「突発のイレギュラー」に仕分けます。性質ごとに打ち手が変わるからです。

総務のタスクは性質がバラバラで、同じ管理方法で扱おうとするとどこかで無理が出ます。

分類の軸はシンプルに3つで十分です。

毎月の請求処理や備品発注のような「定型」は手順を標準化して自動化・仕組み化の対象に、入退社対応や社内イベントのような「非定型」はチェックリスト化してテンプレート化の対象に。

そして社員からの問い合わせや設備トラブルのような「イレギュラー」は受付ルールと記録の対象に、と分類しましょう。

分類しておくと、あとでどれを自動化し、どれを標準化するかの判断が一気にラクになります。

  1. 棚卸しした各タスクに「定型/非定型/イレギュラー」のタグを付ける
  2. 定型は発生サイクル(毎日・毎月・毎年)も併記する
  3. イレギュラーは「受付の入口」を1つに決める(チャットの専用チャンネルなど)
  4. 分類ごとに件数を数え、負荷の大きいかたまりを把握する
  • ポイント:定型が多いなら仕組み化、イレギュラーが多いなら受付ルールの整備、と伸びしろの場所が分類で見えてくる。
  • 向いているのは、タスクの種類が多く、何から手を付けるか決められない総務担当者

タスク管理表テンプレートで一元管理する(難易度 ★★☆ / 効果 大)

分類まで済んだら、担当・期限・状態が並ぶ1枚の管理表にまとめます。
個人メモを卒業し「チームで同じタスク管理表を見る」状態をつくるのが狙いです。

棚卸しと分類の成果を活かすには、決まった項目で管理する「表」に落とし込むのが近道です。

最低限そろえたい列は、タスク名・分類・担当者・開始日・期限・優先度・状態・備考の8つ

これだけで「誰が・何を・いつまでに・今どこまで」が一目で分かります。

まずはエクセルやスプレッドシートのテンプレートで始めれば費用もかからず、総務メンバー全員がすぐ触れます。

この記事の下部に、そのまま使える総務向けの管理表テンプレートを用意しました。

  1. タスク名・分類・担当者・開始日・期限・優先度・状態・備考の列を用意する
  2. 棚卸し・分類したタスクを1行ずつ入力する
  3. 状態は「未着手/対応中/完了/保留」など少数の選択肢に統一する
  4. 並べ替えやフィルタで「期限が近い順」「担当者別」に切り替えて使う
  • ポイント列は増やしすぎない。 総務は項目を盛りがちだが、更新が続く最小限の列に絞るほど形骸化しにくい。
  • 相性がいいのは、個人メモや付箋で管理していて、チームで共有できていない総務チーム

そのまま使える総務タスク管理表テンプレート

棚卸しと分類が済んだら、下のテンプレートに書き写すだけで管理表が完成します。
列は総務の実務に合わせて設計しています。

総務のタスクは種類が多いため、管理表の列は「タスク名・分類・担当者・開始日・期限・優先度・状態・備考」の8つに絞りました。

まずはこのまま使い、自社に合わせて列を足し引きしてください。

見える化の考え方をさらに知りたい場合は『タスクの見える化の進め方』のページもあわせてご覧下さい。

タスク名,分類,担当者,開始日,期限,優先度,状態,備考
請求書の処理・支払い依頼,定型(月次),(担当者名),毎月20日,毎月末,高,対応中,経理へ月末までに提出
備品・消耗品の発注,定型(随時),(担当者名),在庫が基準以下,発注後3営業日,中,未着手,在庫リストと連動
入社手続き(PC・席・保険),非定型,(担当者名),入社2週間前,入社日,高,未着手,採用連絡後に起票
社会保険・雇用保険の手続き,定型(随時),(担当者名),事由発生後,5日以内,高,未着手,期限厳守・提出先を確認
社内イベント(懇親会)の準備,非定型,(担当者名),開催1か月前,開催日,低,未着手,年2回・チェックリスト化
安全衛生委員会の開催・議事録,定型(月次),(担当者名),毎月第2週,毎月中,中,対応中,議事録を保管
各部署からの問い合わせ対応,イレギュラー,(担当者名),受付日,3営業日,中,対応中,専用チャンネルで受付

↑をコピーして「soumu-task-kanri-template.csv」として保存し、エクセル/スプレッドシートで開けばそのまま使えます(文字化けする場合は文字コードを UTF-8 で開く)。優先度は高・中・低、状態は未着手・対応中・完了・保留で統一すると集計しやすくなります。

タスクを止めずに回し続ける仕組みのつくり方

優先順位・リマインド・標準化・共有でタスクを回し続ける仕組みの図

見える化した管理表を「使われ続ける」ものにするには、優先順位・リマインド・標準化・共有の4つを習慣化しましょう。ここが総務のタスク管理の要です。

管理表を作っただけでは、やがて更新されなくなり形骸化してしまいます。

記憶や気合いに頼らず、仕組みでタスクを回し続けるための4つの方法を紹介します。

ここで大切なのは、4つを別々の施策と捉えないこと。

順番に取り入れて、少しずつ仕組みを厚くしていきましょう。

重要度×緊急度で優先順位をつける(難易度 ★★☆ / 効果 大)

総務は依頼が同時多発します。
すべてに全力で対応しようとせず、重要度と緊急度の2軸で並べ替えるのが崩れないコツです。

総務のタスク管理でつまずく典型が「来た順・会社での地位順」に対応してしまうこと。

緊急に見える依頼が必ずしも重要とは限りません。

タスクを「重要度が高い/低い」「緊急度が高い/低い」の4象限に分けると、今すぐやるべきこと、計画的に進めるべきこと、他の人に任せられること、やらなくてよいことが整理できます。

とくに見落とされがちなのが「重要だが緊急でない」象限で、規程の整備や業務の標準化といった、後回しにするほど後で効いてくる仕事がここに入ります。

ここに時間を確保できるかどうかが、総務の生産性を左右します。

  1. 各タスクを「重要度:高/低」で分ける
  2. さらに「緊急度:高/低」で分け、4つの象限に振り分ける
  3. 「重要かつ緊急」を最優先で処理し、「重要だが緊急でない」に毎週の作業時間を確保する
  4. 「緊急だが重要でない」は任せる・簡略化する、「どちらも低い」はやめる候補にする
  • ポイント毎朝5分、その日のタスクを4象限で見直すだけで「緊急なだけの仕事」に振り回されにくくなる。
  • 向いているのは、依頼が多く、何を先にやるべきか毎回迷ってしまう総務担当者。

総務で見落としがちなのは「重要だが緊急でない」象限。
ここに規程整備や標準化を計画的に入れるのが効果的です。

→ 表は横にスクロールできます

緊急度:高緊急度:低
重要度:高今すぐ対応(社会保険の手続き・トラブル対応)計画的に対応(規程整備・業務の標準化・改善)
重要度:低任せる・簡略化(定型の問い合わせ・簡易な依頼)やめる候補(惰性の資料作成・不要な会議)

締切とリマインドで抜け漏れを防ぐ(難易度 ★★☆ / 効果 大)

総務の失敗は「忘れていた」がほとんど。
すべてのタスクに期限を入れ、通知で思い出せる仕組みにすれば、記憶に頼らず回せます。

総務の業務は、期日を1日でも過ぎると影響が大きいものが多くあります。

社会保険の手続き、契約更新、官公庁への提出、支払い処理などは、遅れると会社全体に迷惑がかかります。

だからこそ「覚えておく」ではなく「通知でリマインドが来る」仕組みにするのが正解。

管理表のすべての行に期限を入れ、定型業務は前もって年間スケジュールに落とし込みます。

そのうえで、期限の数日前にリマインドが飛ぶようにしておけば、記憶や気合いに頼らずに抜け漏れを防げます。

カレンダーの通知でも、タスク管理ツールの自動通知でも構いません。

  1. 管理表のすべてのタスクに期限(締切日)を入れる
  2. 毎月・毎年の定型業務は年間スケジュールとして先に登録する
  3. 期限の3日前・前日など、余裕をもってリマインドが届くよう設定する
  4. 完了したら状態を更新し、次回分を繰り返し登録する
  • ポイント:リマインドは「気づける最後のタイミング」ではなく「まだ着手できる余裕のあるタイミング」に設定する。
  • 効果的なのは、うっかり期限を過ぎてしまう・複数の締切を並行で抱えている総務担当者。

抜け漏れそのものを減らす考え方は『抜け漏れが多いときの対策』のページも参考になります。

手順を標準化して属人化を防ぐ(難易度 ★★★ / 効果 大)

「その仕事はあの人しか分からない」を放置すると、担当者の不在で業務が止まります。
定型業務の手順をマニュアル化して、担当者以外でも回せる状態にします。

総務は担当者ごとにやり方が固まりやすく、気づけば「本人しか分からない仕事」が積み上がります。

担当者が休んだり退職したりした瞬間に業務が止まるのは、この属人化が原因。

対策は、定型業務の手順を書き出して標準化することです。

完璧なマニュアルを一度に作る必要はありません。

まずはよく発生する業務から、手順・使うシステム・提出先・注意点を箇条書きにするだけで十分です。

手順書は管理表とセットで置き、タスクの行から手順書へたどれるようにしておくと、使いやすいマニュアルになります。

  1. 属人化しているタスクを洗い出す(担当者以外が手順を説明できないもの)
  2. 発生頻度の高い定型業務から、手順・使うシステム・提出先・注意点を書き出す
  3. 手順書を管理表とひも付け、タスクからすぐ参照できるようにする
  4. 担当者以外が一度その手順で対応してみて、抜けを補う
  • ポイント:「マニュアルを作る日」を別に取らず、実際に作業した日にその手順をメモする方式にすると続けやすい。
  • 効果的なのは、特定の担当者に業務が集中し、休むと回らない状態になっている総務チーム。

標準化の進め方をさらに詳しく知りたい場合は『業務標準化の進め方』のページをご覧ください。

チームで共有して進捗を見える化する(難易度 ★★☆ / 効果 大)

個人の管理表をチームで共有し、誰が何を抱えているかを全員が見られる状態にします。
負荷の偏りや遅れに、担当者以外も気づけるようになります。

総務は少人数で回すことが多く、一人が抱え込むと全体が止まります。

管理表をチームで共有し、進捗を見える化すると、忙しい人のタスクを別のメンバーが引き取ったり、遅れに早めに気づいて手を打ったりできます。

ポイントは「見える化=監視」ではないこと。誰かを責める材料ではなく、助け合いと平準化のための情報として運用しましょう。

週に一度、管理表を見ながら5分だけ状況を確認する場を設けると、共有が習慣として根づきます。

  1. 管理表をクラウド上に置き、総務メンバー全員が同じ最新版を見られるようにする
  2. 各タスクの状態(未着手/対応中/完了)を全員がこまめに更新する
  3. 週1回、管理表を見ながら5分の進捗確認ミーティングを行う
  4. 負荷が偏っているタスクは担当を組み替え、平準化する
  • ポイント:共有の目的は「監視」ではなく「助け合いと平準化」。この前提を最初に全員で合わせると、更新が正直になる。
  • 効果的なのは、総務チームで業務を分担しているが、互いの状況が見えていない組織。

個人のタスク管理からチームのタスク管理へ

個人のタスク管理からチームのタスク管理へ広げる概念図

総務の成果は個人の頑張りではなくチームプレーで決まります。
個人のToDoを、チームで共有できるタスク管理へ引き上げることが、属人化と抜け漏れを根本から減らします。

ここまでの方法を個人だけで実践しても、その人が休めば止まってしまいます。

総務のタスク管理を本当に強くするのは、個人の工夫をチームの仕組みに変える発想です。

生産性向上のカギは「タスクの見える化」

何が滞っているかが見えて初めて、改善の手が打てます。
見える化はゴールではなく、改善のスタートラインです。

生産性向上には「チームのタスク管理」と「タスクの見える化」が欠かせません。

誰が何を抱えているかが見えれば、負荷の偏りを直し、遅れに早く気づき、助け合えるようになります。

総務のように少人数で幅広い業務を回すチームこそ、この効果が大きく出ます。

また、見える化はチーム内だけでなく、経営層への説明にも効果的

総務の仕事は成果が数字に表れにくく「何をしているのか分かりにくい」と見られがちですが、タスクと進捗が一覧になっていれば、業務量や繁忙期を客観的に示せます。

人員や予算の相談も、見える化された事実をもとにできるようになるのは、総務にとって大きなメリットです。

定着させるコツは「小さく始めて習慣にする」

いきなり全業務を仕組み化しようとすると挫折します。
1つの業務・1週間から始めるのが定着への近道です。

新しい管理方法は、完璧を目指すほど続きません。

まずは影響の大きい定型業務を1つだけ管理表に載せ、1週間だけ全員で更新してみる——このくらい小さく始めると、負担感なく習慣化できます。

範囲を絞る:まずは1業務・1チームから。全部を一度にやらない。

更新の場を決める:朝会や週次ミーティングで管理表を開く時間を固定する。

責めない:遅れの発見は改善のためで、犯人探しではないと最初に共有する。

管理方法が続かないと感じるときは、やり方が重すぎるサイン。

タスク管理が続かない原因と対処法』のページも参考に、続けられる軽さに調整しましょう。

総務のタスク管理をツールで仕組み化するなら

ここまでの棚卸し・見える化・リマインド・共有は、エクセルやスプレッドシートでも始められます。

ただ、総務のように種類が多く突発も多い業務を複数人で回し続けると、同時編集での上書き事故、最新版が分からなくなる問題、通知がなく期限が抜ける問題にやがてぶつかります。

ここが「ファイルの配り合い」の限界です。

チームのタスク管理を“続く形”にするなら『スーツアップ』

私たちが開発・運営するスーツアップは、表計算ソフトのような操作で、チームの「タスクの見える化」をして、タスクの抜け漏れや期限遅れを防ぐツールです。「誰が・どのようなタスクを・いつまでに」の3つに絞り、総務のように多品種の業務を抱えるチームでも“毎日続けられる”ことに振り切っています。

・表計算ソフトのような操作性で、総務メンバー全員が同じ最新のタスクを見られる
・自動の期限通知で、社会保険や契約更新などの抜け漏れ・期限遅れを防ぐ
・定型タスクのひな型やAIによる作成補助で、入力の手間そのものを減らせる

※ エクセルやスプレッドシートを否定するものではありません。まず現状の運用で試し、チームで回り出して手が足りなくなったときの乗り換え先としてご検討ください。無料トライアルあり(最新の料金・機能は公式サイトでご確認ください)

よくある質問(FAQ)

総務のタスク管理について、現場で多い疑問をまとめました。

自分のチームの状況に近いものから確認してみてください。

総務のタスク管理は、まず何から始めればいいですか?

まずはタスクの棚卸しから始めます。1週間ほど、対応した仕事をその都度メモに書き足し、毎月・毎年発生する定型業務も思い出して追加します。全体量が見えたら、定型・非定型・イレギュラーに分類し、担当・期限・状態が並ぶ管理表に一元化していくのが効率的です。

エクセルやスプレッドシートでも総務のタスク管理はできますか?

できます。棚卸し・分類・見える化はエクセルやスプレッドシートのテンプレートで十分始められ、費用もかかりません。ただし複数人で同時に更新すると上書き事故や最新版の混乱が起きやすく、期限の自動通知もないため、チームで回り出して手が足りなくなったら、タスク管理に特化したツールへの切り替えを検討する目安です。

総務の突発依頼が多く、計画どおりに進みません。どうすれば?

突発をゼロにはできないため、突発が入る前提で受け皿を用意します。依頼を受ける入口を1つに決め、受けたその場で管理表に1行追加し、重要度×緊急度で並べ替えます。また「重要だが緊急でない」仕事に毎週の作業時間を先取りで確保しておくと、緊急対応に振り回されにくくなります。

総務の業務が属人化していて、担当者が休むと回りません。

対策は手順の標準化とチーム共有の合わせ技です。発生頻度の高い定型業務から、手順・使うシステム・提出先・注意点を書き出してマニュアル化し、管理表のタスクからたどれるようにします。作業した日にその手順をメモする方式にすると、別で時間を取らずに少しずつ標準化でき、担当者以外でも同じ品質で対応できるようになります。

タスク管理表の列は、どんな項目を用意すればいいですか?

最低限そろえたいのは、タスク名・分類・担当者・開始日・期限・優先度・状態・備考の8項目です。これで「誰が・何を・いつまでに・今どこまで」が一目で分かります。列は増やしすぎると入力が面倒になり更新が止まるため、まずは少数で始め、必要に応じて足すのがコツです。本記事のテンプレートをそのまま使えます。

総務のタスク管理を続けるコツはありますか?

小さく始めて習慣にすることです。いきなり全業務を仕組み化しようとすると挫折します。まずは影響の大きい定型業務を1つだけ管理表に載せ、朝会や週次ミーティングで管理表を開く5分を固定します。見える化は監視ではなく助け合いのためだと最初に共有しておくと、更新が正直になり定着しやすくなります。

まとめ:総務のタスク管理は「仕組み」で回す

総務のタスク管理は、担当者の頑張りではなく仕組みで回すもの。

棚卸しで全体量を把握し、分類で打ち手を分け、管理表で見える化し、優先順位・リマインド・標準化・共有で回し続ける——この流れを一つずつ整えれば、多すぎる業務も落ち着いて捌けるようになります。

総務のタスク管理チェックリスト
  • タスクを棚卸しして1か所に書き出せている
  • 定型・非定型・イレギュラーに分類できている
  • 担当・期限・状態が並ぶ管理表に一元化できている
  • 重要度×緊急度で優先順位をつけている
  • すべてのタスクに期限とリマインドを設定している
  • 定型業務の手順を標準化し、属人化を防いでいる
  • 管理表をチームで共有し、進捗を見える化している

覚えておきたいのは、タスク管理のゴールは「きれいな管理表を作ること」ではなく総務の仕事を止めずに、抜け漏れなく回し続けることだという点です。

個人の工夫からチームの仕組みへ——役割を引き継ぐ発想で、無理なく続けられる総務のタスク管理を目指しましょう。

参考文献・出典

チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。

 

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この記事を書いた人

小松裕介のアバター 小松裕介 代表取締役社長CEO

株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松 裕介

2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社の前身となる株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より、総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より、国土交通省PPPサポーター。
2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場会社の子会社化を実現。
2022年12月に、株式会社スーツを新設分割し、当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。

2025年5月に、『1+1が10になる組織のつくりかた チームのタスク管理による生産性向上』を出版。

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