Suit UP

スーツアップが実現する組織力アップとは何か

 

投稿日:2024年2月20日

 

株式会社スーツでは、2023年9月27日に経営支援クラウド「Suit UP」(以下「スーツアップ」といいます。)のα版をリリースしました。おかげさまで、スーツアップのα版は、リリースから4か月が経過して、多くの中小・中堅企業やスタートアップ(以下まとめて「中小企業等」といいます。)の皆様にご利用いただくようになりました。最近では、スーツアップが2024年春にβ版にバージョンアップをすることに向けて、日々、お客様の声をシステム開発に反映させていただき、当社一丸となって、より使い勝手の良いシステムへと改善をさせていただいています。

当社の代表者の小松と大学生インターンの武田との対談形式の記事コンテンツ「初心者にもわかる!はじめての全社タスク管理ツール ・スーツアップ」では、プロジェクト管理やタスク管理ツールに馴染みのない方に対して、スーツアップと全社タスク管理を分かりやすく伝えるをコンセプトにしています。

第7回は、スーツアップが実現する中小企業等の組織力のアップとは何かについて記載しています。

経営支援クラウド「Suit UP」α版のサービス開始のお知らせ

第6回 どうしてスーツアップは開発されたのか!?

 

【まとめ】

 

10.スーツアップが実現する組織力アップとは何か

 

インターン武田(以下「武田」といいます。):対談も今回で第7回目になりますが、正直なところ、どうしてもインターンの私には経験不足で理解できないことがたくさんあります。

 

株式会社スーツ 代表者:小松裕介(以下「小松」といいます。):そりゃそうだと思いますよ。私の感覚からすると、武田さんはエリート過ぎて、教科書のように、人間が真面目に生きていると捉え過ぎているように思いますね。笑

 

武田:そうなのかもなぁと、この対談を通じて感じています。例えば、会社にとって明らかにやった方が良いとしか考えられないチームでのタスク管理をしない。しかも、その理由がメンドクサイからと言われても、真面目にこれから半世紀ぐらい働こうと思っている大学生からは理解し難い世界が広がっていると感じています。笑

 

小松:今の発言そのものが真面目だよね。笑 私は経営者だからか仕事が好きですし、趣味も特にないですし仕事以外に他にやることがないぐらいなのですが、普通のサラリーマンからすれば、そもそも仕事ってメンドクサイものなんですよ。

 

武田:そうなんですね。私たち若者は、日本社会における仕事とは、もはやお給料をもらうためだけの労働ではなく、生きていく過程の自己実現の一つだと習いましたよ。笑

 

小松:それはきっと若者でもエリート大学生だけの価値観だと思いますよ。

 

武田:そんなエリートということはありませんけど、みんな不安とかないんですかね?最近の大学生の価値観は、自分の将来は自分でちゃんと守る。だからスキルアップをしないといけない。大企業といえど将来どうなるか分からないといった不安が先行しているように思っています。

 

小松:そうですね。それは私もインターン、新卒や第二新卒の面接をしていると感じますね。私は、最近の大学生は、語学も堪能だし経営の勉強もしているし、本当に優秀だなと思っています。アラフォーの私からすれば、大学生の4年間は社会に出る前の最後のモラトリアムで、今の大学生がこんなにも在学中からインターンとして会社で働いていることに驚きを禁じ得ないですよ。

 

武田:そうなんですね。きっと大学生の目線だと、将来、安心して生きていくためにはメンドクサイとか言ってられないってことなんだと思います。さすがに個人でタスク管理をしなくてもいいと思いますが、せめて会社ではタスク管理ぐらいちゃんとしなきゃいけないですよ。笑

 

小松:どちらが正解かというと武田さんが言っていることが正しいですね。いやいや、日本の未来は明るいですよ。笑

 

① 中小企業等の組織力とは凡事徹底

 

武田:さて、今回ですが、スーツアップによって実現できることを改めてお伺いしたいと考えています。

 

小松:会社にスーツアップを導入することで実現できることは組織力のアップだと考えています。組織力って何だか分かりますか?

 

武田:新しい技術を開発したり、スタッフの語学が堪能で海外展開ができたりするとかですか?

 

小松:それも確かに組織力ですね。ただ、私がこの対談で繰り返し言ってきていることはもっと当たり前のことです。

 

武田:凡事徹底!

 

小松:そのとおりです。組織力とは組織が組織のルールとして決められたことを当たり前にできるという能力です。中小企業等の会社経営を長年してきた私の感覚からすれば、中小企業等にはこのケイパビリティすらもないんです。

 

武田:前回も出てきた専門用語ですね。笑

 

小松:ケイパビリティはMBAの本で出てこなかったですか?笑 経営学では、ケイパビリティとは企業が全体として持つ組織的な能力とか、その企業が得意とする組織的な能力とか言われます。具体的には、スピード、効率性、高品質などですね。ケイパビリティがあれば競争優位な経営戦略の立案ができるとも言われます。

大学で習ったかもしれませんが、マクドナルドのローコスト・オペレーション、トヨタのカイゼン活動とかって、真似しようと思っても、そう簡単に真似できるものではないんです。これらは企業文化であり、まさにケイパビリティで、これら企業の組織的に得意な能力ですよね。

素晴らしい経営戦略を考えるだけならば頭が良い人が一人いればできるわけですが、やはり会社経営は実行なのです。そのため、戦略を実行する過程で大事になってくるのがこのケイパビリティなわけです。

 

武田:そして、中小企業等だと、凡事徹底ができるということだけでも優れたケイパビリティであり、組織力であるということですか?

 

小松:そう考えています。前回お話したとおりで、中小企業等は経営戦略の自由度が低い場合が多いわけです。そうならば実行力を磨き込むしかありません。

先ほど、当たり前のことを当たり前にできることが中小企業等にはできないと言いましたが、本来の意味でのケイパビリティと違って、競争優位となるような経営戦略までは立案できないかもしれませんが、この組織的な能力があるだけで赤字の会社は黒字になりますし、利益が3,000万円ぐらいの会社は1億円ぐらいになるというのが中小企業等の経営を長年やってきた私の感覚です。

 

武田:凄いですね!1億円も利益が出ていたら、新興市場に株式上場とかできそうですね?

 

小松:数字だけで考えるとそうかもしれませんが、最近は株式上場のルールも厳しくなってきているので、新規性があるビジネスモデルとかじゃないとさすがに株式上場までは難しいと思いますよ。

 

武田:そうなんですね。とはいえ、全社で当たり前のことを当たり前にできるだけで、そんなに儲かるのはなぜですか?

 

小松:スタートアップと違って、昔からあるビジネスモデルならば、決められたことをしっかりとやるだけで儲かるように設計されているからですよ。最先端ではないかもしれませんし、急拡大することもないかもしれませんが、スタッフがフツーに頑張れば売上や利益が積み増しされます。むしろ、中小企業等のこの感覚の方が、ビジネス感覚としては一般的なんです。

 

武田:たしかに。ビジネスモデルは同じ仕事を繰り返しやることで儲かる仕組みのことですもんね。最近の大学生だと起業ブームのため、WEB3.0、メタバースや生成AIなどまだ見ぬテクノロジーに夢見がちですが、フツーに頑張れば売上や利益が増えるはよく理解できます。

 

小松:ここでポイントなのが「フツーに頑張る」ということです。まさにそれって、組織が組織のルールとして決められたことを当たり前にできるということなのです。「頑張っている感」をもう少し足すのであれば、決められた仕事を、今までよりもちょっと早く実行していくぐらいなカンジでしょうかね?笑

 

武田:儲かるように設計されたビジネスモデルなわけですから、予め決められたことをしっかりとやる、より素早くやることで、売上が拡大していくわけですね。

 

② 組織力がない中小企業

 

武田:今までの対談の中で、中小企業等には組織力がないことは理解していますが、もう一度、ご説明をお願いできますか?

 

小松:分かりました。中小企業等は組織力がない。先ほどのとおり、多くの中小企業等は、ビジネスモデルを実行していく際に、組織的に決めたことが、当たり前に実行できません。これを分解すると、「そもそもビジネスモデルが構築できていない」、「組織的に決められていない」、「実行できない」という3つに分解することができます。

最初の「そもそもビジネスモデルが構築できていない」ですが、実は中小・中堅企業ではあんまりないのではないかと思います。スタートアップと違って社歴がある場合も多いですからね。ビジネスモデルが確立できていなかったら、会社は早々にやっていけなくなってしまいますので、一定程度のビジネスモデルが構築できているが中小企業のリアルかと思っています。

 

武田:そうなんですね。ビジネスモデルが構築できていないことが、中小企業では多いのかと思っていました。

 

小松:もちろん程度の差はあると思いますが、スタートアップではありませんからね。大半の中小企業は、急拡大を狙っているわけでも、新しいことをやっているわけでもありません。経営コンサルタントの目線からすれば、まだまだ磨き込む余地がある場合が多いですが、一定程度のビジネスモデルはできてると思いますよ。武田さんは厳しいから、穴だらけじゃないかって言いそうですけど。笑

 

武田:そんなことないですよ!厳しいキャラにしないでください。笑

 

小松:次に、「組織的に決められていない」ですが、ビジネスモデルを回していかなければならないわけですが、個人に仕事が紐づいてしまって組織に仕事が紐づいていない、組織的にルール化されていないということがあります。

 

武田:前回もこの話をされていたと思うのですが、もうちょっと教えてください。

 

小松:商売は組織がなくてもできるんです。お客様が望んでいる商品・サービスを提供して、対価をもらうこと。これがビジネスです。これは一人でもできますよね?でも、そこが実は問題で、お客様は、サービス提供をしてくれる会社が組織化していないと商品・サービスを買ってくれないわけじゃない。

 

武田:そりゃそうですよね。お客様からすれば商品・サービスに対して対価を支払っているだけで、会社や会社の組織なんて関係ないですもん。

 

小松:そのとおりです。となると、どうなるかというと、今までビジネスモデルの話をしてきましたが、そのビジネスモデルが下手をすると一人で完結してしまうわけです。そうなったら、そのビジネスモデルをぐるぐる回すのが目先の仕事になってしまいますよね。そうなると日々の忙しさで、なかなかビジネスモデルを分業体制にしようとか改善しようと思わないわけです。

 

武田:なるほど。私が先ほど考えたのはこのことです。

 

小松:あー分かりました。ビジネスモデルの捉え方の違いですね。私はそれこそ一人で実現できるビジネスのこともビジネスモデルと言いましたが、武田さんは組織化されてこそビジネスモデルと考えたわけですね。

 

武田:そのとおりです!

 

小松:私はこの対談の中でチームで働くことは何かということを度々申し上げてきましたが、会社の醍醐味とは、やはりチームで仕事を分業して効率化することなんだと考えています。中小企業等では、そこをやらずに目先の仕事に邁進しちゃうのです。ビジネスモデルを磨き込んで組織化していないと、個人がひたすら目の前のお客様のために働いちゃう。でも、労働生産性は著しく低いわけです。

 

武田:組織化されていないからですよね。

 

小松:そうです。組織化して分業すれば、その仕事、工程の専門家になることができます。そうすれば習熟度や専門性が上がって、その仕事を早くできるようになる、さらに付加価値を付けることができるようになります。

組織的な対応となれば、そのタスクを定型化して標準化することが大事になります。定期的な繰り返しの仕事にして、マニュアルを作って、スタッフが誰でもできるようにするわけです。そして、今の時代ですから、その先にあるのはシステム化による自動化です。

 

武田:私の考えているビジネスモデルのイメージに近づいてきましたね。笑

 

小松:マニュアルが整備されているなんて、私の感覚だと大企業ぐらいですよ。新興市場の上場企業だってマニュアル完備は珍しいのではないかと思います。

 

武田:スタッフがそれぞれ勝手にやっていたら、そりゃ労働生産性が低いに決まっていますよ。

 

小松:おっしゃるとおりです。最後に「実行できない」ですが、こちらは会社として組織的なルールを決めても、それを守ること、実行ができないということです。ダイエットだって筋トレだって、プロにアドバイスをもらってメニューを決めても、それが実行できなければしょうがないのと同じです。

 

武田:これは分かりやすいですね。例えば、マニュアルがあってもそのとおりできないということですね?

 

小松:そのとおりです。だから、大手の飲食チェーンが同じ味を毎回提供しているということは凄いことなんですよ。味がブレない。今日は、前回と違う味ってありませんよね?

 

武田:ないです。そんな飲食チェーンは嫌ですもん。同じ味を期待してお店に行っていますからね。笑 徐々にではありますが、中小企業のリアルがなんとなく分かってきたように思います。

 

小松:大企業と中小企業等では全く別世界だと考えてください。説明してきたとおり、中小企業等は組織力がないわけですが、それは最終的には実行力がないことに帰結するわけです。やはり経営は実行が全てです。どんなに素晴らしい経営戦略やビジネスモデルがあったとしても実行できなければしょうがありません。

 

③ スーツアップは組織力アップを実現する

 

武田:スーツアップは組織力をアップするということでしたが、もう少し具体的に教えてもらえませんか?

 

小松:そうですね。スーツアップによって実現できる組織力アップには直接的なことと間接的なことがあると考えています。

直接的には、組織の構築、コミュニケーションのデザイン、全社タスク管理を実現することができます。間接的には、タスクの「見える化」、オペレーションの改善、凡事徹底、企業文化とコーポレートガバナンスの強化を図ることができます。

 

武田:いっぱいありますね。直接的に実現できることは前回ご説明をいただいたスーツ社のノウハウそのままになりますね。

 

小松:そうですね。スーツアップは私の20年の中小企業等の企業価値向上のノウハウを詰め込んだツールですからね。あと私は、スーツアップは、チームで効率よく働くために、最低限の組織のセットアップができるタスク管理ツールだと思っています。

まず直接的に実現できる組織力アップから説明したいと思います。私たちは、多くの会社でタスク管理がまわらない原因は、組織やコミュニケーションをしっかりと設定していないからだと考えています。組織的な役割分担、どのように情報共有すればいいのかが決まっていないのに、いきなり個人レベルでタスク管理を導入・運用しようと思っても続くわけがありません。

そのため、スーツアップでは、組織の設定画面で組織図、コミュニケーションの設定画面で社内にある1ヶ月の定例会議を設定できるようにしています。これらは部署やプロジェクトごと、全社的にタスク管理を始める前に設定をしてもらうようにしています。

 

武田:この段階で設定ができない場合はサポートしてもらえるのですか?

 

小松:そうですね。ちょっとした内容やスーツアップの操作説明であれば無料でサポートをさせていただいています。あと、経営戦略をちゃんと描きなおして組織やコミュニケーションを再構築したいというガッツリとしたサポートをご希望の方にも、有料でのコンサルティングメニューも用意しています。

 

武田:それならば、万が一、組織図がなくても安心ですね。

 

小松:そうですね。私たちがやりたいことは、そういった小規模事業者、中小企業の経営レベルを上げたいということですからね。そこは労を惜しまずサポートをしていきたいと考えています。

組織とコミュニケーションの設定が済んだら、次は全社タスク管理です。この全社タスク管理の導入と運用ができれば、労働生産性が著しく向上しますし、経費削減、売上向上、そして、企業価値向上を実現することができます。

タスク管理をすると、やらなければならないタスクのヌケモレがなくなって、期限管理をしっかりとやることで業務効率が上がります。やはり会社が複数人のスタッフで構成される組織である以上、各人の自主性に任せて、気が向いた時にタスクを完了させますというわけにはいかないわけです。

 

武田:そうですね。タスク管理についてもそうですが、このタスク管理を全社的にやったほうがいいことについては、この対談の始めから一切、疑問はありません。むしろ、なぜやらない会社があるのかという方が疑問なぐらいです。笑

 

小松:そこは一貫していますね。笑 全社的にタスク管理をすると、後でもご説明しますがタスクの「見える化」ができて、誰が、どのような仕事を、いつまでにやればよいかを把握することができます。

スーツアップは、この全社タスク管理を、とにかくかんたんに、運用し続けることができるタスク管理ツールなわけですが、今までもコチラについては散々説明をしてきましたので、今日は割愛します。

 

武田:全社的にタスク管理はやったほうが良い。でも、チームでタスク管理を導入・運用しようと思ってもなかなか続けられないという論点でしたね。ココはよく理解できています。笑

 

小松:ありがとうございます。笑 それでは続けて、間接的に実現できることを説明しますね。

まずは、タスクの「見える化」です。全社タスク管理を行う最大のメリットはこのタスクの「見える化」です。誰が、何の仕事をしていて、いつまでにやるのか。会社でやるべき仕事をみんながやっているか。ヌケモレなくタスクを設定できているか。しっかりとタスクを実行できているか。経営改革を本格的に行う場合はこの「見える化」がはじめの一歩だと思います。

次に、タスクが「見える化」されたら、オペレーションの改善に着手したいですね。その都度、その都度バラバラにやっているようで、実は繰り返し行われているタスクを定型化するのです。定期的に行うタスクであれば、そのタスクの担当を明確化したり、標準化したりシステム化した方が効率的です。

タスクが「見える化」されたら不要なタスクや過剰なタスクも目に付くと思います。不必要なタスクであれば思い切って辞めてしまえばいいと思います。長年にわたり会社経営をしていると、昔からのルールとか惰性で、今となってはなぜやっているのか分からないようなタスクが社内に残っている場合があります。不要なタスクを辞めてしまうことで著しく業務効率が上がります。過剰なタスクについては簡素化ですね。例えば、社内の報告書の記載内容が過剰で誰も見ていないなどは、必要な部分だけに減らすことが正しいと思います。組織はどうしても官僚化が進みますので、項目が多い方が仕事を「やってる感」が出ますので、何ごとも過剰になりがちです。このあたりもバッサリ減らすと業務効率が上がりますね。

 

武田:オペレーションの改善は面白そうですね!笑

 

小松:おっ、武田さんはオペレーションの改善が好きそうですか。オペレーションの改善は合理化なので論理的な思考が強い人には楽しい仕事ですが、実務的には、どのように運用に落とし込みをするかが腕の見せ所なんですよ。ケイパビリティを無視しては、どうしても運用に乗りませんからね。スーツアップがかんたん、続けられるタスク管理ツールを目指しているように、細かく・複雑にやりすぎないことや簡素化は大事なポイントなんです。

 

武田:そうなんですね。

 

小松:話を戻します。あとはタスクの外注化と集約化ですね。「見える化」されたタスクですが、社内でやった方がいいのか、外注した方がいいのかを考える必要があります。最近は特にフリーランスの方が増えていること、クラウドソーシング・サービスの発展などがありますので、何から何まで社内で行う時代じゃないかなと考えています。

中小企業等ではスタッフがいるだけでコストがかかっているという意識を持っていない経営者の方も多いのですが、素人に長時間かかって低品質なアウトプットのタスクをやらせるぐらいならば、お金を払ってでもプロに依頼した方が、結果としてコストが安いということも多いように思います。

そして、オペレーションの改善の最後ですが、タスクの標準化とシステム化ですね。マニュアル化して、それを将来的にはシステム化して自動化する。マニュアル化されれば、人に仕事が紐づくという問題からも解放されて、誰でもその仕事ができるようになるため、組織に仕事が紐づくに大きく変わることになります。システム化による自動化も労働生産性を大きく高めるポイントですね。ここに注力しなければ、21世紀の会社経営になりません。

 

武田:タスクの「見える化」ができれば、オペレーションの改善に繋げることができるわけですね。

 

小松:そうなんです。なので、タスクの「見える化」は改革の出発点なんですよ。

あと少しですので続けましょう。間接的に実現できるメリットですが、凡事徹底があります。

 

武田:今日のポイントですね。組織力とは、組織が組織のルールとして決められたことを当たり前にできるという能力、凡事徹底ですね。

 

小松:正解です。笑 スーツアップで全社タスク管理をすることによって、会社全体で当たり前のことを当たり前にすることができるようになります。繰り返しになりますが、スーツアップそのものは、かんたん、継続できるを目指して作られています。なので、私はスーツアップは、中小企業が凡事徹底ができるようになるためのトレーニング・ツールなのではないかとも思っているのです。

 

武田:そうですね。いきなり入力項目が多過ぎるタスク管理ツールだったら、みんな嫌になって続かないですもんね。

 

小松:そうです。組織力とは徐々に獲得していくものだと考えています。凡事徹底は一朝一夕ではできるようにならないんです。中小企業等の社長はスタッフに対して繰り返し繰り返し、当たり前のことを当たり前にやるように言い続けなければなりません。

 

武田:やはり経営者って大変ですね。

 

小松:そうかもしれませんね。どうしても経営者の華々しい部分に目が行きがちですが、良い会社の経営者はこういった地道な活動をしっかりやっていますね。基礎トレーニングみたいなところですね。

 

武田:よく分かります。

 

小松:最後に、企業文化とコーポレート・ガバナンスの強化が挙げられます。

スーツアップを導入することで、本当の意味で、チームで働くということを実現できます。タスクが「見える化」されていれば、困っているスタッフがいることも把握することができるわけです。それは、手を差し伸べることもかんたんにできるようになるということです。透明性が高ければ、背筋も伸びて、他の人にも尊敬されるようなしっかりとした仕事をしなければならないと思うものです。会社役員の牽制にもなり、適切なコーポレート・ガバナンス構築にも繋がります。

組織とコミュニケーションがしっかりと設定されれば、役割分担も明確になりますし、今の時代なのでオンラインミーティングかもしれませんが、定例会議でスタッフ同士で顔を合わせて話をすることになります。チームで働くことの醍醐味は、仕事を効率よくすることだけではなく、そこで働く人たちが幸せになることだと思います。スーツアップはそういったインフラになれればなと考えています。

 

武田:素晴らしいですね。そうですね。どうせ同じ時間を働くならば、良い仲間と良い働き方をしたいですね。

 

小松:そうですね。長々と説明をさせていただきましたが、スーツアップは組織力をアップするツールと名乗っても良さそうでしょうか?笑

 

武田:私が太鼓判を押しましょう。笑

 

小松:太鼓判いただきました。ありがとうございます。笑 スーツアップで全社タスク管理を導入・運用してもらい、組織力をアップしてもらって、経営成績を上げて、その会社で働くスタッフの皆さん全員も幸せにできたらいいなと本気で思っています。今日はありがとうございました!

 

(続く)第8回 スーツアップは労働生産性を上げるタスク管理ツール

 

【関連ブログ】

1.スーツアップで実現する全社タスク管理の導入・運用方法

2.チームで働くとは何か ~ 全社タスク管理を行うべき10の理由 ~

3.優秀なビジネスパーソンの定義は「凡事徹底」ができる人に変わった

 

【初心者にもわかる!はじめての全社タスク管理ツール・スーツアップ】

第1回 スーツアップは全社タスク管理をかんたんに実現するツール

第2回 システムが導入できない!システムが運用できない!

第3回 スーツアップはかんたんに導入、運用できるタスク管理ツール

第4回 表計算ソフトによるタスク管理より、スーツアップはかんたん!

第5回 会社でタスク管理をすることは当たり前になる!?

第6回 どうしてスーツアップは開発されたのか?

第7回 スーツアップが実現する組織力アップとは何か

第8回 スーツアップは労働生産性を上げるタスク管理ツール

第9回 スーツアップの導入・運用の3つのポイント

第10回 スーツアップのターゲットと導入の方法

番外編(前編) 「タスク管理の現状と課題」から考えるタスク管理専用ツールの普及とスーツアップ

番外編(後編) 「タスク管理の現状と課題」から考えるエクセルによるタスク管理とスーツアップ

 

※ 「経営支援クラウド」「Suit UP」及び「全社タスク管理」は株式会社スーツの登録商標です。

 

株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松 裕介

2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社の前身となる株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より、総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より、国土交通省PPPサポーター。
2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場会社の子会社化を実現。
2022年12月に、株式会社スーツを新設分割し、当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。

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