サイボウズのタスク管理完全ガイド|ToDo・プロジェクト・スケジュール機能の使い分けと活用法
サイボウズを導入したものの、
・ToDoリストが表示されない
・プロジェクト機能が使いにくい
・他の人とタスクを共有する方法がわからない
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、サイボウズ導入企業の70%以上が、最初の3ヶ月でこれらの問題に直面しています。
本記事では、サイボウズのタスク管理機能(ToDo・プロジェクト・スケジュール)の違いと使い分け方、よくあるトラブルの解決方法、Garoon・Office・kintone各製品の機能比較、繰り返しタスクやガントチャートなどの応用設定まで、実際の画面操作を想定しながら詳しく解説します。
この記事を読めば、ToDoリストとプロジェクトを適切に使い分け、チーム全体の業務を可視化し、タスク管理にかかる時間を50%以上削減できるようになります。サイボウズを「なんとなく使う」から「戦略的に活用する」レベルへとステップアップし、あなたの組織の生産性を確実に向上させることができるでしょう。
サイボウズのタスク管理機能とは?ToDoリスト・プロジェクト・スケジュールの違い
サイボウズを導入したものの、ToDo・プロジェクト・スケジュールという3つの機能をどう使い分ければよいか迷っている方は少なくありません。
実は、これらの機能は単に名前が違うだけでなく、それぞれ異なる業務シーンに最適化された設計思想を持っています。
本章では、各機能の本質的な違いと、あなたの業務に最適な使い方を明確にしていきます。
サイボウズは国内導入実績30,000社以上を誇るグループウェアで、Garoon、Office、kintoneという3つの製品ラインで構成されています。
各製品は企業規模や業務特性に応じて最適化されており、ToDoリスト・プロジェクト・スケジュールという3つのタスク管理手法を組み合わせることで、包括的な業務管理を実現します。
株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松裕介サイボウズって3つの製品があるんですね!どれを選べばいいか分からなくて困っていました。
ToDoリストは個人の細かいタスク管理、プロジェクトは複数人が関わる中長期的な取り組み、スケジュールは時間軸での業務配分という、それぞれ異なる視点から業務を管理します。
ToDoリスト:個人・チームの日常的なタスク管理
ToDoリストは、サイボウズにおける最も基本的なタスク管理機能です。
「報告書を作成する」「メールを返信する」「資料を印刷する」といった、日々発生する細かな業務を忘れずに処理するための個人向けツールとして設計されています。
📝 サイボウズOfficeのToDoリスト特徴
サイボウズOfficeのToDoリストは完全に個人専用の機能として実装されており、他のユーザーとの直接共有はできません。
これは意図的な設計で、個人の業務整理と集中を促すためです。
ToDoには「タイトル」「詳細内容」「締切日」「重要度(★~★★★の3段階)」「カテゴリー」を設定でき、締切日を設定したToDoは自動的にスケジュール画面にも表示されるため、時間管理との連携も容易です。



個人専用だからこそ、人に見られる心配なく思ったことをどんどん入力できるんですね!
一方、Garoonでは、ToDoリストにもう少し柔軟性があります。
個人ToDoの基本機能に加えて、ポータル画面でのToDoパーツ表示により、チームメンバーの進捗状況を間接的に把握することが可能です。
また、通知機能と組み合わせることで、ToDoの完了報告をチームに共有する運用も実現できます。
kintoneの場合は、ToDoリストという固定機能は存在せず、代わりに「タスク管理アプリ」を自由に作成できます。
これにより、個人用ToDoからチーム共有タスクまで、業務に合わせた柔軟な設計が可能です。
ステータス管理機能を使えば「未着手」「進行中」「完了」といった進捗の可視化も容易に実現できます。
・日常的な定型業務の管理(日次・週次の定例タスク)
・会議で決まったアクションアイテムの個人管理
・締切のある書類作成や提出物の管理
・電話対応や来客対応などの突発的タスクの記録
・自己啓発や研修受講などの個人目標管理
これらの用途では、シンプルで使いやすいToDoリストが最適な選択となります。
プロジェクト:期限のある複数タスクの統合管理
プロジェクト機能は、複数のタスクが相互に関連し、明確な開始と終了がある業務を管理するための機能です。
新製品開発、イベント企画、システム導入といった、複数人が関わる中長期的な取り組みに最適化されています。
サイボウズOfficeのプロジェクト機能は、ガントチャート表示に対応した唯一の標準機能です。
プロジェクトは「テーマ」(大きな作業の塊)、「タスク」(具体的な作業単位)、「マイルストーン」(重要な節目)の3要素で構成されます。



ガントチャートがあるなら、プロジェクト全体の流れが見えて安心ですね!
例えば、「新商品発売プロジェクト」というプロジェクトの中に、「市場調査」「商品設計」「販売準備」といったテーマを作り、各テーマの下に具体的なタスクを配置します。
「Aタスクが完了しないとBタスクが開始できない」といった関係性を明確にすることで、プロジェクト全体の進捗管理が容易になります。
また、各タスクには担当者と期限を設定でき、遅延が発生した場合は赤色で警告表示されるため、問題の早期発見が可能です。
🎯 Garoonのプロジェクト管理
Garoonのプロジェクト管理はより高度で、複数プロジェクトの横断管理やリソース配分の最適化まで対応します。
プロジェクトポータルを作成することで、関連する掲示板、ファイル共有、スケジュールを一元化でき、プロジェクトメンバー間のコミュニケーションも活発化します。
kintoneでは、プロジェクト管理アプリをノーコードで構築できます。
業界特有の管理項目(建設業なら工程管理、IT業界ならバグ管理など)を自由に追加でき、外部システムとの連携も容易です。
プロセス管理機能により、「企画→承認→実行→完了」といったワークフローも組み込めるため、単なる進捗管理を超えた業務プロセス全体の最適化が実現できます。
・5人以上のメンバーが関わる業務
・3週間以上の期間を要する取り組み
・複数部署の連携が必要な案件
・予算管理を伴う活動
・外部業者との協業が発生する場合
これらの条件に当てはまる場合、ToDoリストよりもプロジェクト機能の方が適切な管理が可能になります。
スケジュール連携:タスクとカレンダーを紐付ける
スケジュール連携は、タスク管理を時間軸で整理し、業務の重複や空き時間を可視化する機能です。
ToDoやプロジェクトのタスクをカレンダー上に表示することで、「いつ、何をすべきか」が一目で把握できるようになります。
サイボウズの特徴的な機能として、ToDoの締切日を設定すると自動的にスケジュールに表示される仕組みがあります。
これにより、ToDoリストとスケジュールを別々に管理する二重管理を防げます。



二重管理って本当に面倒だったので、自動連携は嬉しい機能ですね!
スケジュール画面では、通常の予定は青色、ToDoは緑色、プロジェクトのマイルストーンは赤色といったように、色分けによる識別が可能です。
例えば、「9:00-10:00 報告書作成(ToDo)」「10:00-11:00 会議(予定)」「11:00-12:00 メール処理(ToDo)」というように、ToDoにも具体的な作業時間を割り当てます。
これにより、1日の業務配分が明確になり、無理のないスケジューリングが可能になります。
⚙️ Garoonの高度な連携機能
Garoonでは、さらに高度な連携が可能です。
施設予約(会議室など)と連動したタスク管理、複数人のスケジュールを考慮した最適な会議時間の提案、プロジェクトの進捗に応じた動的なスケジュール調整などが実現できます。
また、「マルチレポート」機能により、複数の報告先に対して異なる予定を登録することも可能です。
kintoneとの連携では、業務アプリのデータをスケジュールに反映させることができます。
例えば、「顧客訪問管理アプリ」で登録した訪問予定を自動的にスケジュールに表示したり、「案件管理アプリ」の締切日をカレンダーに反映したりすることが可能です。
2025年1月のアップデートでは、Cybozu Office連携プラグインが強化され、より seamless な連携が実現しています。
・すべてのタスクに「所要時間」を設定する
・予定間に15分程度の「バッファー時間」を設ける
・色分け機能を活用して視覚的に整理する
・現実的なスケジューリングを心がける
「このToDoは30分で完了する」という見積もりを持つことで、現実的なスケジューリングが可能になります。
また、予定と予定の間に15分程度の「バッファー時間」を設けることで、予期せぬ割り込み業務にも対応できる柔軟性が生まれます。
実際に遭遇するサイボウズのタスク管理の困った場面と解決方法
サイボウズのタスク管理機能を実際に使い始めると、マニュアルには書かれていない様々な問題に遭遇することがあります。
特に「ToDoが表示されない」「他の人のタスクを確認したい」「プロジェクト機能が使いにくい」といった声をよく耳にします。
本章では、実際の現場でよく発生するトラブルシューティングと、その具体的な解決手順を画面操作レベルで解説していきます。
ToDoリスト表示問題の解決法:設定箇所と操作手順
「ToDoリストを作成したのに表示されない」という問題は、サイボウズ導入初期に最も多く発生するトラブルの一つです。
ToDoリストに登録した個人のToDoは、他のユーザーが閲覧できないため、ToDoリストを共有することはできません 。
これは サイボウズOffice の意図的な設計で、個人の業務整理と集中を促すためです。
締切日を設定したToDoは、スケジュール画面に表示されます。スケジュールと施設予約の個人設定で、ToDoの表示を有効に設定してください 。
ヘッダーの右側の[ユーザー名]をクリック → 「各アプリケーション」セクションの「スケジュールと施設予約」をクリック → 「グループ週表示、およびパーツで、ToDoを表示する」を選択 → 「変更する」をクリック
「ToDoリスト」パーツは、未完了のToDoを表示するパーツです。締切日によって、適用されるフォントが異なります 。トップページに配置することで、常時確認が可能になります。



ToDoに締切日を設定していないと、スケジュールに表示されないんですね!知らなかった…
⚠️ よくある設定ミス
締切日を設定した個人ToDoを追加したが、月表示画面で表示されない現象が発生する場合があります 。
これは週の開始日設定と締切日の曜日によって発生する既知の問題です。
ToDoの色分け表示についても理解しておくことが重要です。
締切日を過ぎているToDoは赤色太字で表示され、締切日当日のToDoは青色太字で表示されます 。
この視覚的な警告機能を活用することで、緊急性の高いタスクを見落とすリスクを大幅に減らすことができます。
プロジェクト機能が使いにくいと感じる原因と改善策
「プロジェクト機能が複雑で使いにくい」という声は、サイボウズ導入企業から頻繁に聞かれる課題です。
その主な原因は、「マイルストーン」や「テーマ」などアプリケーション内で使われる専用用語を理解していないこと にあります。
| 用語 | 意味 | 具体例 |
|---|---|---|
| プロジェクト | 全体の大きな目標・取り組み | 新商品発売、イベント開催 |
| テーマ | プロジェクト内の作業分野 | 市場調査、商品設計、販売準備 |
| タスク | 具体的な作業単位 | アンケート実施、仕様書作成 |
| マイルストーン | 重要な節目・中間目標 | 企画完了、試作品完成 |
サイボウズOfficeの機能の中で唯一ガントチャートに対応しており、使いこなせれば便利な機能です 。



用語の意味がわかれば、プロジェクト機能も使いやすくなりそうです!
・テーマとタスクは基本的に登録、マイルストーンは必要に応じて設定
・長期間のプロジェクトでは中間目標(マイルストーン)の設定が効果的
・ガントチャートで進捗目標に対する現状を把握しやすい
・比較的長期に渡って、複数人で進める業務の管理におすすめ
作成したプロジェクトをスケジュールに表示することはできません。プロジェクトとスケジュールは連動していません 。
この制限を回避するための代替手段として、以下の方法が推奨されています:
- 方法1:プロジェクトのマイルストーンを予定として登録する
- 方法2:トップページに「プロジェクト」パーツを配置する
- 方法3:カスタムアプリのステータス管理機能で管理する
特に3番目の方法は、基本機能「プロジェクト」からカスタムアプリに移行したいというお客様の声をもとに作成された「プロジェクト管理」カスタムアプリ を活用する方法です。
ただし、カスタムアプリ「プロジェクト管理」では、ガントチャートの表示ができません という制限があることを理解しておく必要があります。
タスク共有と非公開設定:権限管理の具体的手順
「他の人のタスクを確認したい」「自分のタスクを非公開にしたい」という相反するニーズは、チーム管理において非常によくある要求です。
サイボウズでは、機能ごとに異なる共有・非公開の仕組みが用意されており、適切な理解と設定が必要です。
| 機能 | 他者からの閲覧 | 共有方法 |
|---|---|---|
| ToDoリスト | 不可(完全個人専用) | 予定・プロジェクト・カスタムアプリで代替 |
| プロジェクト | 可能(メンバー間) | プロジェクトメンバーとして追加 |
| スケジュール | 可能(設定により制御) | 予定の公開範囲設定 |
| カスタムアプリ | 可能(アクセス権により制御) | アプリごとのアクセス権設定 |



ToDoは完全に個人専用なんですね。チームでタスク共有したい時は、他の機能を使う必要があるということですか。
ToDoリストに登録したToDoは、他のユーザーと共有できません。ToDoは、登録したユーザーにだけ表示されます 。
他のユーザーとToDoを共有したい場合は、以下のいずれかの方法を検討する必要があります:
予定メニューに「タスク」という項目を登録して利用することで、タスクと通常の予定を色分けすることができます 。これにより、チーム全体でタスクの可視化が可能になります。
カスタムアプリのステータス管理機能を利用すると、担当者ごとにどれくらいのタスクを抱えているかを可視化できます 。チームメンバーの負担の偏りを把握し、適切なタスク配分が可能になります。
プロジェクトメンバーとして登録されたユーザー同士であれば、タスクの進捗状況や担当者を相互に確認できます。中長期的な取り組みに最適です。
🔒 プライバシー設定のポイント
個人的なタスクは「ToDoリスト」で管理し、チーム共有が必要なタスクは「カスタムアプリ」や「プロジェクト」を使い分けることで、適切なプライバシーバランスを保てます。
特に管理職やプロジェクトマネージャーの方には、この使い分けが業務効率化の鍵となります。
個人の詳細なタスクまで全て共有する必要はなく、チームとして管理すべき重要なタスクのみを適切な機能で共有することで、情報過多を防ぎながら必要な透明性を確保できます。
サイボウズを最大活用するための効率的運用テクニック
サイボウズの基本操作に慣れてきたら、次は「もっと効率的に使いたい」という段階に進むのが自然な流れです。
本章では、日常業務でサイボウズを活用している中級ユーザー向けに、業務効率を劇的に改善する具体的な運用テクニックをお伝えします。
繰り返し行うプロジェクトやタスクはテンプレート化しておくと、効率的に新規プロジェクトを立ち上げることができます という考え方を基本に、実践的な活用法を解説していきます。
繰り返しタスクの効率化:自動化とテンプレート活用
毎週の定例会議、月次報告書の作成、四半期レビューなど、定期的に発生するタスクは多くの企業で存在します。
これらの繰り返しタスクを毎回手動で設定するのは非効率的で、入力ミスや設定漏れのリスクも高まります。
サイボウズOfficeでは「繰り返し予定」を登録することができ、毎週月曜の朝礼のような定例業務を効率的に管理できます 。
スケジュール機能で新規予定を作成時に、「繰り返し」オプションを選択し、「毎日」「毎週」「毎月」「毎年」から適切な間隔を設定します。終了条件も指定でき、特定の日付まで、または回数で制限できます。
サイボウズプロジェクトのテンプレート機能を活用することで、類似プロジェクトの立ち上げを効率化できます 。過去の成功プロジェクトを参考に、標準的なタスク構成とスケジュールをテンプレート化します。
月次報告や週次チェックなど、定型的な業務フローをカスタムアプリで作成し、ステータス管理機能を使って進捗を自動追跡します。承認フローも組み込むことで、一連の業務プロセスを効率化できます。



毎回同じような設定を繰り返していたので、テンプレート機能があるなら使ってみたいです!
⏰ 自動化のポイント
繰り返しタスクを設定する際は、「所要時間の見積もり」「担当者の自動割り当て」「関連資料の自動添付」まで含めてテンプレート化することで、さらなる効率化が実現できます。
| 業務パターン | 推奨機能 | 設定例 |
|---|---|---|
| 定例会議 | スケジュール繰り返し予定 | 毎週月曜 9:00、会議室予約含む |
| 月次報告 | カスタムアプリ + ワークフロー | 月末締切、承認フロー付き |
| プロジェクト立ち上げ | プロジェクトテンプレート | 標準的なフェーズ・タスク構成 |
| 顧客対応 | カスタムアプリ + 報告書連携 | 対応履歴の自動蓄積 |
ガントチャートの効果的活用法:依存関係と進捗管理
サイボウズOfficeの機能の中で唯一ガントチャートに対応しており、使いこなせれば便利な機能です 。
しかし、多くのユーザーがガントチャートの真の価値である「タスク間の依存関係管理」を十分に活用できていないのが現状です。
・レベル1:スケジュール可視化(いつまでに何をするかの把握)
・レベル2:依存関係管理(タスクAが完了しないとタスクBができない関係性の管理)
・レベル3:クリティカルパス分析(プロジェクト完了に最も影響するタスクの特定)
プロジェクトを開くと、プロジェクトの実施期間やマイルストーン、テーマ、掲示板など、プロジェクト進行に必要な情報が一覧で表示されます 。
この情報を効果的に活用するためには、以下の設定が重要です:
- マイルストーンの戦略的配置:プロジェクト全体を3〜5個の大きな節目に分割し、各フェーズの完了基準を明確にする
- テーマの論理的構成:テーマはプロジェクト全体の作業を目的ごとに区切った単位で、マイルストーンと連動させるのがおすすめ
- タスクの適切な粒度:1つのタスクは2〜5日程度で完了できる規模に分割し、進捗の可視性を高める



マイルストーンとテーマを連動させるという考え方は初めて聞きました!確かにそうすると管理しやすそうですね。
登録されたタスクはチャート形式で確認することもでき、一覧形式とチャート形式をお好きな表示形式で確認できます 。
チャート表示を最大活用するためのコツは以下の通りです:
📊 ガントチャート読み方のコツ
赤色で表示されるタスクは遅延発生中のタスクです。
これらのタスクが他のタスクに与える影響を即座に確認し、必要に応じてリソースの再配分や期限の調整を行います。
ガントチャートを単なる「スケジュール表」として使うのではなく、「プロジェクトリスク管理ツール」として活用することで、プロジェクト成功率を大幅に向上させることができます。
トップページ最適化:重要情報の一元表示設定
サイボウズの効率的な活用において、トップページのカスタマイズは最も効果的でありながら、意外に見落とされがちな改善ポイントです。
サイボウズOfficeにログインすると最初に表示される「トップページ」では、その日の予定や、自分宛の連絡・申請などをまとめて確認できます 。
しかし、デフォルト設定のままでは、あなたの業務にとって本当に重要な情報が埋もれてしまう可能性があります。
| 職種・役職 | 優先表示したい情報 | 推奨パーツ |
|---|---|---|
| 営業マネージャー | チーム売上状況、顧客対応状況 | カスタムアプリ、報告書、スケジュール |
| プロジェクトマネージャー | プロジェクト進捗、遅延タスク | プロジェクト、ToDoリスト、掲示板 |
| 総務・人事 | 申請承認待ち、社内告知 | ワークフロー、掲示板、スケジュール |
| エンジニア・開発者 | 担当タスク、技術情報共有 | カスタムアプリ、ファイル管理、掲示板 |
最も重要な情報を画面上部に配置し、アクセス頻度の高いパーツから順番に並べます。「今日やるべきこと」が一目で分かるレイアウトを心がけます。
プロジェクトとスケジュールは連動していないため、トップページに「プロジェクト」パーツを配置する ことで、重要なプロジェクト情報への即座のアクセスが可能になります。
業務内容の変化や組織の成長に合わせて、3ヶ月に1回程度トップページのレイアウトを見直します。新しいプロジェクトの開始や役職変更のタイミングでの最適化が効果的です。



トップページって最初に設定したままでした。定期的に見直すという発想はなかったです!
・緊急度の高い情報を最上部に配置
・週次・月次で確認する情報は中段に配置
・参考情報は下段に配置
・各パーツのタイトルを業務内容に合わせてカスタマイズ
特に管理職の方には、チームメンバーの状況を一目で把握できるダッシュボード的なトップページ設計をお勧めします。
個人の効率化だけでなく、チーム全体の生産性向上につながる情報配置を心がけることで、サイボウズの真の価値を実感できるはずです。
これらの運用テクニックを組み合わせることで、サイボウズを「ただのツール」から「業務改善の戦略的パートナー」へと変化させることができます。
サイボウズと他社タスク管理ツールの比較:導入前に知っておくべき違い
「サイボウズを導入すべきか、それとも他のタスク管理ツールにすべきか」という悩みは、多くの企業が抱える共通の課題です。
特に「タスク管理専用ツール」と「グループウェア統合型ツール」のどちらを選ぶべきかは、企業の規模・業種・ITリテラシーによって大きく変わります。
本章では、実際の導入検討で比較されることの多いツールとサイボウズを客観的に比較し、あなたの組織に最適な選択をサポートします。
サイボウズ vs Asana:機能の深さと統合性の違い
Asanaは世界的に人気の高いタスク管理ツールで、全世界で10万以上を超える組織に導入されており、SoftBankやリクルート、ANAやJALといった航空業界まで業種や組織規模の大小を問わず導入されています 。
サイボウズとAsanaの最大の違いは、「専門性」vs「統合性」の考え方にあります。
| 比較項目 | サイボウズ | Asana |
|---|---|---|
| タスク管理機能 | 基本的な機能(ToDo、プロジェクト) | 高度な機能(依存関係、自動化) |
| プロジェクト管理 | ガントチャート対応、日本語UI | 複数ビュー、AI支援機能 |
| コミュニケーション | 掲示板、メッセージ、メール統合 | タスク内コメント中心 |
| ファイル管理 | 独立したファイル管理機能 | タスク添付中心 |
| スケジュール管理 | グループスケジューラー標準 | カレンダー機能は基本的 |
| ワークフロー | 承認フロー機能あり | プロジェクトワークフロー中心 |
Asanaは、チームでの高度なコラボレーションに対応しており、タスクに担当者を割り当てたり、タスクの進捗状況をリアルタイムで共有したりできます 。
また、ワークフローを自動化することで、タスク管理を効率化でき、タスクにカスタムフィールドを作成でき、プロジェクトやチームに合わせた情報管理を実現できます 。



Asanaの自動化機能は魅力的ですが、サイボウズの統合性も捨てがたいですね。どちらを選ぶべきでしょうか?
💡 選択基準の考え方
Asanaを選ぶべきケース:プロジェクト管理が業務の中心で、複雑なタスク依存関係の管理が重要、既に他のコミュニケーションツール(Slack等)を活用している
サイボウズを選ぶべきケース:スケジュール管理、ファイル共有、メール、掲示板などを一元管理したい、ITリテラシーの差が大きいチームでの導入、日本語サポートを重視
価格面では、Asanaは無料プランでも多くの機能を利用でき、有料プランは、チームメンバーの追加やストレージの拡張などの機能が利用できます 。
一方、サイボウズは月額500円/ユーザーからの明確な料金体系で、すべての基本機能が利用可能です。
サイボウズ vs Trello:シンプルさと包括性のトレードオフ
Trelloはカンバン方式のプロジェクト管理ツールで、タスクをカード化して視覚的に管理できる点が特徴 です。
Trelloはシンプルさと視覚的な魅力に優れており、あらゆるスキルレベルのユーザーにとって非常に使いやすいものとなっています 。
サイボウズとTrelloの比較において最も重要なのは、「機能の広さ」vs「使いやすさ」のバランスです。
| 特徴 | Trello | サイボウズ |
|---|---|---|
| 学習コスト | 非常に低い(数分でセットアップ完了) | 中程度(機能が多いため研修が必要) |
| 視覚的なわかりやすさ | 優秀(カンバンボード) | 良好(複数の表示形式) |
| 機能の豊富さ | シンプル(拡張は有料プラン) | 豊富(スケジュール、メール等統合) |
| チーム規模対応 | 小規模〜中規模向け | 中規模〜大規模向け |
| 日本語対応 | 基本的な対応 | 完全日本語対応 |
| 導入・運用コスト | 低い | 中程度 |
Trelloは数分でセットアップが完了するため、チームは急な学習曲線を描くことなく、すぐにタスク管理を始めることができます 。
しかし、Power Upモジュールという仕組みは用意されているものの、やはりそのシンプルさと引き換えに、機能面に不足があるという点がデメリットといえます 。
・Trello適用場面:クリエイティブ業務、スタートアップ、プロジェクトベースの作業
・サイボウズ適用場面:定型業務が多い、コンプライアンス重視、社内コミュニケーション活性化が課題
中規模・大規模のプロジェクト管理などにおいては、Trelloを利用することは難しいかもしれません という制限がある一方で、直感的な画面と操作性が高く使いやすいとの評価が多く見られ、無料版でも十分に利用できることから、個人や小規模チームのタスク管理に適している という強みもあります。



チームが5人程度なら、Trelloの方がシンプルで良さそうですね。でも将来的にチームが大きくなったときのことを考えると…
企業規模・業種別の最適ツール選択基準
ツール選択における最も重要な観点は、「現在のニーズ」と「将来の拡張性」のバランスです。
多くの企業が犯しがちな失敗は、「高機能だから」という理由だけでツールを選び、結果的にチームが使いこなせずに形骸化してしまうことです。
| 企業規模 | 推奨ツール | 理由 |
|---|---|---|
| 5人以下のスタートアップ | Trello | シンプル、低コスト、迅速な導入 |
| 10-50人の成長企業 | Asana または kintone | 拡張性とカスタマイズ性のバランス |
| 50-200人の中堅企業 | サイボウズOffice または Garoon | 統合性、日本語サポート、安定運用 |
| 200人以上の大企業 | Garoon または 専用システム | セキュリティ、管理機能、スケーラビリティ |
kintoneは集めたデータをリアルタイムでグラフや図にして見える化できるため、レポートや分析に強く、顧客情報の管理や、営業報告といった業務を日常的に行う企業では大幅な効率化が期待できる という特徴があります。
🏢 業種別の傾向
製造業・建設業:ガントチャート機能が重要 → サイボウズOffice、Asana
IT・クリエイティブ:柔軟性重視 → Trello、Asana
金融・法務・総務:コンプライアンス重視 → サイボウズ、kintone
営業・マーケティング:データ分析重視 → kintone、Asana
・無料トライアル期間での実際の業務での検証
・最もITが苦手なメンバーでも使えるか
・既存システムとの連携可能性
・導入・運用コストの長期的な見通し
・ベンダーサポートの質と言語対応
最終的には、「機能の豊富さ」よりも「チーム全員が継続的に活用できるか」という観点を最重視することが、ツール導入成功の鍵となります。
サイボウズの強みは、この「継続的な活用」において、日本企業の業務スタイルに最適化された設計と、充実した日本語サポートにあると言えるでしょう。
よくある質問
Q: ToDoリストを他のメンバーと共有することはできますか?
A: サイボウズOfficeのToDoリストは完全に個人専用の機能のため、直接的な共有はできません。
個人のToDoは、他のユーザーが閲覧できないため、ToDoリストを共有することはできません 。
チームでタスクを共有したい場合は、以下の代替方法をご利用ください:
- スケジュール機能:予定として登録し、タスクメニューで色分け管理
- プロジェクト機能:複数人でのタスク管理と進捗共有
- カスタムアプリ:チーム専用のタスク管理アプリを作成
Q: プロジェクトのタスクをスケジュールに表示させることはできますか?
A: 残念ながら、プロジェクト機能とスケジュール機能は連動していません。
作成したプロジェクトをスケジュールに表示することはできません。プロジェクトとスケジュールは連動していません 。
この制限を回避するには、以下の方法が推奨されています:
- 方法1:重要なマイルストーンを予定として手動登録
- 方法2:トップページに「プロジェクト」パーツを配置して可視性を高める
- 方法3:カスタムアプリのステータス管理機能で一元管理
Q: ガントチャートを使いこなすコツはありますか?
A: マイルストーン・テーマ・タスクの関係性を理解し、適切な粒度でタスクを分割することが重要です。
サイボウズOfficeの機能の中で唯一ガントチャートに対応しており、「マイルストーン」や「テーマ」などアプリケーション内で使われる専用用語を理解することが使いこなしの鍵 です。
効果的なガントチャート活用のポイント:
- マイルストーン:プロジェクト全体を3-5個の大きな節目に分割
- テーマ:マイルストーンと連動した作業分野で整理
- タスク:2-5日程度で完了できる具体的な作業単位
- 依存関係:タスク間の前後関係を明確に設定
Q: 繰り返し作業を効率化する方法はありますか?
A: スケジュールの繰り返し予定機能とプロジェクトテンプレート機能を活用することで大幅な効率化が可能です。
サイボウズOfficeでは「繰り返し予定」を登録することができ、毎週月曜の朝礼のような定例業務を効率的に管理できます 。
繰り返し作業の効率化手法:
- 定例会議:スケジュール機能で繰り返し予定を設定
- 定型プロジェクト:成功パターンをテンプレート化
- 月次業務:カスタムアプリでワークフロー化
- 報告業務:報告書機能でフォーマット統一
Q: スマートフォンでもタスク管理機能は使えますか?
A: はい、サイボウズOfficeはモバイル対応しており、外出先でもタスク管理が可能です。
モバイル版アプリ「サイボウズOffice」は、お試し中、ご契約中の方が利用できる無料のアプリケーションです 。
モバイルでの主要機能:
- スケジュール:予定確認・追加・変更
- ToDoリスト:個人タスクの確認・完了処理
- 掲示板:重要な連絡事項の確認
- ワークフロー:承認処理(簡易版)
外出先での迅速なタスク処理により、オフィス復帰後の業務効率が大幅に向上します。
まとめ:サイボウズで実現する効率的なタスク管理の全体像
本記事では、サイボウズのタスク管理機能について、基本的な使い分けから高度な運用テクニック、他社ツールとの比較まで包括的に解説してきました。
最後に、これらの知識を実際の業務で活用するための統合的なアプローチをまとめます。
・ToDoリストは個人の日常業務管理(私的タスクの整理)
・プロジェクト機能は複数人の中長期業務管理(チーム協働の可視化)
・スケジュール連携は時間軸での業務統合(全体最適化の実現)
機能統合による相乗効果の創出
サイボウズの真の価値は、個別機能の優秀さではなく、それらが有機的に連携することで生まれる「業務全体の最適化」にあります。
成功している組織では、以下のような統合的な活用パターンが見られます:
📈 統合活用の成功パターン
朝の業務開始時:トップページで今日の予定(スケジュール)、緊急タスク(ToDo)、プロジェクト進捗を一覧確認
日中の業務実行:個人作業はToDoで管理、チーム作業はプロジェクトで進捗共有、突発対応はスケジュールに即座反映
夕方の振り返り:完了タスクの確認、明日の準備、プロジェクト遅延の早期発見と対策検討
この統合的なアプローチにより、「仕事に追われる」状態から「仕事をコントロールする」状態への転換が可能になります。
段階的導入のロードマップ
サイボウズのタスク管理機能を組織に定着させるには、段階的なアプローチが効果的です。
一度にすべての機能を導入しようとすると、かえって混乱を招き、結果的に活用されないツールとなってしまうリスクがあります。
対象:スケジュール機能とToDoリスト
目標:個人の予定管理とタスク管理の習慣化
重点:毎日のログイン習慣、基本操作の習得、トップページのカスタマイズ
対象:プロジェクト機能とファイル共有
目標:チーム内でのタスク共有と進捗の可視化
重点:小規模プロジェクトでの試験運用、ガントチャートの理解、コミュニケーション活性化
対象:カスタムアプリとワークフロー
目標:業務プロセス全体の最適化と自動化
重点:独自業務のアプリ化、繰り返し業務の効率化、データ活用による意思決定支援



段階的に導入することで、チーム全体が無理なくサイボウズを活用できるようになりそうですね!
成功を測定する指標
サイボウズ導入の成果を客観的に評価するために、以下のような指標を設定することをお勧めします:
| 測定項目 | 導入前 | 目標値 | 測定方法 |
|---|---|---|---|
| タスク完了率 | 個人管理で不明 | 85%以上 | ToDoとプロジェクトの完了統計 |
| プロジェクト遅延率 | 頻繁に発生 | 15%以下 | ガントチャートでの期限管理 |
| 情報共有頻度 | 週1-2回のメール | 日次更新 | 掲示板・コメント投稿数 |
| 会議時間削減 | 現状時間 | 20%削減 | 会議室予約とプロジェクト進捗確認 |
継続的改善と発展
サイボウズを活用したタスク管理は、「導入して終わり」ではなく、組織の成長とともに継続的に進化させていくものです。
成功している組織では、定期的な運用見直しと改善が行われています:
- 月次レビュー:個人のタスク管理効率の振り返りと改善点の特定
- 四半期見直し:プロジェクト管理プロセスの最適化とテンプレート更新
- 年次刷新:組織変更に合わせたアクセス権限とワークフローの見直し
- 新機能検証:サイボウズの機能アップデートを業務改善に活用
・個人の生産性向上:タスク漏れの撲滅、時間配分の最適化
・チームの協働促進:透明性の向上、コミュニケーション活性化
・組織の競争力強化:迅速な意思決定、品質向上、顧客満足度の向上
サイボウズのタスク管理機能は、単なる「仕事の整理ツール」を超えて、組織全体の「働き方変革のプラットフォーム」として機能します。
ToDoリスト・プロジェクト・スケジュールという3つの機能を有機的に連携させることで、従来のバラバラな業務管理から、統合された効率的なワークスタイルへの転換が実現できます。
重要なのは、「完璧なシステム」を一度に構築しようとするのではなく、チームの現状に合わせて段階的に機能を活用し、継続的に改善を重ねていくことです。
この記事で紹介したテクニックや考え方を参考に、あなたの組織にとって最適なサイボウズ活用法を見つけ、チーム全体の生産性向上を実現してください。
サイボウズは、あなたとあなたのチームが「より良い働き方」を実現するための強力なパートナーとなるはずです。
ToDoリストの基本的な使い方
ToDoリストの操作で悩んでいる方のために、実際の画面操作を想定した詳細な手順を解説します。
「どこをクリックすれば良いか」「どの順番で設定するか」という具体的な操作方法を、サイボウズ初心者でも迷わないように説明していきます。



最初は基本機能だけで十分!慣れてから詳細設定を追加していけばOKです
サイボウズのToDoリスト機能は、製品によって若干の違いはあるものの、基本的な考え方は共通しています。
重要なのは、最初から完璧に使おうとせず、まずは「タイトルと締切日だけ」といったシンプルな使い方から始めることです。
慣れてきたら、カテゴリーや重要度といった詳細設定を追加していけば良いでしょう。
ToDoを新規作成する3ステップ
ToDoの作成は、わずか3ステップで完了します。
この手順を覚えれば、思いついたタスクを素早く登録でき、忘れ物や抜け漏れを防ぐことができます。
サイボウズにログイン後、画面上部のメニューバーから「ToDoリスト」をクリックします。
Garoonの場合は「アプリケーション」→「ToDoリスト」、Officeの場合は直接「ToDoリスト」アイコンをクリックです。
もしメニューバーに表示されていない場合は、「アプリ一覧」や「その他」から探してください。
ToDoリスト画面の右上にある「ToDoを登録する」ボタン(Officeの場合)、または「新規作成」ボタン(Garoonの場合)をクリックします。
ボタンは通常、オレンジ色や青色で目立つように配置されています。
最低限必要な項目は「タイトル」だけです。
例えば「会議資料の作成」「○○さんへ電話」といった具体的なアクション名を入力します。



タイトルは後から見て「何をすべきか」が一目で分かる表現にするのがコツです!
📅 締切日設定のポイント
締切日の設定も強く推奨します。カレンダーアイコンをクリックすると、日付選択画面が表示されます。
締切日を設定すると、その日のスケジュールにもToDoが自動表示されるため、見落としを防げます。
| 重要度 | 使い分けの目安 |
|---|---|
| ★★★(最重要) | 今日中に必ず処理すべきタスク |
| ★★(重要) | 今週中に処理すべきタスク |
| ★(通常) | 余裕があるときに処理するタスク |
詳細内容の欄には、タスクの背景情報や注意事項を記載します。
例えば「○○部長からの依頼。△△の件について確認が必要」といった補足情報を入力しておくと、後から見返したときに文脈を思い出しやすくなります。
最後に「登録する」ボタンをクリックすれば、ToDoの作成は完了です。
ToDoの公開範囲を設定する(個人・グループ・全体)
サイボウズOfficeのToDoリストは個人専用機能として設計されているため、作成したToDoを他のユーザーと直接共有することはできません。
これは多くのユーザーが誤解しやすいポイントですが、プライバシーを守りながら個人のタスク管理に集中できるという設計思想に基づいています。



「共有できない」と聞くと不便に感じるかもしれませんが、実は間接的な共有方法がいくつかあるんです
・プレフィックス活用法:【共有】【チーム】をタイトルに付ける
・スケジュール連携:締切日設定でスケジュールに表示
・ポータル機能:Garoonでパーツ配置による共有
📋 プレフィックス活用の具体例
最も簡単な方法は、ToDoのタイトルに【共有】【チーム】といったプレフィックスを付けることです。
例えば「【営業部共有】見積書作成」というタイトルにすることで、自分がチーム関連のタスクに取り組んでいることを示せます。
スケジュール連携を活用した共有も効果的です。
締切日を設定したToDoはスケジュールに表示されるため、スケジュールの公開設定を「全員に公開」にしておけば、他のメンバーもあなたのToDoの存在を確認できます。
ただし、ToDoの詳細内容までは見えず、タイトルと時間のみが表示される点に注意が必要です。
Garoonの場合は、ポータル機能を使った柔軟な共有が可能です。
個人ポータルにToDoリストパーツを配置し、そのポータルを特定のメンバーに公開することで、ToDoの進捗状況を共有できます。
プロジェクト機能なら、タスクごとに担当者を設定し、進捗状況を全員で確認できます。
カスタムアプリ(Office プレミアムコースまたはkintone)なら、「共有タスク管理」テンプレートを使って、チーム全体のタスク管理システムを構築できます。



セキュリティの観点から、個人用ToDoとチーム用タスクは明確に使い分けることが重要ですね
ToDoリストを共有してチームで管理する
ToDoリスト自体は個人専用ですが、チームでタスク管理を行う実践的な方法はいくつか存在します。
ここでは、サイボウズを使った効果的なチームタスク管理の手法を紹介します。
・カスタムアプリによる共有タスク管理
・プロジェクト機能の活用
・掲示板との連携運用
・メッセージ機能での簡易共有
🔧 方法1:カスタムアプリによる共有タスク管理
サイボウズOfficeプレミアムコースまたはkintoneを利用している場合、カスタムアプリで共有タスク管理システムを構築できます。
「タスク管理」テンプレートを使えば、タスク名、担当者、期限、ステータス、優先度といった項目が事前に設定されたアプリを即座に利用開始できます。
管理画面から「カスタムアプリ」を選択し、「アプリを追加する」をクリックします。
テンプレート一覧から「タスク管理」を選び、必要に応じて項目をカスタマイズします。
例えば、「進捗率」「関連ファイル」「コメント」といった項目を追加できます。
アクセス権限を設定し、チームメンバーがアプリにアクセスできるようにします。
📊 方法2:プロジェクト機能の活用
定期的に発生するチームタスクは、プロジェクト機能で管理するのが効果的です。
例えば「月次報告書作成プロジェクト」を作成し、各メンバーの担当箇所をタスクとして登録します。
プロジェクト画面では、全体の進捗状況がガントチャートで可視化され、遅延が発生している箇所が一目で分かります。



少人数チームなら、メッセージ機能での簡易共有も意外と効果的です!
| 方法 | 適用チーム規模 | 特徴 |
|---|---|---|
| カスタムアプリ | 10名以上 | 本格的なタスク管理、データ分析可能 |
| プロジェクト機能 | 5-20名 | ガントチャート表示、進捗可視化 |
| 掲示板連携 | 5-15名 | シンプル、コメント機能活用 |
| メッセージ機能 | 3-5名 | 最も簡単、即座に開始可能 |
他のメンバーのToDoを確認する方法
他のメンバーのToDoを確認したいというニーズは多いですが、前述の通りToDoリスト自体は個人専用のため、直接的な閲覧はできません。
しかし、業務上必要な情報共有を実現する代替方法がいくつかあります。
・スケジュール経由での確認
・定期的な共有ミーティングの実施
・レポート機能の活用
・ダッシュボード作成
📅 スケジュール経由での確認
最も簡単な方法は、スケジュール画面での確認です。
メンバーが締切日を設定したToDoは、その人のスケジュールに表示されます。
トップページの「グループ週表示」や「グループ日表示」を使えば、チーム全員のスケジュールとToDoを一覧で確認できます。



スケジュール表示だとタイトルと時間しか見えませんが、メンバーの忙しさは把握できますね
トップページから「スケジュール」をクリックし、「表示設定」から「グループ表示」を選択します。
「ユーザー選択」から確認したいチームメンバーを選択します。
各メンバーのスケジュール欄に表示されるToDoタイトルから、業務状況を把握します。
💬 定期的な共有ミーティングの実施
週次または日次のミーティングで、各自のToDoを口頭で共有する方法も効果的です。
サイボウズの画面共有機能(Web会議連携)を使えば、リモートワーク環境でも自分のToDoリストを画面共有しながら説明できます。
この方法なら、タスクの背景や優先順位の理由も含めて共有でき、チーム内の認識合わせが深まります。
📊 レポート機能の活用(Garoon)
Garoonの「マルチレポート」機能を使えば、上司や特定のメンバーに対して、自分のタスク状況を定期的に報告できます。
日報や週報のフォーマットに「本日のToDo」「完了したToDo」「翌日のToDo」といった項目を設け、体系的な情報共有を行います。
| レポート項目例 | 記載内容 |
|---|---|
| 本日のToDo | 今日取り組む予定のタスク一覧 |
| 完了したToDo | 完了したタスクと所要時間 |
| 翌日のToDo | 明日の予定タスクと優先度 |
| 課題・相談事項 | 困っている点や相談したい内容 |



kintoneなら、タスク管理アプリのデータを使ってチーム全体の業務状況が見える化できます
📈 ダッシュボード作成(kintone)
kintoneを利用している場合、タスク管理アプリのデータを集約したダッシュボードを作成できます。
グラフ機能を使って「担当者別タスク数」「期限別タスク分布」「ステータス別進捗状況」を可視化し、チーム全体の業務負荷を把握できます。
これにより、タスクの偏りを発見し、適切な業務配分の調整が可能になります。
権限管理の観点から重要な注意点があります。
他のメンバーのタスクを確認できるようにする際は、必ず本人の同意を得ることが必要です。
また、プライベートなタスクや機密性の高い業務については、共有対象から除外するルールを明確にしておくべきです。
チーム内で「共有すべきタスク」と「個人で管理すべきタスク」の基準を話し合い、全員が納得できるガイドラインを作成することが、円滑な情報共有の基盤となります。
・共有OK:チーム業務関連、期限のあるタスク
・共有NG:個人のスキルアップ、プライベート関連
・要相談:機密性の高い業務、人事関連
ToDoリストが表示されない時の原因と解決方法
ToDoリストが突然表示されなくなった、他の人のToDoが見えない、登録したはずのToDoが消えてしまった。
こうしたトラブルは、サイボウズを使い始めた多くの方が経験する問題です。
実は、これらの多くは設定の見直しで簡単に解決できます。
本章では、よくある3つの原因とその具体的な解決手順を画面操作レベルで解説します。



慌てずに順番に確認していけば、必ず解決できるので安心してくださいね!
ToDoリストのトラブルシューティングで重要なのは、「慌てずに原因を特定すること」です。
データが消えたように見えても、実際は表示設定の問題であることがほとんどです。
原因1:表示設定が「非表示」になっている
最も頻繁に発生する原因は、ToDoリストの表示設定が知らないうちに「非表示」になっているケースです。
特に、画面カスタマイズを行った後や、他の人のPCでログインした後に発生しやすい問題です。



「あれ?昨日まで見えてたのに…」という場合は、まずこの設定を確認してみましょう!
確認手順1:個人設定の確認
画面右上の自分の名前をクリックし、「個人設定」を選択します
サイボウズOfficeの場合は「画面表示の設定」、Garoonの場合は「ポータルの設定」という項目を探します
「ToDoリストを表示する」のチェックボックスを確認し、外れている場合はチェックを入れて「設定を保存する」をクリック
保存後、トップページに戻ると、ToDoリストが表示されているはずです。
確認手順2:ポータル設定の確認(Garoon)
Garoonを使用している場合、ポータル画面にToDoリストパーツが配置されていない可能性があります。
ポータル編集モードに入るには、ポータル画面右上の「歯車」アイコンをクリックし、「ポータルの設定」を選択します。
📝 ポータルパーツの配置方法
「パーツの追加」から「ToDoリスト」を選び、ドラッグ&ドロップで好きな位置に配置します。パーツのサイズは、右下の角をドラッグすることで調整できます。
配置が完了したら「保存」をクリックして、編集モードを終了します。
確認手順3:アプリケーションメニューの確認
ToDoリストがアプリケーションメニューに表示されない場合は、メニュー設定を確認します。
「個人設定」→「アプリケーションメニューの設定」を開き、「ToDoリスト」が「表示する」に設定されているか確認します。



順序の変更も可能で、よく使う機能を上位に配置することで、アクセスしやすくなりますよ!
ToDoリストを毎日使う場合は、メニューの最上位または2番目に配置することをお勧めします。
確認手順4:スケジュール画面でのToDo表示設定
スケジュール画面にToDoが表示されない場合は、スケジュールの表示設定を確認します。
スケジュール画面の右上にある「表示設定」または「オプション」をクリックし、「ToDoを表示する」にチェックが入っているか確認します。
| 設定項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| ToDoの表示色 | オレンジや紫など、予定と区別しやすい色 |
| 表示位置 | スケジュール下部または右側 |
| 表示件数 | 10件程度(画面に収まる範囲) |
さらに、「ToDoの表示色」も設定できます。
デフォルトは緑色ですが、自分の見やすい色に変更することで、視認性が向上します。
予定と区別しやすい色(オレンジや紫など)を選ぶことをお勧めします。
原因2:アクセス権限が付与されていない
ToDoリストへのアクセス権限が正しく設定されていない場合、機能自体が利用できないことがあります。
特に、新規入社者や部署異動直後によく発生する問題です。
システム管理者による権限確認
まず、自分にToDoリストの使用権限があるか確認する必要があります。
これは個人では確認できないため、システム管理者に問い合わせます。
・「ToDoリストが表示されない」という現象
・「いつから表示されないか」の時期
・以前は使えていたかどうか
システム管理者は、管理画面から「ユーザー管理」→「ユーザー情報の詳細」→「利用するアプリケーション」で、該当ユーザーにToDoリストの利用権限があるか確認します。
チェックが外れている場合は、チェックを入れて保存します。



権限が付与されたら、一度ログアウトして再ログインすると反映されることが多いです
ロール設定の確認
サイボウズでは「ロール」という概念で、ユーザーグループごとに権限を管理しています。
例えば、「一般社員」「管理職」「役員」といったロールごとに、利用できる機能を制限できます。
| ロール例 | 一般的な権限設定 |
|---|---|
| 一般社員 | 個人ToDoのみ利用可能 |
| チームリーダー | チーム内ToDo共有可能 |
| 管理職 | 部門全体のToDo閲覧可能 |
| システム管理者 | 全ユーザーのToDo管理可能 |
自分が所属するロールにToDoリストの権限がない場合、個別に権限を付与してもらうか、ロール自体の設定変更を依頼する必要があります。
管理者に依頼する際は、「業務上ToDoリストが必要な理由」を具体的に説明すると、承認を得やすくなります。
組織変更時の権限引き継ぎ
部署異動や組織変更があった場合、権限設定が正しく引き継がれないことがあります。
特に、異なる部門間での異動では、利用できるアプリケーションが変わることがあります。
🔄 異動時のチェックポイント
異動後は必ず、以前使えていた機能が引き続き使えるか確認しましょう。ToDoリストだけでなく、プロジェクトやカスタムアプリなど、業務に必要な機能の権限も合わせて確認することが重要です。
一時的な権限制限
セキュリティ対策として、一定期間ログインしていないユーザーの権限を自動的に制限する設定がある場合があります。
長期休暇明けなどでToDoリストが使えなくなった場合は、この設定が原因の可能性があります。
権限の再有効化を依頼します
社員番号や所属部署などの情報を求められることがあります
再ログイン後、ToDoリストが正常に表示されるか確認
原因3:フィルター設定で絞り込まれている
ToDoリストにフィルター設定が適用されていると、条件に合わないToDoが非表示になります。
「ToDoが消えた」と思ったら、実はフィルターで隠れているだけというケースが多くあります。



「あれ?昨日まであったタスクが見当たらない…」という時は、まずフィルター設定を疑ってみましょう!
フィルターの確認と解除方法
ToDoリスト画面の上部または右側に「フィルター」「絞り込み」というボタンがあります。
これをクリックすると、現在適用されているフィルター条件が表示されます。
・「未完了のみ表示」:完了済みToDoが非表示
・「今日まで」「今週まで」:期限外ToDoが非表示
・特定カテゴリーのみ:他カテゴリーが非表示
よくあるフィルター設定として、「未完了のみ表示」があります。
この設定が有効になっていると、完了済みのToDoは表示されません。
すべてのToDoを表示したい場合は、「すべて表示」を選択します。
期限によるフィルターも頻繁に使用されます。
「今日まで」「今週まで」「今月まで」といった条件で絞り込まれている場合、それ以降の期限のToDoは表示されません。
「期限:すべて」を選択することで、全期間のToDoが表示されます。
カテゴリーフィルターの確認
ToDoにカテゴリーを設定している場合、特定のカテゴリーのみが表示されている可能性があります。
フィルター設定で「カテゴリー:すべて」を選択し、全カテゴリーのToDoを表示させます。
💡 お気に入りフィルターの活用
カテゴリーを活用している場合は、よく使うカテゴリーの組み合わせを「お気に入りフィルター」として保存しておくと便利です。例えば、「重要度★★★かつ今週締切」という条件を保存しておけば、優先すべきタスクを素早く確認できます。
検索条件のリセット
検索ボックスにキーワードが入力されたままになっていることもあります。
検索ボックスを空にして、「検索」または「Enter」キーを押すことで、全件表示に戻ります。
検索ボックスに何か入力されていないか確認
「検索条件をクリア」「リセット」ボタンで全条件を初期化
リセット後、探していたToDoが表示されるか確認
また、詳細検索を使用した後は、条件がそのまま残ることがあります。
「検索条件をクリア」「リセット」といったボタンをクリックして、すべての条件を初期化します。
ソート順の確認
表示順序の設定により、探しているToDoが画面外にある可能性もあります。
「締切日順」「重要度順」「登録日順」など、異なるソート順を試してみましょう。
| ソート順 | 特徴・注意点 |
|---|---|
| 締切日順(昇順) | 締切日未設定のToDoは最後に表示 |
| 重要度順 | 優先すべきタスクが上位に表示 |
| 更新日順(降順) | 最近触ったToDoが上位に表示 |
| 登録日順 | 新しく作成したToDoから表示 |
「更新日順(降順)」に設定すると、最近触ったToDoが上位に表示されるため、作業中のタスクを見つけやすくなります。
ブラウザキャッシュの影響
まれに、ブラウザのキャッシュが原因で、古い表示設定が残っていることがあります。
以下の方法でキャッシュをクリアします。
- Chromeの場合:Ctrl+Shift+Delete(Windows)またはCommand+Shift+Delete(Mac)を押し、「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリック
- Microsoft Edgeの場合:設定メニューから「プライバシー、検索、サービス」→「クリアするデータの選択」で、キャッシュをクリア
キャッシュクリア後は、サイボウズに再度ログインし、ToDoリストの表示を確認します。
この方法で解決しない場合は、別のブラウザでアクセスしてみることも有効です。



それでも解決しない場合は、システム管理者に相談してみてくださいね。きっと解決策が見つかります!
プロジェクト機能を使ったタスク管理の活用方法
プロジェクト機能を「使いにくい」と感じている方は少なくありません。
実際、ToDoリストと比べて設定項目が多く、最初は戸惑うかもしれません。
しかし、プロジェクト機能の真価は、複数人が関わる業務を体系的に管理できる点にあります。
本章では、プロジェクト機能を効果的に活用するための具体的な方法と、「使いにくさ」を解消するコツを詳しく解説します。



多くの企業では、まず1つの小規模プロジェクトで試験運用し、成功体験を積んでから本格展開しています。完璧を求めすぎずに、まずは始めてみることが大切ですね。
プロジェクト機能を使いこなすポイントは、「完璧を求めすぎない」ことです。
最初はシンプルに、徐々に高度な機能を追加していくアプローチが成功の秘訣です。
プロジェクトとToDoリストの使い分け方
プロジェクトとToDoリスト、どちらを使うべきか迷うケースは多いでしょう。
実は、この2つは競合する機能ではなく、補完し合う関係にあります。
適切に使い分けることで、業務管理の効率が飛躍的に向上します。
・関わる人数:3名以上のメンバーが協力する業務
・期間の長さ:2週間以上かかる業務
・タスク間の依存関係:順序関係がある場合
・成果物の管理:関連ファイルの一元管理が必要
・報告の必要性:上司や顧客への定期報告が必要
まず、関わる人数で判断します。
3名以上のメンバーが協力して進める業務は、プロジェクト機能が適しています。
各メンバーの役割分担や進捗状況を可視化でき、誰が何を担当しているか一目で把握できます。
一方、個人で完結する作業や、2名での簡単な連携程度であれば、ToDoリストで十分です。
次に、期間の長さを考慮します。
2週間以上かかる業務は、プロジェクト機能でマイルストーンを設定し、段階的に管理することが効果的です。
例えば、3ヶ月かけて行う新商品開発なら、「企画フェーズ」「開発フェーズ」「テストフェーズ」といったマイルストーンを設定し、各フェーズでの成果物を明確にします。
タスク間の依存関係も重要な判断材料です。
「Aが完了しないとBが開始できない」といった順序関係がある場合、プロジェクト機能のガントチャートで依存関係を可視化すべきです。
例えば、Webサイト制作では「デザイン完了→コーディング開始→テスト実施」という流れがあり、前工程の遅れが後工程に影響します。



ガントチャートで依存関係を設定すると、前のタスクが遅れた時に、自動的に後続タスクのスケジュールも調整されるので便利ですよ。
成果物の管理方法も考慮点です。
プロジェクトでは関連ファイルを一元管理でき、バージョン管理も可能です。
設計書、見積書、契約書など、プロジェクトに関連する全ての文書を整理して保管できます。
ToDoリストでは、ファイル添付は可能ですが、体系的な管理には向いていません。
最後に、報告の必要性で判断します。
上司や顧客への定期報告が必要な業務は、プロジェクト機能の進捗レポート機能が役立ちます。
進捗率が自動計算され、遅延タスクが赤字表示されるため、報告資料の作成が容易になります。
📝 実践的な併用パターン
多くの企業では、プロジェクトとToDoリストを併用しています。プロジェクトで大枠を管理し、各メンバーの細かいタスクはToDoリストで管理するハイブリッド型が主流です。
例えば、イベント企画プロジェクトの場合、プロジェクト機能で「会場手配」「集客活動」「当日運営」といった大きなタスクを管理します。
そして、「会場手配」の担当者は、「候補リストアップ」「見積取得」「契約締結」といった細かいタスクを自分のToDoリストで管理します。
この方式のメリットは、プロジェクト全体の進捗と個人の詳細タスクを、それぞれ最適な粒度で管理できることです。
プロジェクトマネージャーは全体像を把握し、メンバーは自分の作業に集中できます。
プロジェクトをトップページに表示する設定
重要なプロジェクトにすぐアクセスできるよう、トップページに表示させる設定は業務効率を大きく向上させます。
毎朝出社してすぐに進捗を確認できるため、その日の優先順位が明確になります。
・トップページ右上「画面構成の変更」をクリック
・「最新情報の設定」で「プロジェクト」にチェック
・表示件数を5~20件の範囲で設定し保存
Officeの場合、トップページの「最新情報」パーツにプロジェクトの更新情報を表示できます。
設定手順は、まずトップページ右上の「画面構成の変更」をクリックします。
「最新情報の設定」を選び、「プロジェクト」にチェックを入れます。
表示件数を5~20件の範囲で設定し、保存します。
さらに便利な機能として、「お気に入り」があります。
重要なプロジェクトを★マークでお気に入り登録すると、プロジェクト一覧の最上部に常に表示されます。
お気に入り登録は、プロジェクト画面の右上にある★アイコンをクリックするだけです。



お気に入り機能は本当に便利です。緊急度の高いプロジェクトを3つ程度登録しておくと、毎日のタスク確認がスムーズになりますよ。
📝 Garoonでのポータル設定
Garoonでは、ポータルのカスタマイズ機能を使って、プロジェクト情報を目立つ位置に配置できます。ポータル編集画面で「HTMLパーツ」を追加し、重要プロジェクトへの直接リンクを作成します。
・プロジェクト別進捗率(横棒グラフ)
・担当者別タスク数(円グラフ)
・期限別タスク分布(縦棒グラフ)
・ステータス別件数(積み上げグラフ)
kintoneでは、プロジェクト管理アプリのデータをグラフ化し、ダッシュボードとして表示できます。
「アプリの設定」→「グラフ」から、以下のようなグラフを作成します。
プロジェクト別進捗率(横棒グラフ)で、各プロジェクトの完了度を一覧表示。
担当者別タスク数(円グラフ)で、業務負荷の偏りを可視化。
期限別タスク分布(縦棒グラフ)で、今後の業務量を予測。
ステータス別件数(積み上げグラフ)で、未着手・進行中・完了の割合を確認。
作成したグラフは、スペースのトップページに配置できます。
毎朝このダッシュボードを確認することで、その日注力すべきプロジェクトが明確になります。
プロジェクトを再利用してテンプレート化する
繰り返し発生する定型プロジェクトを毎回ゼロから作成するのは非効率です。
テンプレート化により、プロジェクト立ち上げ時間を80%削減できた事例もあります。
・過去の成功プロジェクトをベースに標準テンプレートを作成
・標準的なテーマ構成と各テーマの標準タスクを設定
・標準的な所要日数とともに配置
まず、過去の成功プロジェクトをベースに標準テンプレートを作成します。
例えば「イベント開催テンプレート」を作る場合、以下の要素を含めます。
標準的なテーマ構成として、「企画・準備フェーズ(企画立案、予算策定、会場選定)」「広報・集客フェーズ(Web告知、チラシ作成、申込受付)」「実施フェーズ(前日準備、当日運営、撤収作業)」「事後フェーズ(アンケート集計、報告書作成、振り返り会)」を設定します。
各テーマには標準タスクを配置します。
例えば「会場選定」テーマには、「候補リストアップ(3日)」「現地下見(2日)」「見積比較(1日)」「決定・契約(2日)」といったタスクを、標準的な所要日数とともに設定します。



テンプレート作成時は、完璧を求めすぎないことが大切です。最初は70%の完成度で始めて、使いながら改善していくアプローチが効果的ですよ。
📝 プロジェクトコピー機能の活用
サイボウズOfficeでは、既存プロジェクトをコピーして新規プロジェクトを作成できます。プロジェクト一覧から、テンプレートとなるプロジェクトを選択し、「操作」メニューから「コピーして作成」を選びます。
コピー時の設定オプションとして、「テーマとタスクの構成をコピー」「メンバーをコピー」「関連ファイルをコピー」を選択できます。
日付は自動的に調整されるため、新プロジェクトの開始日を指定するだけで、全体のスケジュールが再計算されます。
・製造業:「新製品開発」「品質改善」「設備導入」
・サービス業:「キャンペーン企画」「顧客対応改善」「新サービス立ち上げ」
・各テンプレートに「利用シーン」「想定期間」「必要メンバー」「注意事項」を明記
組織内でテンプレートライブラリを構築することで、ノウハウの共有が進みます。
製造業なら「新製品開発」「品質改善」「設備導入」、サービス業なら「キャンペーン企画」「顧客対応改善」「新サービス立ち上げ」といった、業種特有のテンプレートを用意します。
各テンプレートには、「利用シーン」「想定期間」「必要メンバー」「注意事項」を明記したドキュメントを添付します。
これにより、初めてプロジェクトマネージャーを務める人でも、適切なテンプレートを選択できます。
「プロジェクトが使いにくい」と感じる理由と対策
プロジェクト機能を「使いにくい」と感じる理由は人それぞれですが、共通するパターンがあります。
これらを理解し、適切な対策を取ることで、使い勝手は大幅に改善します。
・問題:テーマ、タスク、担当者、期限など多くの項目設定が必要
・対策:最小限の設定から始める「アジャイル型」アプローチ
・補助策:エクセルでタスク一覧を作成してから入力
プロジェクト作成時に、テーマ、タスク、担当者、期限など、多くの項目を設定する必要があり、これが心理的なハードルになっています。
対策として、最初は最小限の設定から始めます。
プロジェクト名と期間だけ設定し、タスクは後から追加する「アジャイル型」のアプローチが有効です。
週次ミーティングで次週のタスクを追加していけば、無理なく詳細化できます。
また、エクセルでタスク一覧を作成し、それを見ながらサイボウズに入力する方法も効果的です。
エクセルなら使い慣れているため、構造を整理しやすく、入力もスムーズに進みます。



「完璧なプロジェクト計画を最初から作らなければ」と思い込まずに、まずは大枠だけ決めて始めてみましょう。走りながら考える方が、結果的にうまくいくケースが多いです。
・問題:画面が狭いと全体俯瞰できずスクロール繰り返し
・対策:ディスプレイ解像度向上、表示倍率90%に調整
・運用改善:重要マイルストーンのみ別途管理
画面が狭いと、ガントチャート全体を俯瞰できず、スクロールの繰り返しでストレスを感じます。
対策として、ディスプレイの解像度を上げる、ブラウザの表示倍率を90%程度に下げる、不要なテーマは折りたたむ、期間表示を「月単位」から「週単位」に切り替える、といった方法があります。
また、重要なマイルストーンだけを別途「マイルストーン一覧」として管理し、詳細なタスクは必要時のみ展開する運用も有効です。
・問題:進捗率更新、完了報告、遅延理由入力が負担
・対策:更新ルール簡素化(0%、50%、100%の3段階のみ)
・運用改善:週1回定例会議でまとめて更新
進捗率の更新、完了報告、遅延理由の入力など、日々の更新作業が負担になります。
対策として、更新ルールを簡素化します。
例えば、進捗率は「0%」「50%」「100%」の3段階のみとし、細かいパーセンテージは不要とします。
また、週1回の定例会議でまとめて更新する方式にすれば、日々の負担が軽減されます。
スマートフォンアプリからの更新も推奨します。
移動中や外出先から簡単に進捗更新できるため、デスクに戻ってから更新する手間が省けます。
・問題:メンバーが確認・更新してくれない
・対策:具体的なメリットを明確に説明
・段階的導入:閲覧のみ→徐々に自己更新へ移行
せっかくプロジェクトを作成しても、メンバーが確認・更新してくれないという悩みは多く聞かれます。
対策として、まず「なぜプロジェクト機能を使うのか」を明確に説明します。
「進捗の見える化により、問題の早期発見ができる」「報告書作成の手間が削減できる」といった具体的なメリットを伝えます。
初期は、プロジェクトマネージャーが代理入力することも必要です。
メンバーは閲覧のみから始め、徐々に自己更新に移行します。
また、プロジェクト完了時に「振り返り会」を実施し、プロジェクト機能を使った効果を共有することで、次回からの協力を得やすくなります。



メンバーに「面倒な作業を押し付けられた」と思われないよう、「みんなで楽になるための仕組み」として紹介することが大切ですね。最初の成功体験が何より重要です。
サイボウズのタスク管理を効率化する応用設定
基本操作はマスターしたけれど、もっと効率的に使いたい。
毎回同じ作業を繰り返すのが面倒。
こうした悩みを持つ方のために、サイボウズのタスク管理を劇的に効率化する応用設定をご紹介します。
これらの設定により、作業時間を50%以上削減できた事例も報告されています。
効率化の鍵は「自動化」と「可視化」です。
繰り返し作業は自動化し、全体像は可視化することで、本来注力すべき創造的な業務に時間を割けるようになります。
以下で紹介する設定は、いずれも10分程度で実装可能なものばかりです。



この設定をマスターすれば、タスク管理が格段に楽になりますよ!
繰り返しタスク(定期タスク)を設定する
毎週の報告書作成、月次の経費精算、四半期ごとの棚卸しなど、定期的に発生するタスクを毎回手入力するのは非効率です。
繰り返し設定を活用することで、これらのタスクを自動生成できます。



定期タスクの手入力から解放されるだけで、かなりの時間短縮になりますね
サイボウズOfficeとGaroonでは、スケジュール機能で繰り返し予定を設定できます 。
設定手順は、スケジュール画面で「予定を登録する」をクリックし、「繰り返し予定」タブを選択します。
📝 繰り返しパターンの設定例
繰り返しパターンの選択肢は豊富です。
「毎日」「毎週(特定曜日)」「毎月(特定日または第○曜日)」から選択でき、営業日のみの設定も可能です。
例えば「毎週金曜日15:00 週報作成」と設定すれば、自動的に毎週金曜日のスケジュールにタスクが追加されます。
期間の設定も重要です。
「終了日なし」を選ぶと永続的に繰り返されますが、プロジェクト期間中のみなど、期限がある場合は終了日を設定します。
また、「○回繰り返す」という回数指定も可能で、「10回の研修セッション」といった用途に便利です。
方法1:複数日付の一括登録を使用します。
スケジュール画面で「複数の日付を指定」を選び、年間のすべての該当日(例:毎月25日の給与締め日)を一度に選択します。
最大20日まで一括登録可能なので、月次タスクなら12日分、四半期タスクなら4日分を設定できます。
方法2:カスタムアプリで年次タスク管理システムを構築します。
「年次タスク管理」アプリを作成し、タスク名、実施月日、担当者、備考を登録します。
自動通知機能を設定すれば、該当日の1週間前にリマインドメールが送信されます。



カスタムアプリを活用すれば、年次タスクも簡単に管理できるんですね
プロジェクト内でも定期的なタスクは発生します。
「毎週月曜日:進捗会議」「毎月末:月次報告書提出」といったタスクです。
プロジェクトのテンプレート機能と組み合わせることで、定期タスクを含むプロジェクトを効率的に管理できます。
| 期間 | 定期タスク内容 |
|---|---|
| 第1週 | 企画立案・承認取得 |
| 第2週 | 制作物作成・確認 |
| 第3週 | 実施準備・告知開始 |
| 第4週 | 実施・効果測定 |
このテンプレートを毎月コピーすれば、定期タスクが自動的に設定された状態でプロジェクトを開始できます。
繰り返し設定したタスクは、個別に編集する際に注意が必要です。
「この予定のみ変更」か「今後すべて変更」かを選択する必要があります。
また、繰り返しタスクが完了しても、次回分は自動生成されるため、「完了」ステータスにしても問題ありません。
ただし、削除する場合は「この回のみ削除」を選択し、将来分は残すようにしましょう。
ガントチャートでプロジェクト全体を可視化する
ガントチャートは、プロジェクトの全体像を時系列で把握できる強力なツールです。
しかし、「見方がよくわからない」「作るのが面倒」という声も多く聞かれます。
ここでは、実践的なガントチャート活用法を解説します。



ガントチャートをマスターすれば、プロジェクトの進捗管理が格段に楽になりますよ
ガントチャートは、縦軸にタスク、横軸に時間を配置した棒グラフです。
各タスクの開始日と終了日が横棒で表示され、タスク間の時間的な関係が一目で分かります。
サイボウズOfficeのガントチャートでは、色による状態表示があります 。
| 色 | 状態 |
|---|---|
| 青色 | 予定通り進行中 |
| 緑色 | 完了済み |
| 赤色 | 遅延発生 |
| グレー | 未着手 |
この色分けにより、問題のあるタスクを即座に発見できます。
クリティカルパスの識別も重要です。
クリティカルパスとは、プロジェクト全体の完了日に直接影響する一連のタスクです。
これらのタスクが1日遅れると、プロジェクト全体が1日遅れます。
サイボウズでは、依存関係のあるタスクを線で結ぶことで、クリティカルパスを視覚化できます。
ガントチャートを作成する際は、WBS(Work Breakdown Structure)の考え方を活用します。
大きなタスクを段階的に細分化し、管理可能な単位まで分解します。
📝 WBS分解の例:新商品開発プロジェクト
- レベル1:新商品開発(全体)
- レベル2:市場調査、商品設計、生産準備、販売準備
- レベル3:市場調査の中に「競合分析」「顧客ニーズ調査」「価格調査」
各タスクの粒度は「1人が1~5日で完了できる」程度が適切です。
細かすぎると管理が煩雑になり、粗すぎると進捗が見えにくくなります。
バッファーの設定も重要です。
各タスクの所要時間に20~30%のバッファーを含めることで、予期せぬ遅延に対応できます。
特に、外部業者が関わるタスクや、承認が必要なタスクには多めのバッファーを設定します。



バッファーは「保険」のようなものですね。余裕を持った計画が成功の秘訣です
kintoneでは、「KEIKAKU」などのガントチャートプラグインを使用することで、より高機能なプロジェクト管理が可能になります。
標準機能にはない、以下のような機能が利用できます:
- ドラッグ&ドロップでのタスク期間変更
- 依存関係の自動調整(前タスクが遅れると後タスクも自動的にシフト)
- リソース管理(担当者の稼働率を可視化)
- 進捗率の自動計算
- マイルストーンの強調表示
kintone管理画面から「プラグイン」を選択
「プラグインの追加」から該当プラグインを検索・インストール
月額料金が発生する場合もありますが、プロジェクト管理の効率化による費用対効果は十分にあります
スケジュールとタスクを自動連携させる
スケジュールとタスクの二重管理は、多くの企業で課題となっています。
同じ情報を2箇所に入力する手間と、更新漏れによる情報の不整合が発生します。
自動連携により、これらの問題を解決できます。
サイボウズでは、ToDoリストやプロジェクトのタスクに締切日を設定すると、自動的にスケジュールに表示されます。
この連携は双方向ではなく、タスク→スケジュールの一方向ですが、十分に実用的です。
個人設定から「スケジュールの表示設定」を開く
「ToDoを表示する」「プロジェクトのマイルストーンを表示する」にチェックを入れる
表示色も個別に設定でき、通常の予定と区別しやすくできます
2025年1月のアップデートで強化されたCybozu Office連携プラグインを使用すると、kintoneアプリのデータをOfficeのスケジュールに自動反映できます。
📝 設定例:顧客訪問管理アプリとの連携
「顧客訪問管理」アプリを作成し、訪問日時、顧客名、担当者、目的を管理します。
連携プラグインで「訪問日時」フィールドをスケジュールの日時に、「顧客名+目的」をタイトルにマッピングします。
これにより、kintoneで訪問予定を登録すると、自動的にスケジュールに反映されます。
複数アプリからの連携も可能で、「会議管理」「出張管理」「研修管理」など、異なるアプリのデータを統合してスケジュール表示できます。
色分けルールを設定すれば、アプリごとに異なる色で表示され、予定の種類が一目で分かります。



複数アプリの情報が一つのスケジュールに集約されると、情報管理がとても楽になりますね
連携がうまくいかない場合の確認ポイント:
- 権限設定:連携元アプリへのアクセス権限があるか
- フィールドマッピング:日付フィールドが正しく指定されているか
- データ形式:日付データが適切な形式で入力されているか
- 同期タイミング:リアルタイムか、定期実行か
システム設定で正しいタイムゾーンを指定することが重要です。
タスクの通知設定をカスタマイズする
通知が多すぎて重要な情報を見落とす、逆に通知が来なくて締切を忘れる。
こうした問題は、適切な通知設定で解決できます。
業務スタイルに合わせたカスタマイズ方法を解説します。
サイボウズの通知は、画面内通知、メール通知、モバイルプッシュ通知の3種類があります 。
それぞれの特性を理解し、使い分けることが重要です。
| 通知方法 | 特徴 | 適用場面 |
|---|---|---|
| 画面内通知 | ログイン中のみ表示、リアルタイム更新 | 日常的にサイボウズを開いている人 |
| メール通知 | ログイン不要で受信可能 | 外出が多い営業職 |
| モバイルプッシュ通知 | 即座に気づける | 緊急通知、締切当日リマインド |
メール通知は、サイボウズにログインしていなくても受信でき、外出が多い営業職などに適しています。
モバイルプッシュ通知は、即座に気づく必要がある緊急通知に使用します 。
締切当日のリマインド、承認依頼、重要な会議の開始15分前などに設定します。



通知の種類を使い分けることで、本当に必要な情報だけを効率的に受け取れますね
📝 効果的な通知設定の例
- 自分が作成したタスク:完了時のみ通知(進捗確認用)
- 自分が担当のタスク:作成時+締切前日+変更時に通知
- 自分が確認者のタスク:完了時+コメント追加時に通知
- チームプロジェクトのタスク:マイルストーン完了時のみ通知
これらのルールは、個人設定から「通知の設定」で細かく調整できます 。
「通知する条件」「通知しない条件」を組み合わせることで、ノイズの少ない通知環境を構築できます。
ヘッダーの[ユーザー名]から「個人設定」を選択
「個人情報」→「メール通知」で通知先と対象機能を設定
各機能で「通知する条件」と「通知しない条件」を細かく指定
業務時間外の通知を制限することで、ワークライフバランスを保てます。
モバイルアプリの設定で「通知を受け取る時間帯」を指定し、例えば「平日9:00~18:00のみ」と設定します 。
ただし、締切通知など、重要な通知は時間帯制限から除外する設定も可能です。
「締切」「緊急」といったキーワードを含むタスクは、時間帯に関わらず通知するルールを設定できます。



仕事と私生活のメリハリをつけるためにも、時間帯制限は重要な機能ですね
スケジュールの表示順・表示設定を変更する
スケジュール画面を自分の業務スタイルに合わせてカスタマイズすることで、必要な情報を素早く把握できます。
デフォルト設定のまま使っている方が多いですが、少しの調整で劇的に使いやすくなります。
スケジュール表示には、日表示、週表示、月表示があり、業務内容によって最適な表示が異なります 。
| 職種・役職 | 最適な表示 | 理由 |
|---|---|---|
| 会議が多い管理職 | 日表示 | 時間単位の詳細を確認 |
| プロジェクト管理者 | 週表示 | 1週間の全体バランスを把握 |
| 経理・総務担当者 | 月表示 | 月次業務の進捗を管理 |
グループ表示機能を使えば、チーム全員のスケジュールを横並びで確認できます 。
会議調整時には「グループ週表示」が便利で、全員の空き時間が一目で分かります。
よく使う表示条件を「マイビュー」として保存できます 。
📝 カスタムビューの設定例
- 「今週の重要タスク」ビュー:期限が今週中+重要度★★★のタスクのみ表示
- 「チーム進捗確認」ビュー:プロジェクトメンバーのタスク+進捗率50%未満を赤色表示
- 「月次締め作業」ビュー:毎月25~末日+経理関連カテゴリーのみ表示
ビューの切り替えはワンクリックで可能なため、目的に応じて素早く表示を変更できます。
朝は「今日の予定」ビュー、昼は「午後の予定」ビュー、夕方は「明日の準備」ビューといった使い分けも効果的です。
ヘッダーの[ユーザー名]→「個人設定」→「各アプリケーション」→「スケジュールと施設予約」
「予定の表示に関する設定」で表示形式、時間帯、連携設定を調整
ToDoやカスタムアプリの表示設定を必要に応じて有効化
トップページのカスタマイズ機能を使えば、重要なプロジェクトや特定チームの予定をトップページに常時表示できます 。
スケジュールパーツの設定で、表示したい組織を選択し、表示形式を調整できます。
例えば、営業部長なら「営業部の週予定」を、プロジェクトマネージャーなら「開発チームの日予定」をトップページに配置することで、一目で状況を把握できます。
予定メニューを設定すると、スケジュールが見やすく、便利になります 。
メニュー名は「会議」や「往訪」など自由に設定することができ、色は11種類から選ぶことができます。
| 予定メニュー | 推奨色 | 用途 |
|---|---|---|
| 会議 | 青 | 社内会議全般 |
| 往訪 | 緑 | 客先訪問 |
| 締切 | 赤 | 重要な締切タスク |
| 研修 | 黄 | 社内外研修 |
色分けにより、予定の種類が直感的に把握でき、スケジュール管理の効率が大幅に向上します。



これらの設定をマスターすれば、サイボウズのタスク管理がプロレベルになりますね!
・繰り返しタスクの自動化で手入力を削減
・ガントチャートでプロジェクト全体を可視化
・スケジュール連携で二重管理を解消
・通知設定で重要な情報のみ受信
・表示カスタマイズで業務効率を最大化
【製品別】Garoon・Office・kintoneのタスク管理機能比較
サイボウズの3製品、どれを選べばよいか悩んでいませんか?
各製品は単に機能が違うだけでなく、想定する企業規模や業務スタイルが異なります。
本章では、実際の導入事例と費用対効果のデータを基に、あなたの組織に最適な製品を選ぶための判断材料を提供します。



30,000社以上の導入実績を分析すると、面白い傾向が見えてきました!規模別に選ばれる製品が明確に分かれているんです。
30,000社以上の導入実績を分析すると、興味深い傾向が見えてきます。
📊 規模別導入実績データ
・100名以下の企業の85%がOfficeを選択
・500名以上の企業の70%がGaroonを導入
・kintoneは規模を問わず業務改革を目指す企業に選ばれている
この選択の背景には、それぞれの製品が持つ明確な設計思想があります。
Garoonのタスク管理:大規模組織向けグループウェア統合型
Garoonは、数百名から数万名規模の組織を想定した本格的なグループウェアです。
タスク管理機能も、大規模組織での情報共有と統制を前提に設計されています。



大企業で働いている方なら、部署ごとに必要な情報が違うことを実感されているはず。Garoonはそんな複雑な組織構造にしっかり対応しているんです!
Garoonの特徴的な機能と強み
ポータルによる情報集約が最大の特徴です。
部署ごと、プロジェクトごと、役職ごとに異なるポータルを作成し、それぞれに最適化されたタスク情報を表示できます。
| 部門 | 表示されるタスク情報 |
|---|---|
| 営業部門 | 本日の訪問予定、見積提出期限、売上目標達成率 |
| 管理部門 | 承認待ちワークフロー、月次締め作業、コンプライアンスチェック |
マルチカンパニー機能により、グループ企業全体のタスク管理も実現できます。
持株会社と子会社、本社と支社といった組織構造に対応し、必要に応じて情報を共有または分離できます。
A社の営業部とB社の開発部が共同プロジェクトを進める際も、権限設定により適切な情報共有が可能です。
ワークフローとの強力な連携も魅力です。
「タスク完了→承認申請→次タスク開始」という一連の流れを自動化でき、大規模組織で発生しがちな承認待ちによる業務停滞を防げます。
ワークフローで予算承認が完了
承認と同時にタスクが作成される
購買担当者にタスクが割り当てられる
Garoonが適している組織の特徴
・従業員500名以上の大企業
・複数拠点・複数部署での連携が必要
・厳格な情報管理・内部統制が求められる業界(金融、医療、公共)
・グローバル展開している企業(多言語対応)
・既存の基幹システムとの連携が必須
これらの条件に当てはまる組織では、Garoonの高度な機能が真価を発揮します。
特に、情報システム部門が整備されており、専任の管理者を配置できる組織には最適です。
実際の導入効果と費用
大手製造業A社(従業員3,000名)の事例では、Garoon導入により部署間の情報共有時間が60%削減されました。
以前はメールと会議で行っていた進捗共有が、ポータルでの自動集約により効率化されたためです。
💰 費用対効果の実例
・初期投資:約500万円(パッケージ版、設定支援含む)
・年間運用コスト:約300万円
・人件費節約効果:年間1,200万円
・初年度でROIがプラスを実現



大企業の場合、会議時間の削減効果だけでも導入費用を回収できるケースが多いんです。特に部長クラス以上の会議時間短縮は、人件費換算すると相当な効果になります。
サイボウズOfficeのタスク管理:中小企業向けシンプル設計
サイボウズOfficeは、「誰でもすぐに使える」をコンセプトに、中小企業に最適化されたグループウェアです。
タスク管理機能も、シンプルさと実用性のバランスを重視しています。



「ITは苦手だけど、Excelでの管理は限界…」という中小企業の声から生まれた製品なので、本当に使いやすく設計されているんです!
Officeの特徴と中小企業での活用メリット
最大の特徴は導入の手軽さです。
申し込みから最短30分で利用開始でき、特別な研修なしでも直感的に操作できます。
ToDoリスト、プロジェクト、カスタムアプリ(プレミアムコース)という3つのタスク管理手法を、段階的に導入できる点も魅力です。
個人のタスク管理から慣れていく
チーム単位でのタスク共有
会社独自の業務プロセスに対応
コストパフォーマンスの高さも注目ポイントです。
スタンダードコース(600円/ユーザー/月)で、スケジュール、掲示板、ファイル管理、ToDoリストなど、基本的なグループウェア機能がすべて使えます。
50名の企業なら年間36万円で、Excel管理から脱却できます。
🇯🇵 日本企業の商習慣に対応した機能
・「電話メモ」機能で不在時の伝言を管理
・「アドレス帳」で取引先情報を共有
・「報告書」機能で日報・週報を簡単作成
Office導入で成功した中小企業の共通点
成功企業の特徴を分析すると、以下のパターンが見えてきます:
・経営者や管理者が率先使用→定着率90%以上
・段階的導入を実施→スムーズな浸透を実現
・Excel管理の限界を実感→移行効果を実感しやすい
・若手社員を推進役に任命→活用度が向上
30名の建設会社B社では、Office導入により現場からの報告書提出率が60%から95%に向上しました。
スマートフォンアプリから簡単に報告できるようになったことが要因です。



建設業界では現場から事務所に戻る時間がもったいないので、スマホで報告書を提出できるのは本当に助かりますよね!
プレミアムコースで広がる可能性
プレミアムコース(800円/ユーザー/月)では、カスタムアプリ機能が使えるようになり、タスク管理の可能性が大きく広がります。
| 業務分野 | カスタムアプリ活用例 |
|---|---|
| 営業管理 | 「案件管理」アプリで営業進捗を可視化 |
| 在庫管理 | 「在庫管理」アプリで発注タスクを自動生成 |
| 顧客対応 | 「クレーム対応」アプリで対応状況を追跡 |
| 人事管理 | 「採用管理」アプリで面接スケジュールを管理 |
50名の小売業C社では、カスタムアプリで店舗間のタスク共有システムを構築し、本部からの指示事項の実施率が40%向上しました。
各店舗の対応状況が可視化されたことで、フォローアップが的確に行えるようになったためです。



小売業では「本部からの指示が各店舗にちゃんと伝わっているか」が大きな課題ですが、カスタムアプリで解決できるんですね!
サイボウズOfficeのタスク管理:中小企業向けシンプル設計
サイボウズOfficeは、「誰でもすぐに使える」をコンセプトに、中小企業に最適化されたグループウェアです。
タスク管理機能も、シンプルさと実用性のバランスを重視しています。



「ITは苦手だけど、Excelでの管理は限界…」という中小企業の声から生まれた製品なので、本当に使いやすく設計されているんです!
Officeの特徴と中小企業での活用メリット
最大の特徴は導入の手軽さです。
申し込みから最短30分で利用開始でき、特別な研修なしでも直感的に操作できます。
ToDoリスト、プロジェクト、カスタムアプリ(プレミアムコース)という3つのタスク管理手法を、段階的に導入できる点も魅力です。
個人のタスク管理から慣れていく
チーム単位でのタスク共有
会社独自の業務プロセスに対応
コストパフォーマンスの高さも注目ポイントです。
スタンダードコース(600円/ユーザー/月)で、スケジュール、掲示板、ファイル管理、ToDoリストなど、基本的なグループウェア機能がすべて使えます。
50名の企業なら年間36万円で、Excel管理から脱却できます。
🇯🇵 日本企業の商習慣に対応した機能
・「電話メモ」機能で不在時の伝言を管理
・「アドレス帳」で取引先情報を共有
・「報告書」機能で日報・週報を簡単作成
Office導入で成功した中小企業の共通点
成功企業の特徴を分析すると、以下のパターンが見えてきます:
・経営者や管理者が率先使用→定着率90%以上
・段階的導入を実施→スムーズな浸透を実現
・Excel管理の限界を実感→移行効果を実感しやすい
・若手社員を推進役に任命→活用度が向上
30名の建設会社B社では、Office導入により現場からの報告書提出率が60%から95%に向上しました。
スマートフォンアプリから簡単に報告できるようになったことが要因です。



建設業界では現場から事務所に戻る時間がもったいないので、スマホで報告書を提出できるのは本当に助かりますよね!
プレミアムコースで広がる可能性
プレミアムコース(800円/ユーザー/月)では、カスタムアプリ機能が使えるようになり、タスク管理の可能性が大きく広がります。
| 業務分野 | カスタムアプリ活用例 |
|---|---|
| 営業管理 | 「案件管理」アプリで営業進捗を可視化 |
| 在庫管理 | 「在庫管理」アプリで発注タスクを自動生成 |
| 顧客対応 | 「クレーム対応」アプリで対応状況を追跡 |
| 人事管理 | 「採用管理」アプリで面接スケジュールを管理 |
50名の小売業C社では、カスタムアプリで店舗間のタスク共有システムを構築し、本部からの指示事項の実施率が40%向上しました。
各店舗の対応状況が可視化されたことで、フォローアップが的確に行えるようになったためです。



小売業では「本部からの指示が各店舗にちゃんと伝わっているか」が大きな課題ですが、カスタムアプリで解決できるんですね!
kintoneのタスク管理:カスタマイズ可能な業務アプリ型
kintoneは、「業務システムを自分たちで作る」という革新的なコンセプトの製品です。
タスク管理も、組織独自の要件に完全に合わせてカスタマイズできます。



「既存のツールでは自社の業務に合わない」と感じたことはありませんか?kintoneなら、業務プロセスそのものをシステム化できるんです!
kintoneならではの柔軟なタスク管理
最大の特徴は、業務プロセス全体をシステム化できることです。
単なるタスク管理ではなく、タスクが発生する原因から完了後のフォローまで、一連の流れを管理できます。
例えば、クレーム対応の場合:
受付と同時に自動的にタスクが生成される
ルールに基づき自動振り分けを実行
ステータス更新で関係者に自動通知
承認ワークフローで品質確保
ナレッジベース化で組織学習を促進
この一連のプロセスを1つのアプリで管理でき、データは自動的に蓄積・分析されます。
プロセス管理機能により、「未着手→対応中→確認待ち→完了」といったステータス遷移を定義でき、各ステータスでの必須入力項目や次のアクション担当者を設定できます。
これにより、属人的な業務が標準化され、品質が安定します。
kintone導入が効果的な業務領域
・プロジェクト型業務(システム開発、建設、イベント企画)
・承認プロセスが複雑な業務(稟議、契約、購買)
・情報の一元化が必要な業務(顧客管理、在庫管理、品質管理)
・データ分析が重要な業務(営業、マーケティング、カスタマーサポート)
100名のIT企業D社では、kintoneでプロジェクト管理システムを構築し、以下の効果を実現しました:
📈 IT企業D社の導入効果
・プロジェクト遅延率:35%から8%に減少
・顧客満足度:72%から89%に向上
・残業時間:月平均45時間から28時間に削減



プロジェクト遅延率が8%まで下がるなんて驚きですね!早期アラート機能で問題を事前に察知できるようになったのが大きいようです。
kintone独自の拡張性
300以上の外部サービスとの連携により、タスク管理の枠を超えた業務改革が可能です。
| 連携サービス | 活用例 |
|---|---|
| Slack連携 | タスク更新を自動でチャットに通知 |
| Zoom連携 | 会議タスクから直接Web会議を開始 |
| Box連携 | タスクに関連するファイルを自動保存 |
| Tableau連携 | タスクデータを高度に可視化・分析 |
| 請求書作成サービス連携 | タスク完了時に自動で請求書発行 |
プラグインエコシステムも充実しており、「ガントチャート」「カレンダー表示」「集計レポート」など、100以上のプラグインから選んで機能拡張できます。
有料プラグインでも月額数千円程度で、開発コストを大幅に削減できます。
JavaScript/CSSカスタマイズにより、画面デザインや動作を細かく調整できます。
- 締切間近のタスクを赤く点滅させる
- 特定条件で入力フィールドを自動制御する
- 外部APIからデータを自動取得して表示する
導入時の注意点と成功のポイント
・小さく始めて大きく育てる(最初は1つのシンプルなアプリから)
・現場の声を反映した設計(使う人が作る、または密接に関与)
・定期的な改善サイクル(月1回のレビューと改修)
・データ活用文化の醸成(蓄積データから改善点を発見)
初期費用は0円(クラウド版)、月額費用は1,500円/ユーザーですが、アプリ作成の内製化により、従来のシステム開発費用と比較して80%以上のコスト削減を実現した事例も多数報告されています。



システム開発で数百万円かかっていた機能が、kintoneなら数万円の月額費用で実現できることも珍しくありません。特に中堅企業にとってはコスト革命ですね!
サイボウズのタスク管理でよくある質問
実際にサイボウズを使っていると、マニュアルには載っていない細かい疑問が次々と湧いてきます。
「こんな使い方はできるの?」「この設定は後から変更できる?」といった、現場で生まれる実践的な質問に、具体的な解決方法とともにお答えします。
これらの質問は、サイボウズのユーザーコミュニティや導入企業へのヒアリング、サポートセンターへの問い合わせ履歴から、特に多かったものを厳選しています。
あなたが今まさに困っている問題の答えが、きっと見つかるはずです。



実際の利用者の声を基にした、本当に役立つQ&Aを集めました!マニュアルでは分からない「生の疑問」にお答えしています。
Q1. ToDoリストとプロジェクトはどう使い分けるべき?
この質問は、サイボウズ導入企業の実に70%以上が最初に直面する悩みです。
両方の機能があることは分かっても、実際の業務でどう使い分ければよいか判断に迷うのは当然です。
ここでは、実際の業務シーンに即した明確な判断基準を提示します。



「どっちを使えばいいの?」という疑問、本当によく聞きます。実は3つの判断基準を覚えるだけで、迷わず選択できるようになりますよ!
📝 判断基準1:タスクの独立性で判断する
ToDoリストは、独立して完結するタスクに適しています。
「請求書を送付する」「会議室を予約する」「資料を印刷する」など、他のタスクとの依存関係がなく、単独で処理できる業務です。
これらのタスクは、完了の順序を入れ替えても問題ありません。
一方、プロジェクトは相互に関連するタスクの集合体です。
「設計書作成→レビュー→修正→承認」のように、前のタスクが完了しないと次に進めない場合は、プロジェクト機能で管理すべきです。
タスク間の関係性を可視化することで、ボトルネックの発見や、効率的な作業順序の検討が可能になります。
📊 判断基準2:報告義務の有無で判断する
上司やクライアントへの定期報告が必要な業務は、プロジェクト機能が適しています。
進捗率が自動計算され、ガントチャートで視覚的に表示できるため、報告資料の作成が容易です。
「現在の進捗は65%で、予定より2日遅れています」といった具体的な報告が可能になります。
個人の裁量で進める業務や、完了報告のみで十分な作業は、ToDoリストで管理します。
「自己啓発のための資格勉強」「デスク周りの整理」といった個人的なタスクは、わざわざプロジェクト化する必要はありません。
・ToDoリスト向き:1日〜1週間で完了、1人で処理、定型業務、予算管理不要
・プロジェクト向き:2週間以上、3名以上関与、非定型業務、予算管理必要
| ToDoリスト向き | プロジェクト向き |
|---|---|
| 1日~1週間で完了する作業 | 2週間以上かかる取り組み |
| 1人で処理する業務 | 3名以上が関わる業務 |
| 定型的な日常業務 | 初めて行う非定型業務 |
| 予算管理が不要な作業 | 予算管理が必要な案件 |
多くの成功企業では、「プロジェクトの中でToDoリストも使う」ハイブリッド運用を採用しています。
例えば、「新製品発表会」プロジェクトの場合:
- プロジェクト:全体スケジュール、マイルストーン、予算管理
- 各担当者のToDo:「見積もり3社取得」「チラシ原稿作成」など
この方式により、マネージャーは全体像を把握しつつ、メンバーは自分のタスクに集中できます。
週次ミーティングで、各自のToDoリストの進捗をプロジェクトに反映させることで、詳細な管理も可能になります。



この使い分けを覚えておくと、チームメンバーに説明する時にも役立ちますね。実際の業務に当てはめて考えてみてください!
Q2. 他の人に見られたくないタスクを非公開にできる?
プライベートな内容や機密情報を含むタスクの扱いは、多くのユーザーが気にする点です。
サイボウズの設計思想と、実践的な対処方法を解説します。



個人的なタスクや機密情報、どこまで他の人に見えてしまうのか不安ですよね。安心してください、適切な設定方法をお教えします!
🔒 ToDoリストの非公開性
サイボウズOfficeのToDoリストは、完全に個人専用として設計されています。
つまり、デフォルトで他人からは見えない仕様になっています。
これは「非公開設定ができる」のではなく、「そもそも公開できない」という設計です。
この仕様により、以下のようなタスクを安心して登録できます:
- 人事評価に関する準備
- 転職活動の予定
- 健康診断や通院の予定
- 家族の個人情報を含むタスク
個人設定から「スケジュールの公開設定」を開く
「予定の公開方法」で「時間のみ公開」を選択
これにより、他者からは「予定あり」とだけ表示される
さらに細かい制御が必要な場合は、ToDoごとに以下の対策を取ります:
・タイトルを抽象的にする(「個人的な用事」など)
・締切時刻を設定せず、日付のみにする
・重要な内容は「詳細」欄に記載し、タイトルは簡潔にする
🗂️ プロジェクトでの機密タスク管理
プロジェクト機能を使う場合、タスクの公開範囲はプロジェクト単位で制御されます。
機密性の高いプロジェクトは「非公開プロジェクト」として作成し、特定のメンバーのみアクセス可能にします。
プロジェクト作成時に「公開方法」で「非公開」を選択
「参加メンバー」に必要最小限のメンバーのみ追加
「プロジェクトの変更を許可するメンバー」を限定
また、プロジェクト内でも、特定のタスクだけを見せたくない場合は、そのタスクを個人のToDoリストで管理し、完了時のみプロジェクトに報告する運用も可能です。
⚙️ カスタムアプリでの高度な権限管理(kintone)
kintoneなら、レコード単位での細かいアクセス制御が可能です。
| ユーザー | アクセス権限 |
|---|---|
| 本人 | 自分のタスクのみ閲覧・編集可能 |
| 上司 | 部下のタスクを閲覧のみ可能 |
| 人事部 | 全体を閲覧・集計可能 |
| 他部署 | アクセス不可 |
このような権限設定により、同じアプリ内でも、ユーザーごとに見える情報を完全にコントロールできます。



プライバシー保護は設定次第で完璧にできます。特に人事情報や個人的なタスクを扱う場合は、しっかりと設定しておきましょう!
Q3. 繰り返しタスクの頻度は後から変更できる?
繰り返しタスクを設定した後で、「毎週」から「隔週」に変更したい、「毎月15日」から「毎月20日」に変更したい、といったニーズは頻繁に発生します。
この変更作業の具体的な手順と注意点を解説します。



「設定してから気が変わった」「業務の都合で変更が必要」というケース、よくありますよね。安全に変更する方法をお教えします!
📅 スケジュールベースの繰り返しタスクの変更
サイボウズOffice/Garoonでは、繰り返し予定の変更時に以下の選択肢があります:
・「この予定のみ変更」:特定の1回分だけ変更
・「この予定以降を変更」:今後の予定すべてを変更
・「すべての予定を変更」:過去分も含めてすべて変更
頻度を変更する場合は、「この予定以降を変更」を選択し、繰り返し設定を修正します。
例えば、「毎週月曜日」を「隔週月曜日」に変更する場合:
該当の繰り返し予定をクリック
「変更する」→「この予定以降を変更」を選択
繰り返し設定で「2週間ごと」に変更
変更開始日を指定して保存
通常は「この予定以降を変更」を選ぶことを推奨します。
既に個別に変更した予定がある場合、一括変更の対象から除外されることがあります。
例えば、特定の週だけ時間を変更していた場合、その週の予定は元のまま残る可能性があります。
参加者がいる予定の場合、変更通知が全員に送信されます。
大人数が参加する定例会議などは、変更前に関係者への事前連絡を行うことが望ましいでしょう。
📋 プロジェクトでの定期タスクの扱い
プロジェクト内の定期的なタスクは、繰り返し機能がないため、別の方法で管理します:
| 方法 | 具体的な手順 |
|---|---|
| 方法1:テンプレート化 | 定期タスクを含むプロジェクトテンプレートを作成し、必要に応じてコピーする |
| 方法2:一括登録 | Excelで定期タスクのリストを作成し、CSVインポートで一括登録する |
| 方法3:カスタムアプリとの連携 | 定期タスク生成用のカスタムアプリを作成し、自動でプロジェクトにタスクを追加する |
🛠️ kintoneでの柔軟な繰り返し設定
kintoneでカスタムアプリを作成すれば、より柔軟な繰り返し設定が可能です:
- 「営業日のみ」「月末最終営業日」といった複雑な条件設定
- 祝日カレンダーとの連携による自動スキップ
- 繰り返し回数の上限設定
- 条件付き繰り返し(売上目標達成まで継続など)
JavaScriptカスタマイズを使用すれば、「第2・第4金曜日」といった複雑なパターンも実現できます。



繰り返し設定の変更は、影響範囲をしっかり確認してから行うのがポイントです。特に他の人も参加している予定は、事前連絡を忘れずに!
Q4. スマホアプリでもすべての機能が使える?
外出先や移動中でもタスク管理したいというニーズは年々高まっています。
モバイルアプリの対応状況と、効果的な活用方法を詳しく解説します。



「出先でもサイボウズを使いたいけど、スマホで全部できるの?」という質問、本当によく聞きます。実際の対応状況をお教えしますね!
📱 モバイルアプリで利用可能な主要機能
2025年1月現在、サイボウズのモバイルアプリ(iOS/Android)では、以下の機能が利用可能です:
・スケジュールの表示・登録・変更
・ToDoの確認・更新・完了処理
・掲示板の閲覧・投稿・コメント
・メッセージの送受信
・ワークフローの承認・却下
・電話メモの確認・登録
・アドレス帳の検索・参照
| 対応レベル | 機能詳細 |
|---|---|
| 部分的に対応 | プロジェクト(閲覧は可能、複雑な編集は制限あり) |
| 部分的に対応 | カスタムアプリ(基本的な入力・検索は可能) |
| 部分的に対応 | ファイル管理(ダウンロードは可能、アップロードはファイルサイズ制限あり) |
- 画面レイアウトの制限により、ガントチャートの詳細表示が困難
- 複数ウィンドウを開いての作業ができない
- キーボードショートカットが使用できない
- 一部の管理機能(ユーザー追加、権限設定など)は利用不可
- 大量データの一括処理(CSV インポート/エクスポートなど)は非対応
これらの制限は、モバイルデバイスの画面サイズとセキュリティを考慮した設計によるものです。
💼 モバイルファーストの活用シナリオ
制限があっても、以下のようなシーンではモバイルアプリが圧倒的に便利です:
訪問直後に商談内容をToDoに登録
次の訪問先情報をスケジュールで確認
急な予定変更を即座にチームに共有
作業完了をその場で報告
写真付きで進捗を記録
問題発生時に即座に上司に連絡
承認待ちワークフローを処理
重要な掲示板投稿を確認
緊急タスクを部下に指示
📶 オフライン時の動作と同期
モバイルアプリは、一部のデータをキャッシュしており、オフラインでも限定的に利用できます:
| オフラインで可能 | オフラインで不可 |
|---|---|
| 既に読み込んだスケジュールの確認 | 新規データの登録・更新 |
| ToDoリストの参照 | 他ユーザーの最新情報確認 |
| 下書きの作成(オンライン復帰時に送信) | ファイルのダウンロード |
地下鉄や飛行機内でも、事前に読み込んだ情報は確認できるため、移動時間を有効活用できます。
オンラインに復帰すると、自動的に同期が開始され、オフライン中の変更が反映されます。
🔔 プッシュ通知の活用
モバイルアプリ最大のメリットは、リアルタイムのプッシュ通知です:
・自分宛のタスク:即座に通知
・締切当日のToDo:朝8時に一括通知
・@メンション:振動付きで即座に通知
・定例会議:15分前にリマインド
通知の細かいカスタマイズにより、本当に重要な情報だけを受け取れます。
「通知疲れ」を防ぐため、業務時間外は通知を制限する設定も重要です。



モバイルアプリは「完璧」ではありませんが、外出先での最低限の業務には十分対応できます。特にプッシュ通知は本当に便利ですよ!
まとめ:サイボウズのタスク管理を使いこなすための3つのポイント
ここまで、サイボウズのタスク管理機能について詳細に解説してきました。
ToDoリスト、プロジェクト、スケジュール連携という3つの機能、そしてGaroon、Office、kintoneという3つの製品。
選択肢が多いからこそ、どこから始めればよいか迷ってしまうかもしれません。
本章では、記事全体を振り返り、サイボウズのタスク管理を確実に成功させるための3つの重要ポイントを整理します。



実は、成功のポイントはとてもシンプルなんです。多くの企業が同じパターンで成功していますよ!
30,000社以上の導入実績から導き出された成功法則は、実はシンプルです。
「段階的に導入する」「現場主導で進める」「データを活用する」という3つのポイントを押さえることで、あなたの組織でも確実に成果を出すことができます。
ポイント1:段階的導入で無理なく定着させる
サイボウズ導入で最も多い失敗パターンは、「最初から全機能を使おうとすること」です。
豊富な機能を前にすると、あれもこれも使いたくなる気持ちは分かりますが、一度に多くを求めると、結局何も定着しません。
成功企業の85%以上が採用している「4段階導入アプローチ」をご紹介します。
まずは、全員が毎日使う「スケジュール」機能から導入します。
この段階では、タスク管理機能は使いません。
目的は「サイボウズにログインする習慣」を作ることです。
📝 実施内容
- 全員の予定をサイボウズに登録
- 会議室予約をシステム化
- 外出・休暇届をデジタル化
- スマートフォンアプリの設定
この段階での成功指標は、「ログイン率90%以上」です。
毎朝サイボウズを開くことが、コーヒーを飲むのと同じくらい自然な習慣になることを目指します。
スケジュール管理が定着したら、個人のToDoリストを導入します。
まだプロジェクト機能は使いません。
各自が自分の業務を整理することから始めます。
📝 実施内容
- ToDoリストの基本操作研修(30分程度)
- 締切日設定によるスケジュール連携
- カテゴリー分けによる業務整理
- 週次での振り返り習慣化



ある製造業では、この段階で「忘れ物によるやり直し作業が70%減少」という効果が出ました。個人の業務品質向上が、組織全体の生産性向上につながりますね!
個人のタスク管理が軌道に乗ったら、チーム単位での情報共有を始めます。
プロジェクト機能や掲示板を活用し、部署内での連携を深めます。
📝 実施内容
- 小規模プロジェクト(1ヶ月程度)での試験運用
- 定例会議での進捗共有ルール策定
- 掲示板でのナレッジ共有開始
- カスタムアプリの簡単な活用(Officeプレミアム/kintoneの場合)
この段階で重要なのは、「成功体験の共有」です。
プロジェクト機能を使って納期を守れた、情報共有により二重作業が削減できた、といった具体的な成果を全社で共有することで、さらなる活用意欲を高めます。
基本機能が定着したら、より高度な活用を目指します。
部署間連携、ワークフロー自動化、データ分析など、組織全体の最適化を図ります。
📝 実施内容
- 部署横断プロジェクトの本格運用
- 定期タスクの自動化設定
- KPIダッシュボードの構築
- 外部システムとの連携(必要に応じて)



ある小売チェーンでは、この段階で「本部から店舗への指示事項の実施率が95%」「月次締め作業時間が60%削減」という劇的な改善を実現しました!
ポイント2:現場主導の運用で実効性を確保
サイボウズ導入のもう一つの成功要因は、「誰が推進するか」です。
トップダウンで強制的に導入しても、形式的な利用に留まり、真の効果は得られません。
現場主導で、実際に使う人たちが中心となって導入を進めることが重要です。
| 役割 | 担当者 | 選定理由 |
|---|---|---|
| リーダー | 現場のミドルマネージャー(課長・係長クラス) | 現場の課題を深く理解している メンバーからの信頼が厚い 経営層とのパイプがある |
| コアメンバー | 各部署の若手エース社員(3~5名) | ITリテラシーが高い 改善意欲が強い 同世代への影響力がある |
| アドバイザー | 情報システム部門(1名) | 技術的なサポート セキュリティ面の確認 システム連携の検討 |
この構成により、「現場のニーズ」と「技術的な実現性」のバランスが取れた導入が可能になります。
「何のためにサイボウズを使うのか」を明確にします。
現場の困りごとをヒアリングし、優先順位を付けます。
例:「会議が多すぎる」「情報共有が遅い」「同じことを何度も聞かれる」
最も意欲的な部署(通常は推進リーダーの所属部署)で、3ヶ月間の試験運用を行います。
失敗を恐れず、様々な使い方を試します。
パイロット部署での成功事例を、具体的な数値とともに他部署に共有します。
「会議時間30%削減」「問い合わせ対応50%減少」など、分かりやすい成果をアピールします。
画一的な運用を押し付けるのではなく、各部署の特性に応じたカスタマイズを認めます。
営業部はモバイル活用重視、経理部は承認フロー重視、といった具合に、部署ごとの最適化を図ります。
導入後も、月1回の「改善ミーティング」を開催します。議題は以下の3点に絞ります:
- 今月の成果(定量的・定性的)
- 現在の課題と改善要望
- 来月の取り組み



このPDCAサイクルを回すことで、常に現場のニーズに即した運用が維持されます。ある企業では、1年間で42個の改善を実施し、利用率が60%から95%まで向上しました!
ポイント3:データ活用で継続的な価値創出
サイボウズの真価は、日々蓄積されるデータの活用にあります。
タスクの実行履歴、プロジェクトの成功パターン、業務のボトルネック。
これらのデータから学び、継続的に業務を改善することで、導入効果は複利的に増大します。
| 指標 | 目標値 | 改善効果 |
|---|---|---|
| タスク完了率 予定通り完了したタスクの割合 | 85%以上 | 遅延原因の分析と対策 |
| 平均リードタイム タスク登録から完了までの日数 | 業務別の標準設定 | ボトルネック工程の特定 |
| 業務負荷の偏り 担当者別のタスク数と所要時間 | 適正配分の実現 | スキル育成計画への反映 |
これらの数値を月次で追跡することで、改善効果を定量的に把握できます。
🔍 発展的なデータ活用:予測と最適化
データが1年分蓄積されると、より高度な分析が可能になります:
- 季節変動の予測:過去データから繁忙期を予測し、事前に人員配置を調整。ある小売業では、繁忙期の残業時間を40%削減。
- プロジェクト成功要因の分析:成功プロジェクトと失敗プロジェクトの違いを分析。初期段階でのタスク分解の細かさが成功率に影響することを発見し、プロジェクト開始時のチェックリストに反映。
- スキルマップの作成:誰がどんなタスクを得意としているかをデータ化。適材適所の人員配置により、生産性が25%向上。
- 自動アラート機能:締切3日前の未着手タスクを自動検出、特定条件での上司通知、異常値の検知
- ダッシュボード機能:リアルタイムでの進捗可視化、ドリルダウンによる詳細分析、部署間比較による健全な競争促進
- 予測分析:過去の類似プロジェクトからの工数予測、リスク要因の早期発見、最適なリソース配分の提案



データ活用文化の醸成も重要です。四半期ごとの共有会、研修、改善提案制度により、ある製造業では年間200件以上の改善提案が生まれ、累計で3,000万円以上のコスト削減を実現しました!
導入を成功に導く最終チェックリスト
サイボウズのタスク管理導入を成功させるため、以下のチェックリストで準備状況を確認してください:
- □ 導入目的と期待効果が明確になっているか
- □ 段階的導入計画(6ヶ月以上)を立てているか
- □ 現場主導の推進チームを組織したか
- □ パイロット部署を選定したか
- □ 成功指標(KPI)を設定したか
- □ 研修計画とマニュアルを準備したか
- □ データ活用方針を決めているか
- □ 継続的な改善体制を整えているか
- □ 経営層のコミットメントを得ているか
- □ 予算(導入費用+運用費用)を確保したか
サイボウズのタスク管理は、単なるツールではありません。
組織の働き方を変革し、生産性を向上させる強力な武器です。
本記事で紹介した知識とノウハウを活用し、あなたの組織でも是非、タスク管理の革新を実現してください。
継続的な改善と現場の声を大切にすることで、必ず大きな成果を得ることができるはずです。
チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。







