アナログでのタスク管理のやり方6選|続けるコツと限界も解説

アプリを入れても通知に埋もれて続かない——そんなときに見直したいのが、紙のノートや付箋を使ったアナログでのタスク管理です。
書く・消す・動かすという単純な操作だけで、今日やることがはっきりし、頭の中も整理されます。
この記事では、ノート・付箋・手帳・ホワイトボード・バレットジャーナル・タスクカードという6つのアナログな方法を、手順つきで具体的に解説します。
あわせて、自分に合う方法の選び方、続けるコツ、デジタルとの違い、そして人数が増えたときにどこで限界が来るのかまで、チームのタスク管理ツールを開発する立場から整理しました。
【結論】アナログでのタスク管理のやり方と自分に合う方法の選び方

アナログでのタスク管理といっても方法は一つではありません。
まずは全体像として、代表的な6つの方法と、それぞれがどんな人・場面に向くのかを押さえておきましょう。
詳しいやり方は後半の「方法別」で一つずつ解説します。
結論として、多くの人にとっての最短ルートは「まずノートで書き出しに慣れ、必要に応じて付箋やカードを足す」という進め方です。
最初から凝った手法に手を出すと、続ける前に力尽きてしまいます。
自分が今いちばん困っていること——タスクを忘れる・優先順位がつけられない・チームで共有できない——を一つ思い浮かべ、それを解決してくれる方法から選ぶと失敗しません。
アナログ管理が向いている人・場面
紙のタスク管理は、電源も通信もアプリの操作も要らず、思いついた瞬間に書ける即時性が魅力です。
とくに手を動かして書くことで記憶に残りやすく、考えながら優先順位を組み立てられる点は、デジタルにない強みです。
一方で、複数人での共有や過去の検索は苦手なので、まずは個人のタスク管理から取り入れるのが向いています。
たとえば、朝の始業前に今日やることをノートに書き出す、打ち合わせ中に発生したタスクをその場で付箋にメモする、といった使い方が典型です。
アプリを立ち上げて入力するまでのわずかな手間がないぶん、「あとで書こう」と思って忘れる、という取りこぼしが起きにくいのも紙ならではの利点です。
逆に、その情報を離れた場所のメンバーと共有したい・数週間後に検索したい、という段階になると紙は途端に不便になります。
そもそもタスク管理の基本を整理したい場合は、『タスク管理とは何かを整理した基本記事』もあわせて読むと、アナログ・デジタルどちらを選ぶ場合でも土台になります。
6つの方法と選び方の早見
次の表は、6つの方法の性格を一覧にしたものです。
どれか一つに絞る必要はなく、たとえば「普段はノート、チーム共有はホワイトボード」のように組み合わせても構いません。
→ 表は横にスクロールできます
| 方法 | 手軽さ | 向いている用途 | こんな人に |
|---|---|---|---|
| ノート | ◎ | 個人の日々のタスク | 手軽に始めたい人 |
| 付箋 | ◎ | 優先順位の入れ替え | 並べ替えたい人 |
| 手帳 | ○ | 予定とタスクの連動 | 外出・商談が多い人 |
| ホワイトボード | ○ | 少人数チームの共有 | 同じ部屋で働く人 |
| バレットジャーナル | △ | 1冊への一元管理 | 記録も残したい人 |
| タスクカード | ○ | 進捗の見える化 | 流れを管理したい人 |
とにかく手軽に始めたい → ノート(H2-5の方法1)
優先順位がよく変わる → 付箋(方法2)
予定とまとめて管理したい → 手帳(方法3)
チームで状況を共有したい → ホワイトボード(方法4)
そもそもアナログのタスク管理とは?デジタルとの違い

スマホアプリやクラウドツールが普及した今も、あえて紙で管理する人は少なくありません。
まずはアナログ管理の中身と、デジタルとの得意・不得意の違いを整理しておきましょう。
アナログのタスク管理の基本
アナログ管理の中心にあるのは、頭の中にある「やらなければならないこと」をすべて紙に書き出して外に出すという動作です。
書き出すことで「まだあったはず」という不安が減り、目の前のタスクに集中できます。
あとは重要度で順番をつけ、終わったら線で消し、残ったものを翌日に送る——このサイクルを回すのが基本形です。
この「頭の中を紙に出す」という発想は、特別な道具がなくても成立します。
裏紙1枚でも、スマホのメモではなくあえて手書きにするだけで、やることの全体量が把握でき、優先順位の判断がしやすくなります。
大切なのは道具の豪華さではなく、書き出す・順番をつける・消す・繰り越すという4つの動作を毎日繰り返せる形にすることです。
この基本が身につくと、後でデジタルツールに移っても運用がぶれません。
アナログとデジタルの違い
両者は優劣ではなく、得意分野が違うだけです。
下の表のように、個人の思考整理はアナログ、チームでの共有や自動化はデジタルが得意、と役割で捉えると使い分けやすくなります。
→ 表は横にスクロールできます
| 観点 | アナログ(紙) | デジタル(アプリ) |
|---|---|---|
| 書く速さ | ◎ 思いついた瞬間に書ける | △ 起動・入力に手間 |
| 自由度 | ◎ 図も記号も自在 | ○ 書式に縛られる |
| 記憶への残りやすさ | ◎ 手書きで定着 | △ 流し見しがち |
| 共有・同時編集 | △ その場にいる人だけ | ◎ 離れていても共有 |
| 検索・並べ替え | ✕ できない | ◎ 一瞬で絞り込み |
| 通知・リマインド | ✕ 自分で見返す | ◎ 自動で知らせる |
デジタル側の選択肢を具体的に知りたい場合は、『無料で使えるタスク管理アプリの比較』で無料アプリの特徴を比較しておくと、後述する「アナログからの切り替え」の判断がしやすくなります。
どちらを選ぶ?使い分けの考え方
テレワークやクラウド活用が広がるなかでも(厚生労働省 テレワーク総合ポータルサイト)、個人の頭の整理はいまも紙が根強く使われています。
まずはアナログで「自分のタスクを管理する感覚」をつかみ、共有や通知が必要になったらデジタルを足す、という順番が現実的です。
両方を併用し、個人メモは紙・チーム共有はツールと役割分担するのも有効です。
アナログでタスク管理をするメリット・デメリット

導入する前に、アナログ管理の向き・不向きを具体的に押さえておくと、後で「やっぱり合わない」と感じる遠回りを避けられます。
アナログでタスク管理をするメリット
紙とペンさえあれば、アプリの選定も設定も要らず今日から始められます。
手を動かして書く行為そのものが思考の整理になり、優先順位が自然と見えてくるのも大きな利点です。
会議中や移動中でも、通知に邪魔されず目の前のメモに集中できるため、思考が途切れにくいという声もよく聞かれます。
また、書いたものが手元に物理的に残るため、パソコンやスマホの画面を切り替えずに全体を見渡せます。
線を引いて消す、矢印でつなぐ、丸で囲むといった自由な書き込みが一瞬でできるのも、書式に縛られるアプリにはない自由度です。
こうした小さな快適さの積み重ねが、「続けやすさ」につながります。
- すぐ始められる:ノート1冊・付箋1束で今日から実践できる
- 頭が整理される:手書きで書き出すことで、やることと不安を切り分けられる
- 一覧性が高い:紙を広げれば全体を一目で見渡せる(画面の切り替え不要)
- 電源・通信がいらない:電池切れや通信障害、アプリの不具合に左右されない
アナログでタスク管理をするデメリット
一方で、紙は「その場にいる人しか見られない」という物理的な制約があります。
過去のタスクをキーワードで検索したり、条件で並べ替えたりできないのも、量が増えると効いてくる弱点です。
個人で数十件を管理する程度なら気になりませんが、担当や案件が増えるほど「あの依頼どこに書いたか」を探す時間が積み重なります。
とくに複数のメンバーがそれぞれのノートで管理していると、チーム全体で誰が何を抱えているかが誰にも分からない、という状態に陥りがちです。
- 共有・同時編集に弱い:離れた相手やリモートのメンバーと同じものを見られない
- 検索・集計ができない:「先月のあの件」を探せず、進捗の集計もできない
- 紛失・破損のリスク:ノートを失くすと記録ごと消える
- 転記の手間:繰り越しのたびに書き写す必要がある
デメリットを補う工夫
スマホで撮影:週に一度ノートやボードを撮れば、検索の代わりに記録が残る
インデックスを作る:ページに番号と見出しを付け、後から探せるようにする
保留タスクを別枠に:今日やらないタスクは「保留リスト」へ逃がし、毎日書き写す手間を減らす
アナログでタスク管理を始める前の準備

アナログ管理が続くかどうかは、才能ではなく最初の準備で大きく決まります。
次の3つを順番に固めてから始めましょう。
① 使う道具を1つに決める
ノート・付箋・手帳のどれで始めるかを決めます。
ポイントは最初から複数の道具に分散させないこと。
タスクの置き場所が増えるほど「どこに書いたか」を探す手間が生まれ、抜け漏れの原因になります。
まずは1つに集約し、慣れてから足しましょう。
道具選びに迷ったら、持ち歩くかどうかで決めるのが簡単です。
外出や移動が多いなら手帳やA6程度の小型ノート、デスクワーク中心なら大きめのノートやデスク上の付箋が向きます。
高価な手帳を買う必要はなく、まずは手元にあるノートで始めて、続きそうだと感じてから自分に合うものを選び直すくらいでちょうどよいでしょう。
② 書き方のルールを決める
「□=未完了、■=完了、→=翌日へ繰り越し」のように、自分だけの記号(キー)を決めておきます。
優先度は◎・○・△の3段階程度で十分です。
ルールを最初に決めておくと、書くたびに考えずに済み、後から見返したときも状況が一目で分かります。
- 状態の記号を決める:□未完了/■完了/→繰り越し など
- 優先度の記号を決める:◎今日中に/○できれば今日/△いつでも
- 1タスク1行で書く:長い作業は分解して、1行で読める粒度にする
③ 見返す時間を決める
アナログ管理が形骸化する最大の原因は「書いたまま見返さない」ことです。
朝の始業時にその日のタスクを書き、終業時に残りを翌日へ繰り越す——このように毎日決まったタイミングを作ると、見返しが習慣として定着します。
アナログでのタスク管理のやり方6選【方法別】

それぞれ得意なことが違います。
1つに決めきれない場合は、まず「ノート」で基本の書き出しに慣れてから、目的に応じて付箋やカードを足していくと失敗しません。
以下では各方法について、具体的な手順(ステップ)・続けるためのコツ・どんな人に向くのかをセットで紹介します。
難易度と手軽さの目安も添えているので、自分の状況に近いものから読み進めてください。
なお、複数の方法を組み合わせても問題ありません。
ノートに書き出すタスク管理(難易度 ★☆☆/手軽さ ◎/携帯性 ○)

ノート式の魅力は、罫線に沿ってやることを上から書き、終わったら線で消すだけ、という圧倒的な手軽さにあります。
1日1ページと決めれば「今日やること」が自然に区切られ、ページをめくるだけで過去の記録も残ります。
手を動かして書くことで頭の中が整理され、優先順位を考えながら並べ替えられるのも紙ならではの利点です。
反面、書き写しや検索はできないため、翌日に持ち越すタスクは自分で転記する運用が前提になります。
- ノートを見開きか1日1ページで区切り、日付を書く
- その日の「やること」を思いつくまま上から箇条書きする
- 重要なものに◎、後回しでよいものに△など記号で優先度をつける
- 終わったタスクは横線で消し、残ったものは翌日のページへ転記する
向いているのは:自分ひとりのタスクを手軽に管理したい人、書きながら考えを整理したい人。まず1冊で気軽に始めたい初心者に最適です。
ノート術のさらに細かいコツは、ノートを使ったタスク管理のコツでも紹介しています。
付箋(ふせん)で並べ替えるタスク管理(難易度 ★☆☆/並べ替え ◎/一覧性 ○)

付箋の強みは、タスクを物理的に動かせることです。
1枚に1つの作業だけを書くと、緊急度が上がったものを上へ、終わったものを剥がす、といった操作で状況の変化をそのまま反映できます。
デスクの端やノートの表紙、手帳の見開きなど貼る場所を選ばないため、いつでも視界に入れておけるのも利点です。
ただし枚数が増えると散らかりやすく、剥がれて紛失するリスクもあるため、置き場所と枚数の上限を決めて運用するのがコツです。
- 1枚の付箋に「1つのタスク」だけを短く書く
- 台紙(ノート・手帳・下敷き)に「今日・今週・保留」などの区画を作る
- タスクの付箋を該当する区画に貼る
- 状況が変わったら付箋を貼り替え、完了したら剥がして捨てる
向いているのは:優先順位がよく入れ替わる人、タスクを手で動かしながら整理したい人。会議やブレストの発散にも向きます。
手帳でスケジュールと連動させる管理(難易度 ★★☆/予定連動 ◎/携帯性 ◎)

手帳式は「いつやるか」を決めやすいのが特徴です。
マンスリーページで締め切りや大きな予定を俯瞰し、ウィークリー(またはデイリー)ページに実際に取り組む日のタスクを割り振ると、予定とタスクが1冊でつながります。
市販のタスク管理向け手帳やバーチカル手帳を使えば、時間帯ごとの作業量も見える化できます。
書くスペースが決まっているぶん量は絞られますが、それが「今日やる分だけに集中する」フィルターとしても働きます。
- マンスリーページに締め切り・アポイント・大きな予定を先に記入する
- 締め切りから逆算し、ウィークリーページに取り組む日を割り当てる
- その日のタスクを時間帯やTODOリスト欄に書き出す
- 週単位で振り返り、終わらなかったタスクを翌週へ繰り越す
向いているのは:外回りや商談が多く予定とタスクを一元管理したい人、スケジュール帳をすでに使っている人に向きます。
ホワイトボードでチームに見せる管理(難易度 ★★☆/共有 ◎/一覧性 ◎)

ホワイトボードは「全員が同じものを見る」ことに最も強いアナログ手法です。
担当者ごとの列や「未着手・進行中・完了」の区画を作り、タスクを書いたりマグネット付箋を貼ったりすれば、誰が何を抱えているかが会議をしなくても伝わります。
朝礼で一言ずつ更新するだけで、進捗共有が習慣になります。
一方で、その場所に行かないと見られない・記録が残らない・リモートワークでは使えない、という物理的な制約があるため、拠点が分かれるチームには不向きです。
- ボードを「担当者×状態(未着手・進行中・完了)」のマス目に区切る
- タスクをマグネット付箋やカードに書き、担当者の未着手欄に貼る
- 着手したら進行中へ、終わったら完了欄へ移動する
- 朝礼や夕礼でボードを見ながら30秒ずつ状況を共有する
向いているのは:同じ部屋で働く少人数チーム、店舗や現場など全員が同じ場所にいる職場の共有に向きます。
バレットジャーナルで一元管理する方法(難易度 ★★★/自由度 ◎/記録性 ◎)

バレットジャーナルは、米国のライダー・キャロル氏が考案したノート術で、「・(タスク)」「○(予定)」「−(メモ)」といった記号で情報を素早く記録します。
未完了のタスクは翌日以降へ「移動」させる仕組み(マイグレーション)があり、繰り越しを繰り返すうちに「本当にやるべきか」を自然と見直せます。
インデックスと通し番号のページ管理で、1冊に何でも書いても後から探せるのが特徴です。
ルールを覚える初期コストはありますが、慣れると自分専用の管理システムになります。
- ノートの最初にインデックス(目次)ページと通しページ番号を用意する
- 「・タスク/○予定/−メモ」など記号(キー)を決める
- 月ごとのマンスリーログと、その日のデイリーログに記号で書き込む
- 終わったタスクは×、翌日以降にやるものは>で翌ページへ移動(マイグレーション)する
向いているのは:タスク・予定・アイデアを1冊にまとめたい人、自分に合った管理ルールを育てたい人に向きます。
タスクカードで紙のカンバンを作る方法(難易度 ★★☆/進捗可視化 ◎/拡張性 ○)

紙のカンバンは、製造現場発の「カンバン方式」を机の上で再現する方法です。
ボードや模造紙に「これからやる(ToDoリスト)・やっている(Doing)・終わった(Done)」の3列を作り、タスクカードを左から右へ動かします。
手を止めているタスク(Doingに滞留しているカード)が視覚的に浮かび上がるため、ボトルネックに気づきやすいのが利点です。
Doingに置けるカードの枚数を制限すると、あれもこれもと手を広げる「仕掛かり過多」も防げます。
カンバンの考え方はデジタルツールにもそのまま応用できます。
- ボードに「ToDoリスト・Doing・Done」の3列を作る
- 1タスク1枚でカードに作業内容と担当・期限を書き、ToDoリスト列に置く
- 着手したらDoing列へ移動する(Doingは同時に3枚までなどと上限を決める)
- 完了したらDone列へ移動し、区切りごとに振り返って捨てる
向いているのは:作業の流れや停滞を見える化したい人・チーム、カンバン方式をまず紙で試してみたい人に向きます。
この「ToDoリスト・Doing・Done」で流れを管理する考え方は、カンバン方式の仕組みをまとめた解説を読むと背景まで理解できます。
アナログでのタスク管理を続けるコツ

どんな方法を選んでも、続かなければ意味がありません。
ここでは道具を問わず効く、続けるための普遍的なコツを整理します。
書く時間とタスク量のコツ
やることを全部書き出すのは大切ですが、その日に取り組む数は絞りましょう。
今日のうちに終わらせる重要タスクは3つまでに決め、それ以外は「できれば」「保留」に分けます。
書いたタスクが毎日残り続けると、それだけでやる気が削がれます。
量を絞るときのコツは、書き出す作業と、やる作業を分けて考えることです。
頭の中を空にするために書くのは何個でも構いません。
そのうえで「今日の3つ」に印をつけ、残りは保留リストへ移します。
こうすると、全体像を失わずに目の前の集中を保てます。
3つを終えて余力があれば保留から引き上げればよく、終わらなくても罪悪感が残りにくいのが利点です。
タスク管理が上手い人ほど、抱える量ではなく「今日やる量」を上手にコントロールしています『タスク管理が上手い人の共通点』。
見やすく書くコツ
見やすさは装飾ではなく引き算で作ります。
タスクは1行で短く書き、決めた記号で状態を示し、余白を残す——これだけで格段に読みやすくなります。
凝ったレイアウトは続かない原因になるので避けましょう。
- 1タスク1行:長い作業は分解し、パッと読める長さにする
- 記号で状態を示す:色や記号は3種類までに絞る
- 余白を残す:詰め込まず、追記できる隙間を空けておく
できるだけ道具も運用もそぎ落とす考え方は、『シンプルなタスク管理の考え方』の発想がそのまま役立ちます。
繰り越しと振り返りのコツ
1日の終わりに、終わらなかったタスクを翌日のページへ書き写します。
この繰り越しの際に「これは本当にやるべきか」を一度考えると、惰性で残り続けるタスクを整理できます。
何度も繰り越しているタスクは、やめる・人に任せる・分解する、のいずれかを検討しましょう。
繰り越しを手間だと感じる人もいますが、この一手間こそがアナログ管理の質を保つ肝です。
書き写すたびにタスクと向き合うため、不要になったものは自然と落ち、優先度も更新されます。
週末には1週間分をまとめて振り返り、終わったタスクの傾向や、いつも後回しにしているタスクの種類を眺めると、自分の仕事のクセが見えてきます。
アナログ管理が続かない・限界を感じる原因と対策

アナログ管理が途中で止まってしまうのには、はっきりした原因があります。
原因を切り分ければ、打つ手も見えてきます。
続かない主な原因と対策
まずは個人で解決できる原因から見ていきましょう。
多くは、前の章で触れた「時間の固定」と「量を絞る」で改善します。
→ 表は横にスクロールできます
| 症状 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 書いたまま見返さない | 見返すタイミングが決まっていない | 朝書く・夜繰り越すなど時間を固定する |
| タスクが毎日残る | 1日に詰め込みすぎ | 今日やるのは3つまでに絞る |
| どこに書いたか探す | 道具が分散している | 書く場所を1つに集約する |
| ノートが続かない | 凝りすぎて手間になっている | 装飾をやめ、1行の箇条書きに戻す |
続かない原因のさらに詳しい分析と対処は、タスク管理が続かない原因と対策でも掘り下げています。
アナログ管理の限界(共有・検索・リモート)
個人の工夫で改善できる問題がある一方、紙である以上どうしても超えられない壁もあります。
テレワークやクラウド利用が広がるなかで(総務省『通信利用動向調査』)、この限界は多くの職場で表面化しています。
- 同じものを全員が見られない:ホワイトボードもその部屋にいる人だけ。リモートでは使えない
- 過去を検索・集計できない:「誰が何をいつ終えたか」を後から追えない
- 担当と期限の抜け漏れ:口頭の依頼が紙に残らず、こぼれる
たとえば、外出先のメンバーに急ぎのタスクを頼みたいとき、ホワイトボードや手元のノートでは伝わりません。
電話やチャットで口頭依頼しても、それが紙に残らなければ抜け落ちます。
月末に「今月チームで何件こなしたか」を振り返ろうとしても、各自のノートを集めて数えることは現実的ではありません。
これらはいずれも、書く努力の量ではなく紙という媒体そのものの限界です。
個人のアナログ管理からチームのタスク管理へ

人数が増えて共有が必要になったら、アナログをやめるのではなく「役割を引き継ぐ」と考えると自然に移行できます。
個人の頭の整理は紙のまま、チームで見る部分だけをデジタルに移すイメージです。
ここでは、なぜチームには見える化が必要になるのか、そしてどのタイミングでツールを検討すべきかを整理します。
なぜチームでは「見える化」が要るのか
チームの生産性は、一人ひとりの頑張りより「タスクが見える状態になっているか」で決まります。
生産性向上には、組織の構築とコミュニケーション、そしてチームのタスク管理が欠かせません。
これは個人のアナログ管理でやってきた「書き出して一覧にする」ことの、チーム版に他なりません。
個人の見える化を『タスクの見える化の進め方』としてチーム全体に広げると、抜け漏れや期限遅れが減っていきます。
日本全体で労働人口が減り(国立社会保障・人口問題研究所)、一人あたりの生産性を高める必要性が増すなかで(日本生産性本部『労働生産性の国際比較』『労働生産性の国際比較』)、この視点はますます重要になっています。
アナログからツールへ切り替える目安
次のチェックに複数当てはまるなら、紙だけの管理は限界に近づいています。
とくに複数人でのタスク管理は、紙のままだと担当と期限がこぼれやすくなります『複数人でのタスク管理のやり方』。
切り替えるときは、いきなり全部をデジタルに移す必要はありません。
個人の下書きやメモは紙のまま残し、チームで共有する必要がある「担当・期限・進捗」だけをツールに載せる、という部分的な移行が現実的です。
紙で培った書き出す習慣があれば、ツールに何を書けばよいかで迷うことも少なく、移行はスムーズに進みます。
- タスクを共有すべき関係者が3〜5名以上になった
- 毎日のように状況が変わり、更新・共有が必要
- 在宅・外出などメンバーが同じ場所にいないことがある
- 「あれ、誰がやるんだっけ?」「あの件どうなった?」が増えてきた
紙で身につけた「書き出す・見える化する」感覚を、そのままチームに広げたい——そんなときに、表計算ソフトのような手軽な操作で使えるツールを選ぶと、アナログからの移行でつまずきにくくなります。
私たちが開発・運営するスーツアップは、表計算ソフトのような操作で、チームの「タスクの見える化」をして、タスクの抜け漏れや期限遅れを防ぐツールです。「誰が・どのようなタスクを・いつまでに」の3つに絞って、みんながいつでも見られるチームのタスク管理」に絞っているので、はじめての人でも紙に書く感覚のまま使い始められます。
・表計算ソフトのような操作で、チーム全員が同じ最新を見られる
・自動の期限通知で、抜け漏れ・期限遅れを防ぐ
・定型タスクやAIのサポートで、入力の手間も最小限に
よくある質問(FAQ)
道具選びや続け方、デジタルとの使い分けなど、最初につまずきやすいポイントを中心に回答します。
ここで解決しない疑問は、本文の各章もあわせて参考にしてください。
アナログとデジタル、どちらのタスク管理がいいですか?
優劣ではなく用途で選びます。1人で・短期間・その場で整理するならアナログ、複数人で・継続的に・離れて共有するならデジタルが向きます。個人メモは紙、チーム共有はツール、と併用するのも有効です。
アナログでのタスク管理は何から始めればいいですか?
まずはノート1冊に「今日やること」を箇条書きするだけで十分です。□(未完了)や◎(優先)などの記号を決め、終わったら線で消し、残りを翌日へ書き写す——このサイクルから始めると挫折しにくくなります。
アナログのタスク管理が続きません。どうすれば?
原因の多くは「見返す時間が決まっていない」ことと「1日に書きすぎている」ことです。朝書いて夜繰り越すなど時間を固定し、今日やるタスクは3つまでに絞ると続きやすくなります。
付箋とノート、どちらがおすすめですか?
優先順位がよく入れ替わるなら、貼り替えられる付箋が便利です。思考を整理しながら記録も残したいならノートが向きます。まずはノートで基本に慣れ、動かしたい部分だけ付箋を足すのがおすすめです。
バレットジャーナルは初心者でもできますか?
装飾を省けば初心者でも始められます。まずは「・タスク/○予定/−メモ」の記号と、未完了を翌日へ移す繰り越し(マイグレーション)の2つだけで運用すると、無理なく続けられます。
チームでアナログのタスク管理をするには?
同じ部屋で働く少人数なら、ホワイトボードに担当者×状態の区画を作る方法が有効です。ただし、リモートや複数拠点がある場合は紙では共有しきれないため、チームのタスク管理ツールへの切り替えを検討する段階です。
まとめ:アナログの良さを活かし、限界はツールで補う
アナログでのタスク管理は、手軽さ・思考の整理・一覧性という確かな強みがあります。
ノート・付箋・手帳・ホワイトボード・バレットジャーナル・タスクカードという6つの方法の中から、自分の困りごとに合う方法を選び、まずはどれか1つに絞って今日から始めてみましょう。
- 使う道具を1つに絞った
- 状態・優先度の記号(ルール)を決めた
- 書く時間・見返す時間を生活に固定した
- 今日やるタスクは3つまでに絞っている
- 残ったタスクを毎日繰り越している
- 共有・検索が必要になったらツールへの切り替えを検討する
覚えておきたいのは、道具が紙かデジタルかは手段にすぎず、目的はやるべきことを漏らさず前に進めることだという点です。
個人の管理はアナログの良さを活かし、チームで回す段階になったら見える化に特化したツールへ——役割を引き継ぐ発想で、無理なく続くタスク管理を目指しましょう。
まずは今日、手元のノートに「今日やること」を3つ書き出すところから始めてみてください。
参考文献・出典
- 小松裕介『1+1が10になる組織のつくりかた ── チームのタスク管理による生産性向上』実業之日本社、2025年(ISBN 978-4-408-65143-9)
- Bullet Journal(バレットジャーナル)公式サイト(バレットジャーナルの考案元)
- 中小企業庁『中小企業白書』/日本生産性本部『労働生産性の国際比較』
- 総務省『情報通信白書』/総務省『通信利用動向調査』
- 国立社会保障・人口問題研究所/厚生労働省 テレワーク総合ポータルサイト
- デジタル庁/経済産業省 デジタルトランスフォーメーション(DX)
チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。