経営の立て直しは何から始める?会社を再建する7ステップ【優先順位つき】

経営の立て直しですべきことは、「現状を数字と事実で見える化し、資金があと何ヶ月もつかを確認してから、赤字を止める」——この順番を守ること。

立て直しがうまくいかない会社の多くは、打ち手そのものより着手する順番を間違えています。

本記事では、企業再生の現場で使われる考え方をもとに、会社を再建する具体的な手順を「現状把握 → 緊急対応 → 再建 → 実行」の4フェーズ・7ステップに整理し、何から始めればよいかを優先順位つきで解説します。

目次

【全体像】経営の立て直しは何から始める?再建の7ステップと優先順位

結論として、経営の立て直しは「現状把握 → 緊急対応 → 再建 → 実行」の順で進めましょう。
いきなり売上回復策に飛びつくのではなく、事実の見える化と資金の確認を最優先にするのが鉄則です。

会社の状態や業種によって細部は変わりますが、立て直しの大きな流れはどの会社でも共通しています。

まずは全体像をつかみ、自社が今どのフェーズにいるのかを確認しましょう。

立て直しの4フェーズ・7ステップ

「何から」の答えは、現状を見える化すること。
そこから緊急対応・再建・実行へと段階的に進みます。

経営の立て直しは、次の4フェーズ・7ステップに整理できます。

上から順に着手するのが基本で、特にフェーズ1(現状把握)を飛ばして先へ進むと、後のすべての判断が精度を欠きます。

→ 表は横にスクロールできます

フェーズステップここで決めること
1. 現状把握① 現状の見える化 / ② 資金繰りの把握自社の現在地(数字・業務・組織・資金の底)
2. 緊急対応③ 赤字とキャッシュ流出を止めるどこを止めれば出血が止まるか
3. 再建④ 選択と集中 / ⑤ 組織の立て直しどこに集中し、誰がどう実行するか
4. 実行⑥ 実行の見える化 / ⑦ モニタリング計画を実行し続け、定着させる仕組み

なお、事業承継を機に会社を立て直したい場合は、承継特有の論点を加えた『承継後に会社を立て直す実践ロードマップ』のページもあわせて参考になります。

まず着手する「一歩目」は現状の見える化

「何から始めるか」への最短の答えは、お金・業務・組織の現状を数字と事実で書き出すことです。

立て直しの一歩目は、行動を起こす前の「現状把握」です。

売上や利益の推移、どの事業が黒字でどこが赤字か、誰がどの業務を抱えているか、そして手元の資金があと何か月もつか。

これらを感覚ではなく数字で並べることで、はじめて「どこを止め、どこに集中すべきか」が見えてきます。

特に、経営者自身が会社の数字を自分の言葉で語れる状態にすることが重要です。

数字の把握の具体的な進め方は『後継者が会社の数字を把握する5ステップ』のページが参考になります。

「何から」を間違えるとどうなるか

順番を誤ると、努力が空回りします。
大幅な改革に踏み切るときは、緊急対応を終えてからにしましょう。

立て直しでよくある失敗が、現状把握や緊急対応を飛ばして、いきなり新規事業・販促強化・値下げといった「攻め」に走ること。

赤字の構造が残ったまま売上だけ追うと、売れば売るほど資金が減る事態にもなりかねません。

大切なのは、感情ではなく事実に基づいて順番を決め、決めたことを実行し続ける仕組みを持つこと

順番を守ることが、限られた資金と時間を無駄にしない最大のコツです。

また、企業再生の専門家(ターンアラウンドの経験者)がこの順番を重視する背景は、『プロ経営者による企業再生の考え方』のページでも触れています。

経営立て直しの落とし穴|属人化とブラックボックス化

誰が何を抱えているか分からない状態では、どこが赤字でどこに無駄があるかも見えません。

中小企業でよく見られるのが、業務が特定の人に依存する属人化と、経営者から見て中身が分からないブラックボックス化です。

ベテラン任せ・現場任せで回っているうちは問題が表面化しませんが、いざ立て直そうとすると「何にコストがかかっているのか」「どの業務が利益を生んでいるのか」が把握できず、手の打ちようがなくなります。

属人化:特定の人しか分からない仕事があり、その人が抜けると業務が止まる。

ブラックボックス化:経営者が現場の実態やコスト構造を把握できていない。

鍋ぶた型:社長の下に現場がフラットにぶら下がり、中間の意思決定・管理が不在。

これらは組織が壊れかけているサインでもあります。

より深刻な段階の見極めと再建手順は『組織崩壊のサインと再建する5ステップ』のページで解説しています。

【フェーズ1|現状把握】まず自社の現在地を正しく知る

現状把握フェーズ:お金・業務・組織の3方向から棚卸しする

立て直しのすべての判断は、正確な現状把握から始まります。
ここを丁寧にやるほど、後の打ち手が的確になります。

最初のフェーズは、手を動かして事実を集める「現状把握」です。

お金・業務・組織を数字と事実で棚卸しし、あわせて資金があと何ヶ月もつかを確認します。

ここでの2つのステップが、立て直し全体の土台になります。

ステップ1:現状を「見える化」して現在地を正しく知る

立て直しの一歩目は、危機感でも精神論でもなく「事実を集めて見える化すること」
数字・業務・組織の3方向から現在地を棚卸しします。

多くの経営者は「売上が落ちている」「なんとなく苦しい」という感覚で動き出しますが、感覚のまま手を打つと、効く場所ではなく目立つ場所から着手してしまいがちです。

まず着手すべきは、資金・業務・組織の3つを、客観的な数字と事実で書き出すこと。

この「見える化」ができて初めて、後のステップで「どこを止め、どこに集中するか」を判断できます。

この段階で具体的に進めることは次のとおりです。

  1. 直近12〜24か月の売上・粗利・固定費を月次で並べ、赤字化した時期と要因を特定する
  2. 事業・商品・顧客ごとに粗利を分解し、稼いでいる部分と赤字の部分を切り分ける
  3. 誰がどの業務を担当しているかを書き出し、特定の人しか分からない仕事(属人化)を洗い出す
  4. 資金繰り表を作り、この先3〜6か月の入金・支払いと資金の底を確認する

進め方のコツ:完璧なデータより「今ある数字を今週中に並べる」ことを優先する。精度は進めながら上げれば十分。

やってはいけないこと:「見える化」を経理任せ・幹部任せにして経営者自身が数字を見ないこと。立て直しは社長が現在地を自分の言葉で語れる状態から始まる。

ステップ2:資金繰りを把握し、キャッシュが尽きる時期を確認する

会社は赤字では潰れませんが、資金が尽きたときには潰れます。
まず「あと何か月、資金がもつか」を数字で押さえることが、打ち手のスピードを決めます。

立て直しで最初に守るべきは資金です。

損益(PL)が黒字でも、入金より支払いが先に来れば資金は枯れます。

逆に一時的に赤字でも、手元資金と資金調達の余力があれば時間を買えます。

だからこそ、月次の資金繰り表で「入金・支払い・月末残高」を先々まで見通し、資金がいつ底をつくかを把握します。

資金がなくなるまでの月数が、そのまま『どれだけ大胆に手を打てるか/どれだけ急ぐ必要があるか』の判断材料になります。

資金がタイトなら、支払い条件の交渉や公的な資金繰り支援・融資の相談も並行して検討します。

この段階で具体的に進めることは次のとおりです。

  1. 月末の現金残高が今後どう推移するかを、資金繰り表で6か月先まで見通す
  2. 支払いサイト・入金サイトを確認し、資金が出ていく順番と時期を把握する
  3. 取引先への支払い条件の見直しや、リスケジュール(返済条件の変更)の余地を確認する
  4. 日本政策金融公庫や信用保証協会など、公的な資金繰り支援・融資の窓口を早めに調べておく

進め方のコツ:資金繰り表は精緻さより更新頻度。
週次で実績を反映し、見通しを常に最新に保つほど打ち手を誤らない。

やってはいけないこと:「そのうち売上が戻る」と資金繰りの確認を後回しにすること。資金の底が見えていないと、緊急対応も再建も間に合わなくなる。

現状把握を継続的な仕組みにするには、日々の数字を経営判断に使える形で見える化する『中小企業向けの管理会計の始め方』のページも有効です。

【フェーズ2|緊急対応】赤字とキャッシュ流出を止める

現状が見えたら、成長策より先に緊急対応に着手します。
ここでのスピードが、立て直しに使える時間と体力を左右します。

現在地が分かったら、次は「緊急対応」です。

赤字の垂れ流しと不要なキャッシュ流出を止めることで、再建に使える時間と資金を確保します。

攻めの前に、まず守りを固めるフェーズです。

ステップ3:赤字とキャッシュ流出を止める(緊急対応)

現状を把握したら、成長策より先に「対応策を打つ」。
赤字の事業・過大な固定費・回収不能の取引を、優先度をつけて手早く止めます。

立て直しの順番で最もよくある失敗が、緊急対応より先に「新規事業」「販促強化」などの攻めに走ること。

いきなり大きな動きに出ると、かえって空回りしてしまいます。

ステップ1で見える化した赤字要因のうち、止めても事業の将来性を損なわないものから順に手を打ちましょう。

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観点見るポイント優先度が高いもの
金額インパクト止めたときの改善額の大きさ月あたりの赤字・固定費が大きい項目
実行スピードどれだけ早く止められるか契約解約・撤退がすぐ実行できる項目
副作用売上や人材への悪影響の小ささ止めても将来の稼ぐ力を損なわない項目

具体的には、継続的に赤字を垂れ流している事業・商品からの撤退、稼働に見合わない固定費(不採算拠点・過剰在庫・使っていないサブスクや契約)の削減、採算の合わない取引条件の見直しです。

人件費に手をつける前に、まずは事業と固定費の構造から見直すのが原則。

「なぜ止めるのか」「いつまでの一時的な措置なのか」を言葉で共有することで、単なるコストカットではなく再建への前向きな取り組みとして受け止めてもらえます。

この段階で具体的に進めることは次のとおりです。

  1. 赤字事業・不採算商品を「撤退・縮小・維持」に仕分けし、将来性の乏しい赤字から止める
  2. 固定費(家賃・リース・サブスク・保険・遊休資産)を洗い出し、効果の薄い支出を削る
  3. 採算割れの取引・値引きを見直し、価格や取引条件を交渉する
  4. 対応策は『金額が大きく・実行が早く・副作用が小さい』ものから優先順位をつけて着手する

進め方のコツ:緊急対応は「一律カット」ではなく「効く順」に。
金額インパクトと実行スピードのマトリクスで並べると迷わない。

やってはいけないこと:現場の説明を省いた一方的なコストカットは、優秀な人材の離職や現場の萎縮を招く。
緊急対応の狙いと期限を言葉で共有する。

【フェーズ3|再建】選択と集中で組織ごと立て直す

再建フェーズ:選択と集中で資源を寄せ、組織を設計し直す

緊急対応で時間を稼いだら、どこに集中するかを決め、それを実行できる組織へ作り直します。

緊急対応が完了したら、いよいよ攻めに転じる「再建」フェーズです。

限られた資源をどこに集中するかを決め(選択と集中)、それを実行できる組織へと立て直します。

戦略と組織はセットで設計しましょう。

ステップ4:選択と集中で「残すもの・伸ばすもの」を決める

緊急対応で時間を稼いだら、限られた資源をどこに集中するかを決めます。
すべてを守ろうとせず、勝てる領域に絞ることが再建のポイント。

緊急対応は「引き算」ですが、再建は「どこに賭けるか」という足し算の設計です。

人・モノ・カネ・時間が限られた立て直し局面では、あれもこれもは成立しません。

稼ぐ力のある事業・顧客・商品に資源を寄せ、そこで確実に利益を出す構造をつくります。

判断軸は「利益が出ているか」「自社が強みを持てるか」「今後も需要が伸びるか」の3つ。

感情や過去の経緯ではなく、事実ベースで残すもの・畳むものを決めます。

撤退の判断は痛みを伴いますが、中途半端に全部残すことこそが、立て直しを最も遅らせる選択です。

この段階で具体的に進めることは次のとおりです。

  1. 事業・顧客・商品を「利益×強み×将来性」で評価し、集中する領域を1〜2つに絞る
  2. 撤退・縮小する領域と、その撤退の期限・段取りを具体的に決める
  3. 集中領域に人と資金を再配分し、勝ち筋を1つずつ数字で検証する
  4. 『何をやらないか』を明文化し、現場が迷わないよう優先順位を共有する

進め方のコツ:選択と集中は「捨てる勇気」より「捨てた先に何を伸ばすか」を先に描くとぶれない。

やってはいけないこと:全事業の赤字を薄く広く削るだけで、集中投資の先を決めないこと。縮小均衡は延命にはなっても再建にはならない。

ステップ5:組織を立て直す(組織図・業務分掌・職務権限)

戦略を決めても、実行する組織が「何となくまわってしまっている」状態では回りません。
誰が・何を・どの権限で担うかを組織として設計し直します。

立て直しの戦略は、最後は人と組織が実行します。

ところが中小企業では、役割や責任が曖昧なまま「これまでどおり」で仕事が流れ、社長がすべてを抱える鍋ぶた型になりがち。

ここを設計し直すのが組織の立て直しです。

具体的には、①組織図で指揮命令と責任の所在を明確にし、②業務分掌で「どの部署・役割が何を担うか」を定め、③職務権限で「誰がどこまで決めてよいか」を決めます。

あわせて、定例会議・報告フォーマット・情報共有の仕組みといったコミュニケーションの土台を整えると、社長がいちいち指示しなくても組織が動く状態に近づきます。

この段階で具体的に進めることは次のとおりです。

  1. 組織図をつくり直し、指揮命令系統と各役割の責任範囲を明確にする
  2. 業務分掌を定め、部署・担当ごとに「担う仕事」の線引きをはっきりさせる
  3. 職務権限を決め、現場が自分で判断・決裁できる範囲を広げて社長への依存を減らす
  4. 定例会議と報告フォーマットを整え、情報が上がってくる仕組みをつくる

進め方のコツ:いきなり完璧な規程を作り込むより、まず1枚の組織図と主要な役割分担から。
運用しながら精度を上げる

やってはいけないこと:属人化・ブラックボックス化を放置したまま戦略だけ変えること。仕組みが変わらなければ、また元の「何となくまわってしまう」状態に戻る。

組織力を高める進め方は『組織力を向上させる方法』のページもあわせてご覧ください。

【フェーズ4|実行】立て直しを見える化して回し続ける

実行フェーズ:施策を見える化し、進捗をチームで追い続ける

立て直し計画は、実行され続けて初めて成果になります。
実行の見える化とモニタリングが、計画倒れを防ぎます。

最後のフェーズは「実行」です。

どんなに優れた再建計画も、実行され続けなければ意味がありません。

施策を見える化してチームで回し、定期的にモニタリングして定着させます。

ここが立て直しの成否を分ける最後の関門です。

ステップ6:実行を見える化し、チームのタスク管理で施策を回す

立て直し計画は「実行され続けて」初めて成果になります。
誰が・何を・いつまでにやるかを見える化し、進捗をチームで追える状態にします。

立て直しが頓挫する最大の原因は、戦略の誤りより「決めたことが実行され続けないこと」。

再建策は数十のタスクに分解され、複数の担当が並行して動くため、社長の頭の中や口頭の指示だけで管理すると、抜け漏れ・期限遅れ・後回しが起きやすくなります。

そこで、立て直しの施策を「誰が・何を・いつまでに」のタスクに落とし込み、進捗をチーム全員が同じ画面で見られるように見える化します。

個人のToDoで完結させず、チームのタスク管理として共有することで、遅れているタスクや止まっている施策が早期に浮かび上がり、手を打てるようになります。

この段階で具体的に進めることは次のとおり。

  1. 立て直しの施策を『誰が・何を・いつまでに』のタスクに分解する
  2. タスクの進捗(未着手・進行中・完了・遅延)をチーム全員が見られる場所に集約する
  3. 週次で進捗を確認する定例を設け、遅れているタスクだけに時間を使う
  4. 期限が近いタスクは自動で通知される仕組みにして、抜け漏れ・期限遅れを防ぐ

進め方のコツ:最初から全業務を管理しようとせず、まず「立て直しの重要施策」だけをタスク管理に乗せると定着する。

やってはいけないこと:立派な再建計画書を作って満足し、実行の進捗管理を用意しないこと。計画は作った瞬間から古くなり、更新と実行が伴わなければ絵に描いた餅になる。

ステップ7:モニタリングして立て直しを定着させる

立て直しは一度の号令では終わりません。
数字と進捗を定期的にモニタリングし、改善を習慣にすることで、元に戻らない体質へ変えていきます。

緊急対応と再建で会社が上向いても、モニタリングの仕組みがなければ、時間とともに元の「なんとなくまわってしまう」状態に戻ります。

立て直しを一過性で終わらせないカギは、①見るべき数字を絞って定点観測し、②月次・週次の定例で計画と実績のズレを確認し、③ズレたら原因を潰す、という改善のサイクルを凡事として回し続けること。

報告・連絡・相談が自然に上がる状態を保ち、問題が小さいうちに見つけて手を打つ。

この地味な繰り返しこそが、危機に強い組織をつくり、次の危機を未然に防ぎます。

この段階で具体的に進めることは次のとおりです。

  1. 資金繰り・粗利・重要施策のKPIなど、見るべき数字を数個に絞って定点観測する
  2. 月次・週次の定例で、計画と実績のズレとその原因を確認する
  3. ズレが出た施策は原因を特定し、次の一手をタスクとして即座に登録する
  4. 報連相が自然に上がる仕組みを保ち、問題を小さいうちに拾える状態を維持する

進め方のコツ:モニタリングは指標を増やすほど形骸化します。
『これだけは毎週見る』という数個に絞るのが続けるコツです。

やってはいけないこと:業績が戻った瞬間にモニタリングをやめること。仕組みで回す状態を手放すと、同じ危機を繰り返します。

見える化が改善のはじまり──実行を支える考え方

個人の頭の中に留まった計画は回りません。
チームで見える状態にすることが、改善の出発点です。

組織の生産性向上には「チームのタスク管理」と「タスクの見える化」が欠かせません。

誰が何をいつまでにやるかをチームで共有できる状態にすることが、遅れや抜け漏れをなくす第一歩です。

立て直しの実行は、まさにこの「個人のタスク管理からチームのタスク管理へ」の移行そのもの。

業務やタスクを見える化する具体的な方法は、『業務の見える化の進め方』や『タスクの見える化のコツ』のページで詳しく解説しています。

立て直しの施策は、数十のタスクに分かれ、複数の担当が並行して動きます。

これを口頭やファイルの配り合いで管理すると、抜け漏れ・期限遅れ・後回しが起きやすくなります。

実行の進捗を「チーム全員が同じ画面で見られる」状態にすることが、計画倒れを防ぐ近道です。

立て直しの実行を“チームで見える化”するなら『スーツアップ』

私たちが開発・運営するスーツアップは、表計算ソフトのような操作で、チームの「タスクの見える化」をして、タスクの抜け漏れや期限遅れを防ぐツールです。「誰が・どのようなタスクを・いつまでに」の3つに絞って、みんながいつでも見られるチームのタスク管理に振り切っているため、立て直しの重要施策を「誰が・何を・いつまでに」のタスクに落とし込み、進捗をチーム全員で追えます。

・表計算ソフトのような操作性で、現場が同じ感覚のまま使い始められる
・自動の期限通知で、施策の抜け漏れ・期限遅れを防ぐ
・組織図や定例会議の設定とあわせて、チームで回す運用に乗せやすい

※ 無料トライアルあり(最新の料金・機能は公式サイトでご確認ください) まずは立て直しの重要施策だけをタスク管理に乗せると定着しやすくなります。

【対策】経営の立て直しでつまずきやすいポイントと続けるコツ

立て直しは、順番の誤りと「実行が続かないこと」でつまずきます。
先回りで対策しておきましょう。

最後に、立て直しの現場でよくあるつまずきと、それを避けて再建を続けるためのコツを整理します。

どれも知っていれば防げるものばかりです。

よくあるつまずきと対策

→ 表は横にスクロールできます

つまずき何が起きるか対策
【全体像】経営の立て直しは何から始める?再建の7ステップと優先順位より先に攻める赤字構造が残ったまま売上を追い、資金が減る現状把握→緊急対応を終えてから再建・成長策に進む
現状把握が経営者不在数字を人任せにし、判断がぶれる経営者自身が数字を見て、自分の言葉で語れる状態にする
計画倒れ立派な計画書を作って満足し、実行が伴わない施策をタスク化し、進捗をチームで見える化する
業績回復で気を抜くモニタリングをやめ、元の状態に戻る見るべき数字を数個に絞り、定点観測を習慣にする

こうして並べると、つまずきの多くは「順番」と「主体」のどちらかを間違えたときに起きていることがわかります。

現状把握を飛ばさない、数字は経営者自身が握る、計画で終わらせず実行に落とし込む

この3点を意識するだけで、多くのつまずきは避けられます。

再建を続けるための3つのコツ

立て直しは一度の号令では終わりません。
できることから始め、見える化し、続ける仕組みを持つことが定着のカギです。

  1. 小さく始める:全業務を一度に変えようとせず、最も効く施策から着手して成功体験を作る。
  2. 見える化する:進捗と数字をチームで共有し、遅れや停滞が早期に分かる状態を保つ。
  3. 習慣にする:週次・月次の定例で計画と実績のズレを確認し、改善を凡事として回し続ける。

この「小さく始めて、見える化し、続ける」という進め方は、危機を脱した後に同じ失敗を繰り返さない組織をつくる土台にもなります。

立て直しは、一度業績を戻して終わりではありません。

むしろ本当の成果は、危機の最中に整えた「現状を見える化し、決めたことを実行し続ける仕組み」が、平時にも回り続けることにあります。

順番を守って着手し、実行をチームで見える化した経験は、次に環境が変わったときに素早く手を打てる「危機に強い組織」の資産として残ります。

立て直しを、単なる延命ではなく体質改善の機会として捉えることが、再発を防ぐ最大のコツです。

よくある質問(FAQ)

経営の立て直しの進め方について、経営者からよく寄せられる質問と回答をまとめました。

経営の立て直しは、結局まず何から始めればいいですか?

まずは現状の見える化です。売上・粗利・固定費の推移、どの事業が黒字でどこが赤字か、誰がどの業務を抱えているか、そして手元資金があと何か月もつかを、感覚ではなく数字と事実で書き出します。ここが立て直しのすべての判断の土台になります。

赤字を止めるのと、売上を増やすのは、どちらを先にやるべきですか?

原則として、赤字を止める「緊急対応」が先です。赤字の構造が残ったまま売上だけを追うと、売れば売るほど資金が減ることもあります。現状把握→緊急対応で経営悪化を止め、資金と時間を確保してから、選択と集中による再建・成長策に進むのが安全な順番です。

資金繰りが厳しいとき、最初に何を確認すればいいですか?

資金繰り表を作り、月末の現金残高が今後6か月ほどでどう推移するか、資金の底がいつ来るかを確認します。あわせて、支払い条件の見直しや、日本政策金融公庫・信用保証協会などの公的な資金繰り支援・融資の窓口を早めに調べておくと、打ち手の選択肢が広がります。

立て直しにはどれくらいの期間がかかりますか?

会社の状態や業種によって大きく異なるため一概には言えませんが、緊急対応は数か月単位でスピード重視、選択と集中や組織の立て直しはそれ以降に取り組むのが一般的です。重要なのは期間の長短より、現状把握→緊急対応→再建→実行の順番を守り、実行を続けることです。

専門家(コンサルタントや支援機関)に頼るべきですか?

自社だけで現状把握や資金繰りの見通しが難しい場合は、早めに相談するのが有効です。中小企業活性化協議会や、中小企業基盤整備機構(中小機構)、J-Net21などの公的な相談窓口では、費用を抑えて経営改善の支援を受けられます。頼る場合も、経営者自身が現状と方針を把握していることが前提になります。

再建計画を作ったのに実行が進みません。どうすればいいですか?

計画を「作る」ことと「実行し続ける」ことは別のスキルです。計画を数十のタスクに分解し、誰が・何を・いつまでにやるかを見える化して、進捗をチーム全員が同じ場所で追える状態にしましょう。週次で遅れているタスクだけを確認し、期限が近いものは自動で通知される仕組みにすると、計画倒れを防げます。

まとめ:立て直しは「順番」を守り、実行を見える化する

経営の立て直しで「何から始めるか」の答えは、現状の見える化です。

そこから緊急対応・再建・実行へと、順番を守って進めることが成否を分けます。

最後にチェックリストで振り返りましょう。

立て直しの進め方チェックリスト
  • 売上・粗利・固定費・資金繰りを数字で見える化した
  • 資金の底がいつ来るかを資金繰り表で確認した
  • 赤字事業・過大な固定費を「効く順」に緊急対応した
  • 残すもの・伸ばすものを選択と集中で決めた
  • 組織図・業務分掌・職務権限で実行できる組織に整えた
  • 施策をタスク化し、進捗をチームで見える化した
  • 見るべき数字を絞り、モニタリングを習慣にした

覚えておきたいのは、立て直しのゴールは「一度業績を戻すこと」ではなく「危機を繰り返さない体質に変えること」だという点です。

順番を守って現在地を把握し、決めたことをチームで見える化して実行し続ける——この地味な繰り返しこそが、会社を再建し、次の危機に強い組織をつくります。

参考文献・出典

チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。

 

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この記事を書いた人

小松裕介のアバター 小松裕介 代表取締役社長CEO

株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松 裕介

2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社の前身となる株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より、総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より、国土交通省PPPサポーター。
2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場会社の子会社化を実現。
2022年12月に、株式会社スーツを新設分割し、当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。

2025年5月に、『1+1が10になる組織のつくりかた チームのタスク管理による生産性向上』を出版。

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