Slack(スラック)でプロジェクト管理する方法7選|リスト・キャンバス活用と限界

Slackでプロジェクト管理をするなら、会話のチャンネルに「リスト」「キャンバス」「ワークフロービルダー」を組み合わせるのが基本の形です。

2024年6月にリスト機能が正式リリースされ、タスク・ToDo・進捗の管理がSlack内でひと通り完結できるようになりました。

本記事では、チャンネル設計という土台から、リストでのタスク管理、キャンバスでの情報集約、ワークフローによる自動化、外部ツール連携まで、Slackでプロジェクト管理する具体的な方法を手順解説します。

あわせて、無料プランの制限やガントチャート非対応といった限界、そして専用ツールへ切り替える判断の目安まで、タスク管理ツールを開発・運営する立場から整理しました。

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目次

Slack(スラック)でプロジェクト管理する方法の全体像|できること・向き不向き

Slackでプロジェクト管理する全体像(チャンネル・リスト・キャンバス・通知のつながり)のイメージ

Slackは本来「会話(チャット)」のツールですが、リスト・キャンバス・ワークフローを足すことで、会話・タスク・ドキュメント・自動化を1か所にまとめられます。

プロジェクト管理でやることは、突き詰めれば「誰が・何を・いつまでに」を決め、進捗を追い、必要な情報を共有し、抜け漏れを防ぐことです。

Slackはこの一連の流れを、チームがすでに毎日開いている会話の場の中で回せるのが強みになります。

別のツールを新しく開いてもらう手間がないぶん、情報が集まりやすいのです。

そもそもプロジェクト管理の全体像を整理したい場合は『プロジェクト管理とは?基本と進め方』もあわせてご覧ください。

ここからは、Slackで具体的に何ができるのかを先に押さえます。

Slack(スラック)だけでできる7つの管理

チャンネル整理・リスト・キャンバス・ワークフロー・リマインダー・ハドル・外部連携。
この7つを組み合わせるのがSlackでのプロジェクト管理です。

Slackの標準機能とアプリ連携を使うと、プロジェクト管理に必要な要素はおおむねカバーできます。

まずは全体像として、この記事で扱う7つの方法を一覧で確認しておきましょう。

  • チャンネル設計:プロジェクト単位で会話と情報を集約する土台
  • リスト:タスク・ToDo・進捗をカンバンや表形式で管理(有料プラン)
  • キャンバス:議事録・仕様・ナレッジを1枚のドキュメントに集約
  • ワークフロービルダー:依頼受付やリマインドなど定型作業を自動化(有料プラン)
  • リマインダー(/remind):締切や対応忘れを自動で通知
  • ハドル・クリップ:音声・画面共有・録画で認識合わせを速くする
  • 外部ツール連携:ガント図など専用機能はツール連携で補う

Slack(スラック)での管理が向くプロジェクト・向かないプロジェクト

会話が多く・少人数〜中規模・短中期のプロジェクトはSlackが得意。
逆に重厚な工程管理や大人数の横断管理は苦手です。

同じ「プロジェクト管理」でも、Slackで回して快適なものと、無理が出るものがあります。

導入前に向き不向きを知っておくと、後で「やっぱり専用ツールが必要だった」という手戻りを避けられます。

→ 表は横にスクロールできます

観点Slackが向くSlackが向かない
規模少人数〜中規模のチーム全社横断・多数の関係者
期間短期〜中期(数週間〜数か月)長期・多数の依存関係がある工程
やり取り会話・相談が多く即応性が要る決まった計画を淡々と管理するだけ
必要な機能タスク・進捗・情報共有・通知ガントチャート・リソース配分・予実管理
情報の性質流れてよい会話が中心常に最新の一覧を保ちたい台帳型

表の右側(向かない側)に多く当てはまるなら、Slackを会話と通知のハブに留め、工程管理は専用ツールに任せる構成が現実的です。

この判断基準は最後の章でくわしく扱います。

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【土台】プロジェクトごとにチャンネルを設計する

プロジェクトごとにチャンネルを分け、canvasやブックマークで情報を固定するイメージ

すべての出発点はチャンネル設計です。
プロジェクト単位でチャンネルを分けるだけで、会話と情報が自然に集約されます。

リストやキャンバスを使い始める前に、まず「どのチャンネルで、何を管理するか」を決めます。

ここが曖昧なまま機能だけ足すと、情報が複数のチャンネルに散らばり、かえって探しにくくなります。

土台となるチャンネル設計を先に固めましょう。

プロジェクト単位でチャンネルを分け、命名規則をそろえる

1プロジェクト=1チャンネルが基本。
命名規則をそろえると、増えても迷子になりません。

Slackはチャンネルで仕事を整理するのが基本設計です(Slack ヘルプ:チャンネルで仕事を整理する)。

プロジェクトごとにチャンネルを作れば、その案件の会話・ファイル・決定事項がひとまとまりになり、後から参加した人も経緯を追えます。

チャンネル名は接頭辞をそろえるのがコツです。

  1. 命名規則を決めるproj-pj- など接頭辞をそろえる(例:proj-site-renewal)。
  2. 公開/非公開を選ぶ:原則は公開チャンネルにして経緯を共有可能に。機密案件のみ非公開に。
  3. 説明とトピックを設定:チャンネルの目的・ゴール・期限を説明欄に明記する。
  4. 関係者を招待:担当と関係部署を入れ、無関係な人は入れず通知を絞る。

チャンネルを「部署別」ではなく「プロジェクト別」に切ると、案件単位で情報が完結し、引き継ぎが一気に楽になります。

canvas(キャンバス)・ピン留め・ブックマークで「流れない情報」を固定する

会話は流れて消えます。
恒久的な情報は、流れる場所に置かないのが鉄則です。

Slackの弱点は、重要な決定もメッセージとして流れてしまうことです。

これを防ぐには、恒久的に参照する情報を「流れない場所」に固定します。

各チャンネルの上部に、次の3つの置き場所を用意しておきましょう。

チャンネルcanvas:ゴール・体制・関連リンク・議事録の入り口を1枚に集約。

ピン留め:進行中に何度も参照するメッセージ(最新の仕様や決定)を固定。

ブックマーク:外部の資料URL(仕様書・デザイン・スプレッドシート)をチャンネル上部に並べる。

参加者と通知範囲を整理する

「誰が入っているか」と「どこまで通知するか」を設計すると、情報共有と通知疲れのバランスが取れます。

チャンネルに人を入れすぎると通知が増え、逆に絞りすぎると情報が伝わりません。

コアメンバーは常時参加、関係者はメンションで巻き込む、という設計にすると、必要な人に必要な情報だけが届きます。

通知の細かい設計は、後半の「通知・メンション設計」でさらに掘り下げます。

あわせて決めておきたいのが、チャンネルの棚卸しルールです。

プロジェクトが終わったチャンネルはアーカイブし、一覧に残すのは進行中の案件だけにすると、どこで何が動いているかがひと目で分かります。

逆に、終わったチャンネルを放置すると、検索のたびに古い情報が混ざり、探す時間が増えていきます。

チャンネルは「増やす」だけでなく「畳む」ところまでを設計に含めておくのが、長く使い続けるコツです。

【タスク・進捗】Slack(スラック)リストで管理する(2024年6月〜・有料プラン)

Slackリストでタスクをカンバン表示し、担当・期限・進捗を管理するイメージ

Slackリストは、会話の中の仕事をタスクとして整理し、担当・期限・進捗を追える機能です。
2024年6月に正式リリースされました。

リスト機能の登場で、タスク管理・ToDoリスト・進捗管理がSlack内で完結できるようになりました(Slack ヘルプ:Slack でリストを使用する)。

これまで別のタスク管理ツールに転記していた作業を、会話と同じ場所で管理できるのが大きな変化です。

基本的なタスク管理の考え方は『Slackでタスク管理する方法』でも解説しています。

Slack(スラック)リストの作り方とテンプレート

ゼロから作らず、まずテンプレートから始めるのが最短です。
プロジェクトトラッカーなどが用意されています。

リストはテンプレートから作ると、必要な項目があらかじめ入った状態で始められます(Slack ヘルプ:リストの活用アイデア)。

プロジェクトトラッカーやタスク管理などのテンプレートを選び、自社の項目に書き換えていくのが実務的です。

  1. リストを作成:チャンネルの「+」やcanvas内から新しいリストを追加する。
  2. テンプレートを選ぶ:プロジェクトトラッカー等から、用途に近いものを選択。
  3. 項目(列)を整える:担当者・ステータス・期限・優先度など必要な列だけ残す。
  4. タスクを登録:会話中のメッセージからも「リストに追加」でタスク化できる。
  5. 担当と期限を割り当て:各タスクに担当者と期限を入れ、通知を効かせる。

カンバン表示・カスタムフィールド・CSV連携

同じリストを表・カンバンなど複数の見え方で扱え、既存のCSVから取り込むこともできます。

Slackリストは、見せ方や項目を柔軟に調整できます。

プロジェクトの性質に合わせて、次のような使い分けができます。

  • カンバンボード表示:ステータス(未着手/進行中/完了)を列にして、カードを動かしながら進捗を管理。
  • カスタムフィールド:優先度・工数・担当部署など、自社に必要な項目を列として追加。
  • CSVインポート/エクスポート:既存の管理表を取り込み、必要に応じて書き出す。

タスクを「一覧(表)」で棚卸ししつつ、日々の進捗は「カンバン」で動かす、という併用が使いやすい形です。

個人のToDoを軽く管理したい場合は『SlackでのToDo管理のやり方』の考え方も参考になります。

無料プランでは使えない点に注意

Slackリストとワークフロービルダーは、無料プランでは利用できません。本格運用には有料プランが必要です。

ここが導入前の最重要ポイントです。

リスト機能や自動化(ワークフロービルダー)は、フリープランでは使えず、有料プランへのアップグレードが必要です(Slack ヘルプ:フリープランの機能制限)。

さらにフリープランには、次のような制限があります。

  • リスト機能・ワークフロービルダーが使えない(有料プランのみ)
  • メッセージ履歴が直近90日間に制限される(それ以前は閲覧不可)
  • 連携できる外部アプリの数に上限がある

つまり「Slackだけで無料でプロジェクト管理を完結させる」のは難しく、リスト中心で運用するなら有料プラン前提になります。
最新の料金・機能はSlack:料金プランおよびSlack ヘルプ:料金プランと機能で必ず確認してください。

【集約・自動化】キャンバスとワークフロービルダーを使う

キャンバスに情報を集約し、ワークフロービルダーで定型作業を自動化するイメージ

リストが「タスク」なら、キャンバスは「ドキュメント」、ワークフローは「自動化」。
この3点で管理の抜けを埋めます。

タスクはリストで追えても、仕様・議事録・ナレッジといった「文章の情報」は別に置き場所が要ります。

そこで使うのがキャンバスです。

さらに、繰り返す定型作業はワークフロービルダーで自動化すると、運用の手間が減ります。

canvas(キャンバス)でプロジェクト情報を1か所に集約する

議事録・仕様・タスクの要点を1枚にまとめ、チェックボックスで簡単なToDoリストも管理できます。

キャンバスは、Slack内で使える共有ドキュメントです(Slack ヘルプ:Slack で canvas を使用する)。

テキストの装飾に加えて、チェックボックスの追加やファイル添付ができ、プロジェクトドキュメント・ミーティングノート・ナレッジベースとして活用できます。

AIによる内容の要約にも対応しています。

  • プロジェクト概要:ゴール・体制・スケジュールの要点を先頭に固定する。
  • 議事録:会議ごとに決定事項とネクストアクションを追記していく。
  • 簡易ToDo:チェックボックスで軽いタスクをその場で管理する。

恒久的な情報はチャンネルcanvasへ、動くタスクはリストへ。
「文章はcanvas・タスクはリスト」と役割を分けると散らかりません。

ワークフロービルダーで定型作業を自動化する

依頼の受付・定例のリマインド・報告フォームなど、毎回手でやっている作業をボタン化・自動化できます。

ワークフロービルダーは、プログラミングなしで自動化を組める機能です(Slack ヘルプ:ワークフロービルダーガイド)。

複数の手順や条件分岐を含む処理を作成でき、「フォームで依頼を受け付けてチャンネルに投稿」「毎朝の日報リマインド」などを自動化できます。

依頼・申請の受付:フォームで内容を受け取り、担当チャンネルへ自動投稿。

定例のリマインド:決まった曜日・時刻に、report記入や締切をお知らせ。

オンボーディング:新メンバー参加時に、読むべきcanvasや手順を自動案内。

キャンバス × ワークフローでデータ収集を仕組み化する

フォームで集めた情報をcanvasやリストに自動でためると、報告や集計が「流れず・貯まる」形になります。

キャンバスとワークフロービルダーは組み合わせて使えます(Slack ヘルプ:canvas とリストのデータ管理)。

たとえば進捗報告をワークフローのフォームで集め、その結果をリストやcanvasに蓄積すれば、報告が会話に流れて消えることなく、いつでも参照できる形で残ります。

これは書籍でも重視される「報告フォーマットの整備」を、Slack上で実装する方法にあたります。

フォーマットを固定すると、報告する側は何を書けばよいか迷わず、受け取る側も比較・集計がしやすくなり、報告のばらつきそのものが減っていきます。

そのほかの実践テクニック(リマインダー・ハドル・連携・通知設計)

リスト・キャンバス・ワークフローの土台に、次の4つを足すと運用がぐっと安定します。

ここまでの中核機能に加えて、実務で効くテクニックを4つ紹介します。

いずれも設定は難しくありませんが、あるとないとでプロジェクトの回り方が変わるものばかりです。

リマインダー(/remind)で抜け漏れを防ぐ(難易度 ★☆☆/自動化 ○)

「言った・言わない」や対応忘れを減らす最短の一手。
メッセージ欄に /remind と打つだけで期限リマインドを自動化できます。

リマインダー(/remind)で抜け漏れを防ぐのイメージ図

プロジェクトでは「あとでやる」と言ったまま流れてしまうタスクが、遅れの温床になります。

Slackのリマインダーは、チャンネルや個人あてに「いつ・何を」通知するかを予約でき、面倒な設定画面を開かずにメッセージ欄から登録できるのが利点です。

特定のメッセージにカーソルを合わせて「後でリマインドする」を選べば、対応が必要な発言をそのまま自分のToDoに変換できます。

定例の報告や締切前の確認など、繰り返す作業ほど効果が大きいテクニックです。

  1. メッセージ欄に /remind [宛先] [内容] [日時] の形式で入力する(例:/remind #dev 日報の記入 毎日17:00
  2. 個人あては /remind me、チャンネル全体は /remind #channel で指定する
  3. 対応が要るメッセージは「…(その他)」→「後でリマインドする」で自分のリマインダーに登録する
  4. 登録済みは /remind list で一覧確認・削除する

コツ:リマインダーは「担当者の記憶」を「仕組み」に置き換える道具。
繰り返す締切ほど手動連絡をやめて自動化する。

向いているのは:定例報告・締切前チェックなど繰り返す連絡を自動化したいとき。単発の複雑な進捗管理には向かない。

ハドルミーティング・クリップで認識合わせを速くする(難易度 ★☆☆/自動化 —)

文章で往復すると遅い相談を、音声・画面共有ですぐ解決する方法。
会議を設定せずワンクリックで話せます。

ハドルミーティング・クリップで認識合わせを速くするのイメージ図

プロジェクトの停滞は、文章のやり取りだけでは埋まらない「認識のズレ」から生まれがちです。

ハドルミーティングはチャンネル内でワンクリックで始められる軽量な音声通話で、画面共有をしながらその場で仕様や優先順位をすり合わせられます。

時間が合わないメンバーには、クリップ(音声・動画メッセージ)で経緯を残しておくと、後から見て同じ理解に追いつけます。

会議を減らしつつ、非同期でも認識を合わせられるのがチーム運用での効きどころです。

  1. チャンネル左下のヘッドホンアイコンからハドルを開始し、関係者を招く
  2. 画面共有で対象のリスト・canvas・資料を映しながら論点を確認する
  3. 決まったことはその場でcanvasやリストに書き戻し、口頭の結論を記録に残す
  4. 参加できない人には録画クリップで経緯を共有する

コツ:ハドルで決めたことは必ずcanvas/リストに書き戻す。
口頭の結論は残さないと「流れて」消える。

向いているのは:短時間で認識を合わせたい相談・レビュー。議事録や意思決定の記録そのものはcanvas/リスト側で担う。

外部のプロジェクト管理ツールと連携する(難易度 ★★☆/自動化 ○)

ガントチャートや本格的な工程管理が要るなら、専用ツールをSlackに連携して通知だけSlackへ集約する方法が現実的です。

外部のプロジェクト管理ツールと連携するのイメージ図

Slack単体ではガントチャートやリソース管理が標準では用意されていません。

そこで、工程管理は専用ツールに任せ、更新や期限の通知だけをSlackに流す「ハブ」としての使い方が有効です。

多くのプロジェクト管理ツールはSlackアプリを提供しており、タスクの割り当てや期限変更をチャンネルに自動投稿できます。

ただしフリープランは接続できるアプリの数に上限があるため、連携を増やす場合はプランの確認が必要です。

「会話はSlack・工程は専用ツール」と役割を分けると、情報の二重管理を避けられます。

  1. 使っているプロジェクト管理ツールのSlackアプリをApp ディレクトリから追加する
  2. 通知を受け取る専用チャンネル(例:#project-updates)を用意し、連携先を絞る
  3. タスク作成・期限変更・完了などイベントごとに通知の要否を設定する
  4. 会話はSlack、工程・ガントは専用ツール、と役割分担を決めて二重入力を避ける

コツ:通知を全部Slackに流すと逆に埋もれる。
「担当変更」「期限接近」など判断が要る通知だけに絞る。

向いているのは:ガント図・依存関係・複数案件の横断が必要なプロジェクト。Slackは会話と通知のハブに徹する。

通知・メンション設計で情報を埋もれさせない(難易度 ★☆☆/自動化 —)

Slack運用の成否を分けるのは通知の設計。
メンションのルールとチャンネル通知の粒度を決めるだけで、見落としと通知疲れが同時に減ります。

通知・メンション設計で情報を埋もれさせないのイメージ図

Slackはメッセージが次々に流れる「フロー型」のため、ルールがないと重要な連絡が埋もれ、逆に通知が多すぎて疲弊します。

@channel/@here/個人メンションの使い分けをチームで決め、緊急度に応じてチャンネルごとの通知レベル(すべて/メンションのみ)を調整するのが基本です。

決定事項や恒久的な情報はメッセージに流さず、canvasやピン留め・ブックマークに置くことで「探せば必ずある」状態を作れます。

通知は多いほど良いのではなく、必要な人に必要なぶんだけ届く設計が、続く運用の条件です。

  1. @channel(全員に通知)・@here(オンラインのみ)・個人メンションの使い分けをチームで決める
  2. チャンネルごとに通知レベルを設定する(重要度の低い雑談は「メンションのみ」に)
  3. 恒久的な情報はメッセージに流さず、canvas・ピン留め・ブックマークに固定する
  4. 『1日平均125件受信・88%が通知疲れ』と言われる前提で、通知は増やさず絞る方針を共有する

コツ:「全員が全通知を見る」は破綻の元。
通知は緊急度で階層化し、恒久情報はcanvasに逃がす。

向いているのは:メンバーが増えてチャンネルが賑やかになってきたチーム。少人数・低頻度なら初期設定のままでも回る。

Slack(スラック)でプロジェクト管理を続けるコツ

機能を入れることより、続く運用ルールを決めることのほうが大切です。
ポイントは「流さない」と「更新が続く」の2つ。

Slackでのプロジェクト管理がうまくいかない原因の多くは、機能不足ではなく運用ルールの不在です。

ツールを使いこなす前に、チームで共有しておきたい運用のコツを整理します。

情報を「流さない」運用にする

Slackはフロー型。
決定事項や恒久情報は、会話に流さず必ず固定の置き場所へ移すのが基本です。

Slackのメッセージは時系列で流れていくため、「あの決定どこだっけ」が起きがちです。

次のルールをチームで徹底すると、探す時間が大きく減ります。

  • 決定事項はcanvasへ:会話で決まったら、その場でcanvasに書き戻す。
  • タスクはリストへ:「あとでやる」発言は、その場でリストのタスクに変換する。
  • 最新はピン留め:現時点の最新版だけをピン留めし、古いピンは外す。

更新が続く仕組みにする

更新されないリストは、無いのと同じ。
人の記憶ではなく、通知と定例で更新を仕組み化します。

どんなに整えた管理も、更新が止まれば形骸化します。

更新を個人の善意に頼らず、次のように仕組みへ落とし込みましょう。

  • 定例で棚卸し:週次でリストを開き、ステータスを全員で更新する時間を作る。
  • リマインドで自動化:更新の呼びかけをワークフローや/remindで自動化する。
  • 入力の負担を減らす:項目を増やしすぎない。続く運用ほど列はシンプルに。

「更新のしやすさ」は機能の多さより重要です。
項目が多く入力が重いほど、更新は止まります。

もう一段踏み込むなら、更新の責任者を決めておくと安定します。

全員が均等に更新する運用は一見公平ですが、実際には「誰かがやるだろう」で放置されがちです。

プロジェクトごとに進捗の取りまとめ役を1人決め、その人が定例前にリストを整える——それだけで、会議の場が「報告を聞く時間」から「次の一手を決める時間」に変わります。

ツールに任せられる通知は自動化し、判断が要る棚卸しだけ人が担う、という切り分けが現実的です。

Slack(スラック)での管理の限界と、チームのタスク管理への切り替え時期

Slackで管理を続ける道と、チームのタスク管理ツールへ切り替える道の分岐イメージ

Slackはコミュニケーションのハブとして優秀な一方、専門的な工程管理では限界があります。
切り替えの目安を知っておきましょう。

Slack(スラック)運用が行き詰まる4つの理由

多くは「規模が大きくなったとき」に表面化します。
少人数では気づかない弱点です。

Slackでのプロジェクト管理は、チームが小さいうちは快適ですが、関係者や案件が増えると次の壁にぶつかりがちです。

  • 情報がフロー型で流れる:意識して固定しないと、決定もタスクも会話に埋もれる。
  • ガント・リソース管理がない:依存関係や人ごとの負荷を俯瞰する機能は標準では持たない。
  • 無料プランの制限:リスト・自動化は有料前提。履歴90日制限もある。
  • 通知疲れと抜け漏れ:通知が多いと重要な連絡が埋もれ、対応漏れが起きやすい。

とくに複数プロジェクトを横断して「誰が今どれだけ抱えているか」を一覧したい段階になると、会話ベースのSlack単体では苦しくなります。

工程管理を重視するなら、『ビジネスチャットツールでプロジェクト管理する方法』や『Teamsでプロジェクト管理する方法』のように、チャットと管理機能の役割分担を考える視点が役立ちます。

見落とされがちなのが、この4つの弱点は「機能を足せば消える」ものではない、という点です。

フロー型で情報が流れるのはSlackの設計思想そのものであり、通知が多いのは活発なチームである証でもあります。

つまり弱点は使い方の失敗ではなく、会話ツールとしての性質の裏返しです。

だからこそ、Slackを無理に万能な管理ツールにしようとするより、得意な「会話・共有・即応」に専念させ、苦手な「一覧の維持・抜け漏れ防止」は別の仕組みに任せる——この線引きが、結果的にいちばん軽い運用になります。

切り替えの目安と、生産性の話

次のサインが重なってきたら、会話はSlack・管理は専用ツール、と役割を分ける検討どきです。

ツール移行を検討する目安
  • チーム規模が10名以上になった
  • プロジェクト期間が3か月以上に及ぶ
  • 複数のプロジェクトを並行して管理している
  • 外部の関係者への進捗報告の義務がある
  • 「あの決定・あのタスク、どこ?」が口ぐせになってきた

この「個人・会話ベースの管理」から「チームで見える化する管理」への移行は、組織の生産性の話でもあります。

生産性向上には、組織の構築とコミュニケーション、そしてチームのタスク管理が欠かせません。

会話ツールとしてのSlackはそのまま活かしつつ、抜け漏れや期限遅れを防ぐ「チームのタスク管理」の部分だけを、専用の仕組みに引き継ぐ——役割を分ける発想が、無理なく続く運用への近道です。

チームのタスク管理を“続く形”にするなら『スーツアップ』

私たちが開発・運営するスーツアップは、表計算ソフトのような操作で、チームのタスクを見える化し、抜け漏れや期限遅れを防ぐツールです。Slackの会話はそのままに、「誰が・どのようなタスクを・いつまでに、の3つに絞って、みんながいつでも見られるチームのタスク管理」に絞ってチームのタスクを見える化します。

・表計算ソフトのような操作で、チーム全員が同じ最新のタスクを見られる
・自動の期限通知で、会話に流れがちな抜け漏れ・期限遅れを防ぐ
・メール・チャット・カレンダー連携で、既存のSlack運用と併用しやすい

※ 無料お試しあり(最新の料金・機能は公式サイトでご確認ください)

よくある質問(FAQ)

Slackでのプロジェクト管理について、導入前によく寄せられる疑問をまとめました。

無料プランの可否や専用ツールへの切り替え目安など、判断に直結するポイントを中心に回答します。

Slackだけでプロジェクト管理は完結できますか?

少人数・短中期のプロジェクトなら、チャンネル・リスト・キャンバス・ワークフローの組み合わせでおおむね完結できます。ただしガントチャートやリソース管理は標準では持たないため、本格的な工程管理が必要な場合は外部ツールとの連携や専用ツールへの切り替えを検討します。

Slackリストは無料プランでも使えますか?

いいえ。Slackリストとワークフロービルダーは有料プラン専用の機能で、無料(フリー)プランでは利用できません。さらに無料プランはメッセージ履歴が直近90日間に制限されるため、リスト中心で運用するなら有料プランが前提になります。最新の料金はSlack公式でご確認ください。

Slackリストはいつから使えるようになりましたか?

リスト機能は2024年6月に正式リリースされ、タスク管理・ToDoリスト・進捗管理がSlack内で完結できるようになりました。表形式に加えてカンバンボード表示やカスタムフィールド、CSVのインポート/エクスポートにも対応しています。

Slackでガントチャートは作れますか?

Slack単体では、ガントチャートやリソース管理機能は標準では提供されていません。工程をガントで管理したい場合は、ガント対応の専用プロジェクト管理ツールをSlackに連携し、通知だけをSlackへ集約する使い方が現実的です。

会話に情報が流れて、決定やタスクが埋もれてしまいます。

Slackはメッセージが時系列で流れるフロー型のため、恒久的な情報は会話に置かないのが基本です。決定事項はチャンネルのキャンバスへ、タスクはリストへ、最新版はピン留めへと、その場で固定の置き場所に移す運用ルールをチームで徹底すると、探す時間が大きく減ります。

Slackから専用のタスク管理ツールに切り替える目安は?

チーム規模が10名以上、プロジェクト期間が3か月以上、複数プロジェクトの並行、外部への報告義務——これらが重なってきたら切り替えの目安です。会話はSlackのまま、抜け漏れや期限遅れを防ぐチームのタスク管理だけを専用ツールに引き継ぐと、無理なく移行できます。

まとめ:Slack(スラック)は「会話×管理」のハブ、続く形に整える

Slackでのプロジェクト管理は、チャンネル設計を土台に、リストでタスク・進捗を、キャンバスで情報を、ワークフローで自動化を担わせるのが基本形です。

リマインダー・ハドル・外部連携・通知設計を足せば、少人数〜中規模のプロジェクトは十分に回せます。

Slackプロジェクト管理チェックリスト
  • プロジェクト単位でチャンネルを分け、命名規則をそろえた
  • 恒久情報はcanvas・ピン留め・ブックマークに固定している
  • タスク・進捗はリストで管理している(有料プランを確認済み)
  • 定例のリマインドや依頼受付をワークフローで自動化した
  • 通知・メンションの使い分けをチームで決めた
  • 規模・期間が大きくなったら専用ツールへの切り替えを検討する

覚えておきたいのは、ツールのゴールは「機能を使いこなすこと」ではなく計画どおりに仕事を進めることだという点です。

Slackは会話と管理をつなぐ優れたハブですが、抜け漏れを防ぐ「チームのタスク管理」が重くなってきたら、その部分だけ続く仕組みに引き継ぐ——役割分担の発想で、無理なく回るプロジェクト運営を目指しましょう。

参考文献・出典

チームのタスク管理 / プロジェクト管理でこのようなお悩みはありませんか?

そうなりますよね。私も以前はそうでした。タスク管理ツールを導入しても面倒で使ってくれないし、結局意味なくなる。

じゃあどうしたらいいのか?そこで生まれたのがスーツアップです。

これ、エクセル管理みたいでしょ?そうなんです。手慣れた操作でチームのタスク管理ができるんです!

見た目がエクセルだからといって侮るなかれ。エクセルみたいに入力するだけで、こんなことも

こんなことも

こんなことまでできちゃうんです。

エクセル感覚でみんなでタスク管理。
まずは以下よりお試しいただき、どれだけ簡単か体験してみてください。

 

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この記事を書いた人

小松裕介のアバター 小松裕介 代表取締役社長CEO

株式会社スーツ 代表取締役社長CEO 小松 裕介

2013年3月に、新卒で入社したソーシャル・エコロジー・プロジェクト株式会社(現社名:伊豆シャボテンリゾート株式会社、東証スタンダード上場企業)の代表取締役社長に就任。同社グループを7年ぶりの黒字化に導く。2014年12月に当社の前身となる株式会社スーツ設立と同時に代表取締役に就任。2016年4月より、総務省地域力創造アドバイザー及び内閣官房地域活性化伝道師登録。2019年6月より、国土交通省PPPサポーター。
2020年10月に大手YouTuberプロダクションの株式会社VAZの代表取締役社長に就任。月次黒字化を実現し、2022年1月に上場会社の子会社化を実現。
2022年12月に、株式会社スーツを新設分割し、当社設立と同時に代表取締役社長CEOに就任。

2025年5月に、『1+1が10になる組織のつくりかた チームのタスク管理による生産性向上』を出版。

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