組織力向上・組織力を強化させるには?具体的な方法を解説

組織力向上

会社の継続的な成長や事業の拡大に欠かせない組織力。

組織力の強化は、多くの経営者やリーダーにとって重要な課題です。

「組織力を強化したい」「どうしたら組織力を強化できるのだろう?」と考えたことはありませんか?

本記事では、組織力の高い会社の特徴や、組織力を強化する具体的な方法を紹介します。

組織力を強化して生産性や品質を高めつつ、さらなる企業の発展を目指していきましょう。

目次

組織力とは

組織力とは、組織全体の中でチームが団結して共通の目標を達成する力

企業には経営理念やビジョンがあり、実現のために戦略を立てます。

そして、戦略を実行するには、組織力が必要です。

似たような言葉に、組織を結集させる力や組織全体が持つ力を表す企業力という言葉もあります。

ただし、あまり具体的ではありません。

企業力よりも組織力という言葉のほうが、より明確で実践的な能力を意味していますよ。

また、よく組織力と混同されるチームワークという言葉は、あくまで組織力のうちの一側面。

各チーム内でメンバーが協業することを意味するチームワークももちろん重要ですが、組織力とは規模が異なります。

リーダーとして、個別のチームだけでなく組織全体に目を向ける必要があることを意識してください。

組織力の強化が重要な理由

なぜ組織力の強化が重要なのか、リーダーとしてぜひ押さえておきましょう。

大まかな理由は、以下の2つです。

経営環境が不安定だから

組織力の強化が重要視されている大きな要因の一つは、現在の不安定な時代背景です。

グローバル化やAIの発展などにより、社会情勢が目まぐるしく変化しています。

先の見通せない時代になっている現状、変化に上手く適応できない組織は、経営が難しくなっていく可能性が高いです。

世の中のさまざまなニーズを見極めて、柔軟に対応していくためにも、組織力を高める必要がありますよ。

日本では人材が不足していくから

今後の日本で予測される人材不足に耐えられるように、組織力の強化を図る企業も多いです。

働く人材が減っているからこそ、企業としては能力の高い人材を育成し、一人ひとりの生産性を高める必要があります。

人材の成長を促すという意味でも、組織力を高めることが急務であり、企業の生き残りに欠かせません。

組織力が高い企業に共通の特徴

組織力が高い企業には、以下のような共通の特徴があります。

企業のビジョンが浸透している

組織力の高い企業では、経営陣も従業員も同じビジョンを持っています。

たとえ従業員数の多い大企業であっても、全員が同じ方向を向けるのは、社員の教育に力を入れているからです。

企業が設定したビジョンがどのくらい浸透するかには、企業の組織力が反映されるものと考えましょう。

一人ひとりの社員が企業のビジョンに基づいてそれぞれのミッションをこなせば、成果も上がりやすくなりますよ。

コミュニケーションが活発に取られている

コミュニケーションが円滑にできるのも、組織力が高い企業の特徴です。

各チームや各部署の中だけでなく社内全体の風通しがよければ、情報共有や意見交換もスムーズになります。

円滑で活発なコミュニケーションは、良好な信頼関係の構築にもつながり、より働きやすい環境が整いますよ。

高い柔軟性を持っている

柔軟性の高さも、企業の組織力を判断する指標の一つ。

組織には、時代の流れや市場の動向、経営状況や社内事情など、さまざまな要因で変化を迫られるときがあります。

必要に応じて事業から撤退したり、人材の配置変更や新規ツールの導入をしたりするなど、適切な対応が必要ですよ。

組織が進化し続けるために、タイミングを逃すことなく柔軟に対応できるよう心がけましょう。

人材育成制度が充実している

組織力のある企業では、人材の育成制度が充実しています。

企業が事業を行い利益を生み出すには、従業員がそれぞれの職務をしっかりと果たすことが欠かせません。

だからこそ、個々の能力を伸ばし、組織やチームに合った人材として育成していく必要があります。

制度を確立して人材を正しく育てることは、組織全体の成長にもつながりますよ。

組織力を高める必要のある企業の特徴

残念ながら上手く経営できていない企業もあります。

組織力が高くない企業の特徴を見ていきましょう。

企業のビジョンが共有されていない

企業のビジョンが社員同士で共有されていないとしたら、組織力が足りていない可能性があります。

どれだけ企業として素晴らしいビジョンがあったとしても、社員が意識していなければ役に立ちません

社員が自ら判断しながら業務をこなすことは難しいし、よかれと思ってやったことが裏目に出てしまう可能性も…。

また、上司の指示に従って場当たり的に仕事を片づけるだけになると、生産性や品質も期待できなくなります。

社員間の交流が少ない

社員同士での交流が少ない企業は、組織力に課題があります。

職場でのコミュニケーションが少ないと、ミスや重複作業などが発生しやすく、お互いに協力することも難しいです。

心理的にも仕事を進めにくいので、パフォーマンスが上がらなくなってしまいますよ。

部門間の連携が取りにくい

組織力が高くない企業は、部門間の連携が取りにくいことがあり、円滑な仕事はできません。

企業の制度によって連携しにくくなっている場合は、改善が必要です。

部署の枠に捕らわれずに情報共有や意見交換ができるようになると、効率よく業務を遂行できるはずですよ。

リスクを取ろうとしない

リスクを取らない企業は、安定した経営はできても大きな成長は見込めないかもしれません。

組織には、ときにリスクのある決断を下し、改革を行う必要が出てきます。

リスクを伴う場合でも、組織力を高めておけば対応は可能なはずです。

事前に予測して、あらゆる事態に対応できるように体制を整えることが重要ですよ。

人材を育てる文化がない

組織力が高くない企業には、人材を育てる文化がないことも…。

優秀な人材がいなければ事業が成り立たないので、社員のスキルや経験値を伸ばすことが企業の成長に直結します。

企業の飛躍を実現するには、社員研修や人事評価などのシステムを整備して人材を育てることが不可欠ですよ。

組織力を強化する方法

組織力が高い企業も高くない企業も、組織力を強化すると、より企業の成長が見込めます。

組織力の強化につながる具体的な5つの方法を確認していきましょう。

明確なビジョン・目標を共有する

組織力を強化するには、明確なビジョンや目標を設定し、社内で共有することが重要です。

経営陣が掲げる企業のビジョンや目標が抽象的で漠然としていると、社内に浸透しにくくなります。

明確なビジョンであれば、日常の業務を通して意識しやすいので、全社員が同じ方向性を持てるようになりますよ。

社員交流の機会を増やす

社員が交流できる機会を増やすことで、組織力の向上を図りましょう。

社員間の交流を増やすためには、定期的な食事会や1on1ミーティングなどを開くのがおすすめです。

業務以外の会話ができると、お互いの人となりを理解でき、信頼関係も深まります。

情報共有を簡単にする仕組みをつくる

情報共有が簡単で円滑になるような仕組みを構築し、組織力の強化につなげましょう。

ポータルサイトやチャットツールを導入すると、社内での情報共有に時間や手間がかかりにくくなります。

実際の業務に携わる社員にとって使いやすいシステムであることが重要です。

失敗を許す雰囲気をつくる

組織力を強化するには、失敗を恐れない雰囲気を作りましょう。

仕事をしていると失敗することもあります。

ただし、上司や同僚に失敗を厳しく叱責されるだけでは、今後の業務を上手く進められなくなる可能性も…。

失敗は学びとして次に活かせるような社内の風土を築きましょう。

研修や自己学習支援を行う

実務をこなしているだけでなく、ときには勉強する必要もあります。

社員研修の開催や自己学習の支援をすることで、組織力を高めましょう。

客観的な知識を増やしたり、公的な資格を取得したりすることを通して、社員が成長しますよ。

一人ひとりの社員が成長した結果、組織全体としても発展していくはずです。

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この記事を書いた人

小松裕介のアバター 小松裕介 代表取締役社長CEO

株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松 裕介

2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社の前身となる株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より、総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より、国土交通省PPPサポーター。
2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場会社の子会社化を実現。
2022年12月に、株式会社スーツを新設分割し、当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。

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